インタビューの8割は、事前準備で決まる

コロナ禍でさまざまなものがオフラインから、オンラインへ移行していく中、ますますコンテンツの重要性は増しています。そこで、私の立場から少しでも貢献できることを考えてみました。今日から少しずつ、取材や執筆に関することを発信しますので、企業のコンテンツづくりにお役立ていただければ幸いです。

まず今日は、オウンドメディアなどでもよくあるインタビュー取材について、ポイントをまとめました。

事前準備は情報収集から

経験上、私が一番大事にしていることはインタビューの事前準備です。限られたインタビュー時間の中で、いかに新しい言葉や発見、深い考察を引き出せるかは、事前準備にかかっているといっても過言ではありません。

本や過去記事に書いてあることをそのまま言わせるのは、取材を受けてくださっている方に失礼ですし、何より記事として価値は高くはありません。だからこそ、どれだけ事前に情報を集め、どんな視点で質問するかは重要だと思うのです。

そこで、私がやっている事前準備をご紹介します。

1.著書を読む これは基本。

2.他メディアの過去記事やプレスリリースをチェック
個人や会社として、相手が発信したいことを知っておく
3.SNSをチェック
個人の価値観や本音、直近の話題をチェック。アイスブレイクに使えることもあります。

※もちろん相手によって、2だけ、3だけの場合もあるかもしれません。

この3つの情報源から、相手が言いたいこと、企画として伝えたいこと、読者が知りたいことの3視点をふまえてインタビュー案を作成します。このバランスは、制作者が記事の目的に沿ってコントロールしていれば、偏っていても構わないと思います。

インタビューの時間と文字数

インタビュー案を作成する際に注意したいのは、インタビュー時間と文字数を想定すること。

媒体やインタビュー相手によって、すべてを書いたほうが良い場合もあれば、内容をコンパクトにまとめて読みやすくしたほうが良い場合もあります。どちらにせよ、ある程度完成形を見据えておかないと、だらだらと時間だけをかけ、内容があいまいな取材になってしまいます。

これまでの経験からの目安は、1時間かけて質疑応答したインタビューを文字に起こすと約6,000字。早口の人だとそれ以上になるということです。6000字を3000~4000字に絞り込むというのは、なかなか難しい作業になります。もし最初から3000字〜4000字の記事を想定しているなら、時間は30〜40分程度にまとめたほうが良いかもしれません。

でも勘違いしてはいけないのは、文字数ありきではないということです。本当に伝えたいこと、大事なことが伝わらないのでは、いくら体裁を整えても意味がありません。

相手が言いたいこと、企画として伝えたいこと、読者が知りたいことの3視点に立ち返り、最終判断することをお忘れなく!






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