見出し画像

プレゼン製作から始まるデザイン経営

デザイン思考とデザイン経営の違い

デザイン経営について勉強していると、よく似た「デザイン思考」という言葉がよく出てきます。本やネットで「デザイン思考」と「デザイン経営」の定義について明確に区別しているものを探せず困っていましたが、こんな時こそGPT4の出番です。

専門性が高く、分かりやすい回答が欲しいので「あなたはプロのコンサルタントです。デザイン思考とデザイン経営の違いについて、会社に入社したばかりの社員がわかるように教えてください。」と、質問してみた結果がこちらです。

デザイン思考とデザイン経営の違いについて、簡単に説明します。

デザイン思考: デザイン思考は、問題解決のためのアプローチやプロセスのことを指します。デザイン思考は主に5つのステップで構成されています。それらは共感、定義、発想、プロトタイピング、テストです。デザイン思考では、ユーザーのニーズに焦点を当て、問題を解決するためにイノベーションや創造性を促進することが目的です。

デザイン経営: 一方、デザイン経営は、組織やビジネスの管理とデザイン思考プロセスを統合し、イノベーションや競争力を高める手法を指します。デザイン経営は組織全体の戦略や文化をデザイン思考に基づいて構築し、顧客満足度やビジネス成果を向上させることを目指しています。デザイン経営では、組織全体でデザイン思考を取り入れ、経営戦略や意思決定にデザインの視点を組み込むことが重要です。

つまり、デザイン思考は問題解決やイノベーションのためのプロセスであり、デザイン経営はそのプロセスを組織全体に適用し、ビジネス戦略や競争力を向上させるためのアプローチです。入社したばかりの社員にとって、これらの違いを理解することで、より効果的な問題解決や組織の競争力向上に貢献できるでしょう。

GPT4より出力

まとめ部分で「デザイン思考は問題解決やイノベーションのためのプロセスであり、デザイン経営はそのプロセスを組織全体に適用し、ビジネス戦略や競争力を向上させるためのアプローチです。」という明快な答えを出力することができました。

デザイン思考の5ステップ

それでは、デザイン思考のプロセスとは何でしょうか。デザイン思考の5つのステップについても、GPT4に分かりやすく解説してもらいましょう。ここでは一般的な情報が分かればよいので「デザイン思考の5つのステップについて教えてください」と質問してみます。

デザイン思考は、ユーザーのニーズや課題に焦点を当て、問題解決に取り組むためのプロセスです。デザイン思考の5つのステップは以下の通りです。

1. 共感(Empathize): まず、ユーザーの立場に立って感情や考えを理解しましょう。インタビューや観察、調査を通じて、ユーザーが直面している問題やニーズを把握します。
2. 問題定義(Define): 共感のステップで得られた情報をもとに、ユーザーが抱える具体的な課題やニーズを明確に定義します。ここで明確にされた問題点は、次のステップでアイデアを考える際の基盤となります。
3. アイデア創出(Ideate): 問題定義のステップで特定した課題に対するアイデアや解決策を幅広く発想します。クリエイティブで革新的なアイデアが生まれることを目指し、さまざまな方法でブレインストーミングを行います。
4. プロトタイピング(Prototype): アイデア創出のステップで選択したアイデアを具体化するために、プロトタイプ(試作品)を作成します。プロトタイプは、アイデアが実際に問題解決に効果的であるかどうかを検証するためのツールです。
5. テスト(Test): プロトタイプをターゲットユーザーにテストし、フィードバックを収集します。ユーザーの反応や意見をもとに、アイデアの改善点を見つけ出し、プロセスを繰り返して最適な解決策を見つけます。

これらの5つのステップを繰り返し行うことで、デザイン思考は効果的な問題解決やユーザーのニーズに応える製品・サービス開発を実現します。

GPTより出力

こちらの回答について、スタンフォード大学d.school(デザインスクール)が提案するデザイン思考モデルと照らし合わせてみたところ、ほぼ同じ内容が出力されていました。

スタンフォード大学d.schoolが提案するデザイン思考モデルの記事はこちら↓

デザイン思考のダブルダイヤモンド

デザイン思考には「ダブルダイヤモンド」というモデルもあります。こちらについてもGPT4に「デザイン思考のダブルダイヤモンドについて教えてください」と、一般的な質問を投げかけてみます。

ダブルダイヤモンド(Double Diamond)は、デザイン思考プロセスを視覚化したモデルで、イギリスのデザインカウンシルによって開発されました。このモデルは、デザイン思考のプロセスを4つのフェーズに分類し、それぞれのフェーズがダイヤモンドの形をした2つの部分(発散と収束)に分かれています。

1. 発見(Discover): 最初のダイヤモンドの発散フェーズでは、調査やリサーチを通じて、ユーザーのニーズや問題点を理解しようとします。ここでは、可能な限り多くの情報や視点を収集することが重要です。
2. 定義(Define): 最初のダイヤモンドの収束フェーズでは、発見フェーズで得られた情報を分析し、ユーザーが抱える主要な課題や問題を明確に定義します。ここでは、問題を明確化し、解決すべき最も重要な課題に絞り込むことが目的です。
3. 発展(Develop): 二つ目のダイヤモンドの発散フェーズでは、定義された問題に対する解決策やアイデアを幅広く検討します。ブレインストーミングや他の創造的手法を用いて、さまざまな可能性を追求します。
4. 配信(Deliver): 二つ目のダイヤモンドの収束フェーズでは、発展フェーズで生まれたアイデアの中から最も適切なものを選び、プロトタイプを作成し、ユーザーテストを実施します。ここで得られたフィードバックを元に、アイデアを改善し、最終的な解決策を導き出します。

ダブルダイヤモンドモデルは、デザイン思考の繰り返しプロセスを強調しており、問題の発見から解決策の実装までのプロセスを明確に示しています。このモデルを使用することで、チームは効果的にデザイン思考プロセスを進め、ユーザーのニーズに応える解決策を開発することができます。

GPT4より出力

この回答についても、デザインカウンシルが提案する「イノベーションのためのフレームワーク:進化したダブルダイヤモンド」という記事の内容と照らし合わせて、内容を確認しました。

デザインカウンシルが提案する「イノベーションのためのフレームワーク:進化したダブルダイヤモンド」の記事はこちら↓

プレゼン製作をすることでデザイン思考は学べるのか

ここで、パワポ製作を入口としたデザイン経営のコンサルとして知りたいことはプレゼン製作を通じてデザイン思考を学べるのか、ということです。

GPT4に「プレゼン製作を通じてデザイン思考を学ぶことは可能でしょうか。また、プレゼン製作をデザイン思考の入口として活用するための、具体的なカリキュラムを作成してください。」と質問して、カリキュラムの土台を考えてもらいます。

プレゼン製作を通じてデザイン思考を学ぶことは可能です。実際に、プレゼンを作成する過程でデザイン思考の各ステップを体験することで、理解を深めることができます。以下に、プレゼン製作をデザイン思考の入口として活用するためのカリキュラムを提案します。

1. デザイン思考の概要とプレゼンの関連性の紹介
・デザイン思考の基本的な概念とプロセスを説明
・プレゼン製作とデザイン思考の関連性を明らかにする

2. 共感ステップの理解とプレゼンの視点づけ
・ターゲットユーザーや視聴者のニーズを理解する方法を学ぶ
・視聴者に対する共感を促すプレゼンの構成要素を検討

3. 問題定義ステップの適用とプレゼンの目的設定
・プレゼンの目的と視聴者が抱える課題を明確に定義する方法を学ぶ
・目的に沿ったストーリーを構築する練習を行う

4. 発想ステップの導入とプレゼンのアイデア出し
・ブレインストーミングや他のアイデア出しの手法を学ぶ
・さまざまなプレゼンのアプローチやデザインを考案する

5. プロトタイピングステップの活用とプレゼンの構成・デザイン
・プレゼンの構成やデザインのプロトタイプを作成する方法を学ぶ
・プロトタイプを用いて改善点を見つける練習を行う

6. テストステップの導入とプレゼンのフィードバック収集
・視聴者からのフィードバックを収集し、プレゼンを改善する方法を学ぶ
・実際にプレゼンを行い、フィードバックをもとに改善する練習を実施

7. デザイン思考の全体を通じたプレゼンの改善
・これまで学んだデザイン思考のステップを活用して、プレゼンを最適化する
・完成したプレゼンを実際に披露し、デザイン思考を活用したプレゼンの効果を評価する

8. デザイン思考の反復プロセスとプレゼンの向上
・デザイン思考の反復的なプロセスを理解し、プレゼンの改善を継続的に行う方法を学ぶ
・実践を通じてデザイン思考を適用し、プレゼンスキルの向上を促す

このカリキュラムを通じて、プレゼン製作をデザイン思考の入口として活用することができます。各ステップで練習や実践を行うことで、デザイン思考の理解を深め、実際のプレゼンにもその効果を発揮できるようになります。

GPT4により出力

「プレゼン製作を通じてデザイン思考を学ぶことは可能です。」という言葉に勇気をもらえるだけでなく、理論的かつ具体的な回答で、これまでイメージしていたビジョンを実際のカリキュラムに落とした時の手順を明確にすることができました。

デザイン思考でのプレゼン製作

上記回答のうち、デザイン思考の5ステップに対応する部分だけを用いて「デザイン思考でのプレゼン製作」を5ステップで説明すると、上の図のようにまとめることができました。

中小企業の経営者がプレゼンやWeb製作を入口にしてデザイン経営に取り組むためのプロセスとは

では、この新しいサービスについてクライアントである中小企業の経営者に説明するにはどのようなプレゼンをしていけばよいでしょうか。

「あなたはプレゼン製作やWeb製作を行うデザイン経営のコンサル会社のディレクターです。中小企業の経営者がプレゼン製作やWeb製作を入口として、デザイン経営に取り込むべき理由とその方法について、プレゼンテーションを作って説明してください。」と質問してみます。

Title: プレゼンテーションとWeb制作を通じた中小企業のデザイン経営の導入

スライド1: イントロダクション
デザイン経営コンサルティング会社の歓迎と簡単な紹介
プレゼンテーションの概要

スライド2: 中小企業におけるデザイン経営の重要性
ブランドイメージの向上、顧客満足度の向上、競争力の強化を含む、中小企業におけるデザイン経営の利点を説明

スライド3: プレゼンテーションとWeb制作をデザイン経営への入り口とする
中小企業がデザイン経営の原則を取り入れ始めるための効果的な入り口として、プレゼンテーションとWeb制作の重要性を強調
これらの分野がデザイン思考や全体的なデザイン経営の理解を深めることにどのようにつながるかを説明

スライド4: 効果的なプレゼンテーションの利点
クライアント、投資家、パートナーとの信頼関係と信用を築く上で、洗練されたプレゼンテーションの価値を説明
魅力的でインパクトのあるプレゼンテーションを作成するためにデザイン思考が果たす役割を強調

スライド5: ユーザー中心のWeb制作の利点
顧客の獲得と維持においてユーザー中心のウェブサイトデザインの重要性を説明
より使いやすくアクセスしやすいオンラインプレゼンスを作成するのにデザイン思考がどのように役立つかを示す

スライド6: 中小企業がデザイン経営を取り入れるためのステップ
1. 組織内の現在のデザイン関連の慣行を評価
2. プレゼンテーションとWeb制作における改善点を特定
3. 従業員にデザイン思考の原則と技法を教育
4. 必要に応じてデザイン専門家や代理店と協力
5. 組織全体にデザイン経営戦略を実施
6. デザインプロセスと成果を継続的に評価し、改善する

スライド7: ケーススタディプレゼンテーションとWeb制作を通じてデザイン経営を成功裏に導入した中小企業の実例を紹介
直面した課題、実施された解決策、そして得られた利益について説明

スライド8: 結論と次のステップ
プレゼンテーションとWeb制作を通じてデザイン経営を取り入れるべき理由を再度総括
デザイン経営を追求する中小企業にとっての次のステップを提案(ワークショップ、コンサルティング、さらなるリソースなど)

スライド9: Q&A質疑応答と議論のために時間を設ける

このプレゼンテーションは、中小企業がプレゼンテーションとWeb制作を通じてデザイン経営を取り入れるべき理由と、その目標を達成するための実践的なステップを概説しています。このプレゼンテーションに従って、中小企業のリーダーはデザイン経営とそのビジネスへの潜在的な影響についてよりよく理解することができます。

GPT4より出力

GPT4はスライド構成を作るときに、いつもよいアドバイスをくれるのですが、今回も相手にとって分かりやすい順番で必要な情報が並べられており、これを土台に営業スライドを作れば、クライアントの理解が深まり成約してもらえそうです。

GPT4が減らすチーム内のコミュニケーションエラー

今まで自分の頭の中のイメージだけで組み立てていた新規事業のサービス案が、GPT4のおかげで、あっという間に言語化して営業資料のドラフトまで作ることができました。

世の中には私のように「ビジュアルラーナー」と言って、イメージを伝えるだけでコンセプトを理解して仕事を進める人もいます。ビジュアルラーナーと仕事する場合、ビジョンなどの方向性は伝わるけれども詳細な部分がうまく伝わらず、コミュニケーションエラーが起こることもよくあります。

これまで経営者(特に創業社長)やクリエイターにはビジュアルラーナーが多く、クライアント対応するために通訳のような存在が必要になることもありました。しかしAIの力を借りることで、イメージしたことを誰にでも分かりやすく説明することが可能になります。

「ビジュアルラーナー」にはチーム内外のコミュニケーションエラーで悩む方も多くいます。ぜひGPT4の文章作成能力を使って、新商品やサービスのイメージを具体的な言葉を使ってチームと共有し、コミュニケーションしやすい環境を作っていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「プレゼン製作から始まるデザイン経営」というコンセプトをもとに、GPT4を使って情報収集からはじめ、営業資料の土台を作るまでの手順を追いながら、コンセプトの内容を紹介しました。

これからもAIツールを活用することで、新しい価値観に理論的な根拠を与え、世の中の人々に分かりやすく説明していきます。そして、誰でもがイノベーションとデザインを生み出せる力をもち、それによって日々の仕事が楽しくなるようなお手伝いをしていけたらと思っています。


デザイン思考についてはこちらの東洋経済の記事も参考になります↓

今回のサムネイルはこちらの有料Slidesgoテンプレを使用して作りました↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?