デザイン思考とデザイン経営の違い
デザイン経営について勉強していると、よく似た「デザイン思考」という言葉がよく出てきます。本やネットで「デザイン思考」と「デザイン経営」の定義について明確に区別しているものを探せず困っていましたが、こんな時こそGPT4の出番です。
専門性が高く、分かりやすい回答が欲しいので「あなたはプロのコンサルタントです。デザイン思考とデザイン経営の違いについて、会社に入社したばかりの社員がわかるように教えてください。」と、質問してみた結果がこちらです。
まとめ部分で「デザイン思考は問題解決やイノベーションのためのプロセスであり、デザイン経営はそのプロセスを組織全体に適用し、ビジネス戦略や競争力を向上させるためのアプローチです。」という明快な答えを出力することができました。
デザイン思考の5ステップ
それでは、デザイン思考のプロセスとは何でしょうか。デザイン思考の5つのステップについても、GPT4に分かりやすく解説してもらいましょう。ここでは一般的な情報が分かればよいので「デザイン思考の5つのステップについて教えてください」と質問してみます。
こちらの回答について、スタンフォード大学d.school(デザインスクール)が提案するデザイン思考モデルと照らし合わせてみたところ、ほぼ同じ内容が出力されていました。
スタンフォード大学d.schoolが提案するデザイン思考モデルの記事はこちら↓
デザイン思考のダブルダイヤモンド
デザイン思考には「ダブルダイヤモンド」というモデルもあります。こちらについてもGPT4に「デザイン思考のダブルダイヤモンドについて教えてください」と、一般的な質問を投げかけてみます。
この回答についても、デザインカウンシルが提案する「イノベーションのためのフレームワーク:進化したダブルダイヤモンド」という記事の内容と照らし合わせて、内容を確認しました。
デザインカウンシルが提案する「イノベーションのためのフレームワーク:進化したダブルダイヤモンド」の記事はこちら↓
プレゼン製作をすることでデザイン思考は学べるのか
ここで、パワポ製作を入口としたデザイン経営のコンサルとして知りたいことはプレゼン製作を通じてデザイン思考を学べるのか、ということです。
GPT4に「プレゼン製作を通じてデザイン思考を学ぶことは可能でしょうか。また、プレゼン製作をデザイン思考の入口として活用するための、具体的なカリキュラムを作成してください。」と質問して、カリキュラムの土台を考えてもらいます。
「プレゼン製作を通じてデザイン思考を学ぶことは可能です。」という言葉に勇気をもらえるだけでなく、理論的かつ具体的な回答で、これまでイメージしていたビジョンを実際のカリキュラムに落とした時の手順を明確にすることができました。
デザイン思考でのプレゼン製作
上記回答のうち、デザイン思考の5ステップに対応する部分だけを用いて「デザイン思考でのプレゼン製作」を5ステップで説明すると、上の図のようにまとめることができました。
中小企業の経営者がプレゼンやWeb製作を入口にしてデザイン経営に取り組むためのプロセスとは
では、この新しいサービスについてクライアントである中小企業の経営者に説明するにはどのようなプレゼンをしていけばよいでしょうか。
「あなたはプレゼン製作やWeb製作を行うデザイン経営のコンサル会社のディレクターです。中小企業の経営者がプレゼン製作やWeb製作を入口として、デザイン経営に取り込むべき理由とその方法について、プレゼンテーションを作って説明してください。」と質問してみます。
GPT4はスライド構成を作るときに、いつもよいアドバイスをくれるのですが、今回も相手にとって分かりやすい順番で必要な情報が並べられており、これを土台に営業スライドを作れば、クライアントの理解が深まり成約してもらえそうです。
GPT4が減らすチーム内のコミュニケーションエラー
今まで自分の頭の中のイメージだけで組み立てていた新規事業のサービス案が、GPT4のおかげで、あっという間に言語化して営業資料のドラフトまで作ることができました。
世の中には私のように「ビジュアルラーナー」と言って、イメージを伝えるだけでコンセプトを理解して仕事を進める人もいます。ビジュアルラーナーと仕事する場合、ビジョンなどの方向性は伝わるけれども詳細な部分がうまく伝わらず、コミュニケーションエラーが起こることもよくあります。
これまで経営者(特に創業社長)やクリエイターにはビジュアルラーナーが多く、クライアント対応するために通訳のような存在が必要になることもありました。しかしAIの力を借りることで、イメージしたことを誰にでも分かりやすく説明することが可能になります。
「ビジュアルラーナー」にはチーム内外のコミュニケーションエラーで悩む方も多くいます。ぜひGPT4の文章作成能力を使って、新商品やサービスのイメージを具体的な言葉を使ってチームと共有し、コミュニケーションしやすい環境を作っていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「プレゼン製作から始まるデザイン経営」というコンセプトをもとに、GPT4を使って情報収集からはじめ、営業資料の土台を作るまでの手順を追いながら、コンセプトの内容を紹介しました。
これからもAIツールを活用することで、新しい価値観に理論的な根拠を与え、世の中の人々に分かりやすく説明していきます。そして、誰でもがイノベーションとデザインを生み出せる力をもち、それによって日々の仕事が楽しくなるようなお手伝いをしていけたらと思っています。
デザイン思考についてはこちらの東洋経済の記事も参考になります↓
今回のサムネイルはこちらの有料Slidesgoテンプレを使用して作りました↓