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GPT-4が考えるプレゼンのレイアウト(②事業戦略の発表や検討会)

前回「GPT-4が考えるプレゼンのレイアウト①」という記事で、「新商品やサービスの提案会議」の図解レイアウトを作成しました。今回は「②事業戦略の発表や検討会」でよく使われる図解レイアウトを考えてみたいと思います。

「事業戦略の発表や検討会」の各スライドで使用すべき図解やグラフの名称:

スライド1: タイトルと目次
・図解やグラフは不要です。
スライド2: 会社概要・ビジョン・ミッション
・図解: 会社ロゴやキャッチフレーズを使用
スライド3: 市場分析
・円グラフ: 市場シェア
・棒グラフ: 市場成長率や市場規模
スライド4: 競合分析
・水平棒グラフ: 競合他社との比較(特徴、市場シェア等)
・SWOT分析: 強み、弱み、機会、脅威の整理
スライド5: 事業戦略の概要
・図解: 戦略の要素を視覚化するイラストやアイコン
・ガントチャート: 事業戦略のタイムライン
スライド6: プロダクト・サービス戦略
・製品/サービスポートフォリオマトリックス(BCGマトリックス、GEマトリックスなど)
・ロードマップ: 製品/サービスの開発計画
スライド7: オペレーション戦略
・プロセスフローチャート: オペレーションの流れを視覚化
・オペレーションKPIダッシュボード: 主要な業績評価指標を表示
スライド8: 財務計画・予測
・折れ線グラフ: 収益予測の推移
・棒グラフ: 投資計画の内訳
・キャッシュフローグラフ: キャッシュフロー予測

GPT4より出力

今回も、GPTの出力結果に基づいて各スライドのレイアウトをイメージしていきます(通常はノートで手書きのラフ案を作るのですが、ここではパワポでざっくりとしたレイアウトを作っています)。

馴染みのない図解についてはプロのコンサルになりきって説明してもらい、各スライドの具体的な内容についても追加質問をして、プレゼン製作の助けになるような提案をしてもらおうと思います。

01_タイトル

まずタイトルについては、下記の指示に従ってレイアウトを作ります。タイトル案などが決まらない場合は、GPT-4にブレインストーミングしてもらうとよいでしょう。

スライド1: タイトルと目次
・図解やグラフは不要です。

GPT4より出力

02_会社概要・ビジョン・ミッション

つぎに会社概要・ビジョン・ミッションを説明する図解を作ります。

スライド2: 会社概要・ビジョン・ミッション
・図解: 会社ロゴやキャッチフレーズを使用

GPT4より出力

会社概要については表形式でまとめることが多いです。ビジョン・ミッションを打ち出す場合は、イメージ写真の上に文字を重ねるのも効果的です。

03_市場分析

次は市場規模、成長率、市場のトレンドをグラフで表します。

スライド3: 市場調査とニーズ分析
・円グラフ: 市場シェア
・棒グラフ: 市場成長率や顧客セグメント別ニーズ

GPT4より出力

ここでは①と同様に棒グラフを使用しました。詳しい作り方については①を参考にしてください。

04_競合分析

ここからは分析的な図解が提案されています。

スライド4: 競合分析
・水平棒グラフ: 競合他社との比較(特徴、価格、機能等)
・SWOT分析: 強み、弱み、機会、脅威の整理

GPT4より出力

こちらも、①と同様にSWOT分析を使用しました。詳しい作り方については①を参考にしてください。

05_事業戦略の概要

事業目標、戦略の概要、成長エンジンについて説明します。

スライド5: 事業戦略の概要
・図解: 戦略の要素を視覚化するイラストやアイコン
・ガントチャート: 事業戦略のタイムライン

GPT4より出力

06_プロダクト・サービス戦略

スライド6: プロダクト・サービス戦略
・製品/サービスポートフォリオマトリックス
(BCGマトリックス、GEマトリックスなど)
・ロードマップ: 製品/サービスの開発計画

GPT4より出力

製品/サービスポートフォリオの紹介、開発計画や市場投入戦略については、見慣れない図解が沢山でてきたので、BCGマトリクス・GEマトリクス・ロードマップの違いについてGPTに聞いてみましょう。

GPT-4に「あなたはプロのコンサルタントです。プロダクト・サービス戦略における「BCGマトリクス」「GEマトリクス」「ロードマップ」とは何か、定義と具体的な図解の作り方を教えてください。」と聞いてみます。

BCGマトリクス
BCGマトリクスは、ボストン・コンサルティング・グループ (BCG) によって開発された、事業ポートフォリオの分析ツールです。二次元のグラフに、事業単位や製品を配置し、その市場成長率と市場占有率を評価します。これにより、企業はどの製品が投資を継続すべきか、または撤退すべきかを決定できます。

マトリクスは以下の4つのクォードラントで構成されています:
1.Stars(スター):
高成長市場で高い市場占有率を持つ製品。リーダーシップを維持するために投資が必要ですが、将来的にはCash Cowになる可能性があります。
2.Cash Cows(金のうし):
低成長市場で高い市場占有率を持つ製品。それらは安定したキャッシュフローを提供し、他の製品の開発や成長をサポートします。
3.Dogs(ドッグ):
低成長市場で低い市場占有率を持つ製品。これらは最小限の投資を必要とし、時には撤退を考慮するべきです。
4.Question Marks(クエスチョンマーク):
高成長市場で低い市場占有率を持つ製品。適切に管理され、投資されれば、スターになる可能性があります。

GEマトリクス
GEマトリクスは、General Electric(GE)とMcKinsey & Companyによって開発された、事業ポートフォリオ分析ツールです。9セルのグリッドで、市場の魅力と事業の競争力の2つの変数を評価します。各セルは、それぞれの製品や事業ユニットが現在位置している場所を示します。

市場の魅力は、市場サイズ、市場成長率、市場構造などを基に評価されます。一方、事業の競争力は、製品の品質、ブランドイメージ、分布ネットワークなどを基に評価されます。

ロードマップ
製品ロードマップは、製品の開発計画を時間軸上に視覚的に表現したものです。ロードマップは、製品の新機能、改良、その他のイニシアティブを示すことができ、製品の将来のビジョンと戦略を共有するためのツールとして使用されます。ロードマップは通常、以下の要素を含みます:

1.タイムライン: 開発のフェーズや期間を示す時間軸が必要です。これは具体的な日付であることもあれば、クオーターや年度といった相対的な時間単位であることもあります。
2.機能またはイニシアティブ: ロードマップには、開発予定の新機能や改良、その他の戦略的イニシアティブがリストされます。
3.優先順位: 各機能やイニシアティブには、ビジネス目標や顧客要求に基づく優先順位が設定されます。
4.進捗状況: ロードマップは、プロジェクトの進捗状況を追跡するためにも使用されます。それぞれの機能やイニシアティブの進捗状況を示すことで、チーム内や組織全体で進捗を共有することができます。

それぞれのマトリクスやロードマップは、ビジネス戦略や製品開発の計画を明確にするための強力なツールであり、その具体的な作り方や使用法は、特定の組織や製品、市場環境によって異なります。これらのフレームワークを適切に使用することで、企業は競争優位性を維持し、成長を継続することが可能になります。

GPT4より出力

・BCGマトリクス

・GEマトリクス

・ロードマップ

GPTの解説をもとに色々な分析方法を検討し、自社の状況にあった図解を作ってみましょう。複数のスライドに分けて説明しても分かりやすくなるかもしれません。

07_オペレーション戦略

スライド7:オペレーション戦略
・プロセスフローチャート: オペレーションの流れを視覚化
・オペレーションKPIダッシュボード: 主要な業績評価指標を表示

GPT4より出力

オペレーション戦略におけるKPIダッシュボードについては、複数の図解を組合せる必要があるので、GPTに内容と作り方を聞いてみましょう。

GPT-4に「あなたはプロのコンサルタントです。プロダクト・サービス戦略における「オペレーションKPIダッシュボード」に表示すべき 主要な業績評価指標とは何か、具体的な内容と図解の作り方を教えてください。」と聞いてみます。

「オペレーションKPIダッシュボード」はビジネスオペレーションのパフォーマンスを一覧表示し、追跡し、評価するためのビジュアルツールです。主要な業績評価指標(Key Performance Indicators、KPI)は業種やビジネスモデル、戦略により異なるため、最も重要な指標を選択することが重要です。

以下に、オペレーションKPIダッシュボードに含めるべき一部の主要なKPIを挙げてみます。
1.販売数/収益:
売上のボリュームや収益は、事業の基本的なパフォーマンスを示す重要な指標です。
2.製品/サービスの利益率: これは製品ごとまたは全体の利益率を示します。ビジネスがどれだけ効率的に運営されているかを示します。
3.顧客満足度: これは顧客が製品やサービスにどれだけ満足しているかを測定するためのもので、しばしば顧客満足度調査やネットプロモータースコア(NPS)などで計測されます。
4.生産効率: 製品やサービスがどれだけ効率的に生産されているかを示します。これは、時間あたりの製品数、廃棄率、設備の稼働率などで測定できます。
5.在庫ターンオーバー: 在庫がどれだけ早く回転しているかを示します。これは、在庫保持コストを抑え、キャッシュフローを改善するために重要です。

これらのKPIをダッシュボードに組み込む方法は、具体的には以下のような手順を踏むことが一般的です。
1.KPI選択: ビジネスの戦略や目標に基づいて、最も重要なKPIを選択します。
2.データ収集: 各KPIのデータを収集します。これには、ビジネスの各部門からのデータや、外部の市場データなどが含まれます。
3.ダッシュボード設計: ダッシュボードのレイアウトを設計します。各KPIは、グラフ、チャート、ゲージ、数値など、視覚的に理解しやすい形式で表示することが重要です。重要なKPIは、ダッシュボードの中央や上部に配置し、目立つようにすることが一般的です。
4.ダッシュボード作成: ビジネスインテリジェンス(BI)ツール(例えばTableauやPower BIなど)を使用してダッシュボードを作成します。これらのツールは、大量のデータを取り扱い、リアルタイムで更新することが可能です。
5.ダッシュボード共有: ダッシュボードを経営陣や関連部門と共有し、KPIのパフォーマンスを確認します。これにより、改善が必要なエリアを特定し、戦略的な意思決定を行うことができます。
6.ダッシュボードのレビューと更新: ビジネスのニーズや戦略が変化するにつれて、ダッシュボードを定期的にレビューし、必要な場合は更新します。

これらの手順を通じて、オペレーションKPIダッシュボードは、ビジネスのパフォーマンスを一目で把握し、問題を迅速に特定し、データ駆動型の意思決定をサポートする重要なツールとなります。

GPT4より出力

08_財務計画・予測

スライド8: 財務計画・予測
・折れ線グラフ: 収益予測の推移
・棒グラフ: 投資計画の内訳
・キャッシュフローグラフ: キャッシュフロー予測

GPT4より出力

GPT-4に「あなたはプロのコンサルタントです。プロダクト・サービス戦略における「キャッシュフローグラフ」の具体的な内容と図解の作り方を教えてください。」と聞いてみます。

「キャッシュフローグラフ」は、一定期間における企業の現金の流れ(入金と出金)を視覚的に示すものです。キャッシュフローを把握することは、企業の健全性、流動性、および長期的な持続可能性を評価するために重要です。

キャッシュフローグラフには通常、以下の3つの主要なセクションが含まれます。
1.オペレーティングキャッシュフロー(Operating Cash Flow、OCF): これは、企業の日常業務から得られる現金の流れを示します。売上から得た現金と、経費や税金などの支払いを差し引いた額です。
2.投資キャッシュフロー(Investing Cash Flow、ICF): これは、企業が設備や資産の購入、または投資活動によって生じる現金の流れを示します。通常は出金(マイナスのキャッシュフロー)となりますが、資産の売却による入金も含まれます。
3.財務キャッシュフロー(Financing Cash Flow、FCF): これは、株の売買、借入れや返済、配当の支払いなど、企業の資金調達や返済に関する現金の流れを示します。


以下に、キャッシュフローグラフの作り方を説明します。
1.データ収集: 上記の各セクションのデータを収集します。これには、企業の収益と支出、投資活動、および資金調達活動に関する詳細な情報が必要です。
2.各セクションのキャッシュフロー計算: それぞれのセクション(オペレーティング、投資、財務)でのキャッシュフローを計算します。各セクションでの現金の入金と出金を合計し、ネットのキャッシュフローを得ます。
3.グラフ作成: 横軸に時間(通常は月ごとや四半期ごと)、縦軸にキャッシュフローの額をとり、各セクションのキャッシュフローを描きます。最終的にはこれらを合計したネットキャッシュフローも描くとよいでしょう。
4.分析と解釈: グラフを用いてキャッシュフローのパターンやトレンドを分析し、ビジネスの現金管理の問題点や改善点を明らかにします。

具体的なツールとしては、Microsoft Excel や Google Sheets などのスプレッドシートソフトウェアを使用することが一般的です。また、ビジネスインテリジェンスツール(例:Tableau、Power BI)を使用することも可能です。

キャッシュフローグラフを作成することで、企業は現金の流れを視覚的に理解し、必要な調整を行ったり、将来の現金フローを予測したりすることが可能になります。また、投資家やクレジット会社にとっても、企業の財務健全性を評価するための重要な情報となります。

GPT4より出力

まとめ

今回もGPT4に質問しながら必要なレイアウトを提案してもらうことができました。プレゼンレイアウトや図解の勉強にぜひ使ってみてください。

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