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【Audible書評】海賊と呼ばれた男(百田尚樹)

Audibleで読んだ(聞いた)中で、最高の作品でした。聞き終わってしまうのが名残り惜しく、もう次に何を聞いたらよいかわからないほどの喪失感。特に下巻は、涙なしには聞けませんでした。

さらに、井上和彦さんによるナレーションが、Audible版を最高に仕上げてくださっています。大ファンになりました。

YouTubeでは全くもって下品で破天荒でガヤガヤうるさい百田尚樹さんがこの作品の著者と知った時は、目玉が飛びだすほどの驚きでした・・・このような良い仕事を重ねて書き切ったと思って筆を折り、動画で暴れ回っているのですね。(仕方ない、大目に見よう)

主人公は仮名ですが、実際には出光興産の創始者・出光佐三をモデルにしたほぼ実話と思われます。彼がいなければ日本は今頃どうなっていたのか・・・

聞きどころ

  • 明治生まれ、戦争の悲惨さを経て、日本人の強さを信じ、滅私奉公で誰よりも国のために尽くした、主人公の鋼の意志。ひたすらかっこいい。

  • いくつもの英断をするときの、見通しの鋭さ、「国のため」というブレない判断基準。決めたら徹底的にやりぬく実行力。

  • 社員一人一人を本気で家族とみなし大切にする、人間尊重の精神。(でも馴れ合いなどでは決してない)

  • 色々と「本当にこれ、事実ですか?」と疑いたくなる出来事の数々、まさに小説は奇なり。

実写版を見る前に、ぜひ本を読むかあるいはAudibleをお聞きいただきたいと思います。


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