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キャリア迷子 7

久しぶりに、キャリア迷子シリーズの続きを書きます。

つかのまの安定期

オンライン日本語教師としてソロでやることに一旦決めてからは、小さな紆余曲折はありながらも続けてくることができました。迷いがなかったといえば嘘ですが、とりあえずこっちで行ってみよう、という道ができた安心感はありましたし、途中でやめようと思うこともありませんでした。

教師として登録したばかりの頃、日本語教育能力検定を勉強し始めたころだったので、アマチュアとして会話相手の専門。こちらはとにかく経験値を積みたいので相手を選ばず、リクエストは全部受けていました。安い単価でネイティブとたくさん話したい人、翻訳を手伝って欲しい人、自分の信じている学習方法に沿ってやってくれるネイティブを探している人、学校の予習復習を手伝ってほしい人、マイペースでゆるく学びたい人、全くのゼロから教えて欲しい人など、さまざまな人を相手にしていました。

一回だけ受けて、続けてくれない人もたくさんいました。文法の質問をされて、わたしが「?」という顔をしたら、鼻で笑われてそれきりということもありました。こちらの実力不足は多分にありますが、フリートークしかしない約束だし、相性みたいなものもあるので仕方がない。いちいち傷付いてはいられません。このころは相手を選ばず誰でも受け入れていたので、国によって、人によって、様々な言語学習のスタイルがあることを学びました。

その中で、わたしは全くゼロのビギナーや、小〜高校生ぐらいの学生を教えるのがあまり好きじゃないことを自覚。それは他の得意な先生に任せることにして、途中から「こちらが生徒を選ぼう。私が望まない生徒がわたしを避け、望む生徒がきてくれるような打ち出しに変えよう」と考え直し、プロフィール欄を試行錯誤してマーケティングしました。

晴れて日本語教育能力検定試験に受かってからは、いよいよコースを作って授業らしい授業をすることに。しかし、教科書決めうちのコースはつまらないし差別化にならないので、「あなたの目的に合わせたカスタマイズ授業案・宿題付き」のコースと「ひたすらフリートークで練習したい人(授業案・宿題なし)」の2本だけで行くことにしました。いまも続いています。

だんだん固定の生徒もついてきて、一方で私自身の英会話のレッスンで固定の先生を見つけ、仕事としては安定してきました。英語の先生と、先生同士の悩み相談・グチ大会ができたのも救いでした。

最初は、月ー金までフルタイムの日本語レッスンでひたすら会話相手でしたが、授業案を作るようになってからは準備時間を確保するため、授業を減らし、何年か経験する中で、月ー木はコンサル業とレッスン準備、金曜日の終日と土曜日の午前中は日本語のレッスン、のスケジュールに収まってきました。

安定してくると、このままでいいのか、もっと何かできないのか、とむずむずしてくる性分の私。

第九の迷子時期:ライスワーク=ライフワークにするには?

飯が食えないライフワークをしながら、まあまあやりがいのあるライスワークの二足のわらじ。2022年の7月に、とあるプロジェクトを離脱することになり、ライスワークがなくなって収入がほぼストップ、暇を持て余す時期がありました。体調もすぐれず気分も落ち込みがちでしたが、こういうときこそ、ピンチをチャンスに変えるとき。日本語教師として、もう一つ付加価値を出せないか。企業向けに仕事をして、飯が食えるようになれないか。自分で仕事が取れるようにならないか、と考えました。

ここでもがいて、アクションしたこと。

  1. 地元・板橋区には中小規模のメーカーさんで、外国人を受け入れているところがたくさんあるはず。経営者の知り合いを作って、技能実習生の日本語教育を企業に提案できないか。
    →商工会議所の懇親会に申し込み

  2. せっかくに日本に長く住み働いてくれている人たちに対して、長期的な人生のサポートができないか。
    →キャリアコンサルタント養成講座に申し込み

  3. ビジネス日本語の方面で専門性を高めたい。オンライン教師を何年やっても業界的には「経験ゼロ」扱いされる世界の中で、実績・自信をつけたい。
    →文化庁の研修プログラム事業の一つである、就労者に対する日本語教育のコースに申し込み

1のビジネス交流会は、当たり外れがあるので数打てば当たるものだと覚悟して、たくさんいかないとだめだなと。しかし、自分のできること・したいことをメニュー化して、2−3分で相手に伝えるいい練習になりました。別の機会に、また出直すつもりです。

2のキャリコンは、研修費用が高い。会社員じゃないので給付金も適用外。腹括りました。

3の就労者に対する日本語教育研修は、審査付きだったので受かるかどうか保証なし。応募フォームでは長文で経歴、応募理由等を書き連ねました。参加OKの通知がきた時は、ほっとしました。あとで聞いたところ、文字通り厳正に審査が行われたようです。

2は8月末から毎週日曜日、3は10月から毎週土曜日。10-11月の2ヶ月間は土日全部研修だったので、死ぬかと思いました。両方オンラインだったのが救いでしたが。

キャリコン、就業者の日本語研修、それぞれ学んだことは、別途棚卸しようと思います。この2つの研修から得た知識、人脈などを活かして次にどうするか。方向性は年初に資料化しましたが、もっともっとゴールイメージをシャープにして、ビジネスプランに落とし込んで、諸々準備する必要があります。あとは行動あるのみです。

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