(102)義父 老人ホームへ引越し

いろんなことがいっぱいありすぎて、いろんな思いもありすぎて、とってもしんどかったけど…ようやく落ち着いてきた。
忘れないように、義父のことを書き留めておきたい。
義父が認知症病棟に入院させてもらって3ヶ月が経過した頃から、病院のソーシャルワーカーさんに退院をしてくださいと話をされはじめた。入院してすぐに特養に申し込みをしていたのだが、順番はまわってこないままだった。特養の申し込みについては、たくさん申し込んでおくほうがいい、という意見もあれば、1番希望する施設1か所に絞って申し込みするほうが、施設側も考慮してくれるといった意見もあり…難しいところだが、うちの場合は担当のケアマネさんが後者のアドバイスをくれたため、私は1か所しか申し込みをしていなかった。退院がせまり、慌てて他の特養にも問い合わせをしてもらったが、どこもダメ。ケアマネさんが言うには、要介護4、5の方なら優先的に入れることがあるが、3の場合は難しいかもしれない、さらに、男性は入所している人数が少なく、なかなか空きが出にくいのが現状、とのことだった。ショートステイをして時間稼ぎするにしても、まとまって1か月も2ヶ月も入れるところが見つからず、合間合間に自宅へ戻ってきて在宅介護になると言われた。それはどうしても避けたかった。義父が自宅へ戻ってくると、昼夜逆転、かつ徘徊を繰り返すことで義母も体調を崩し、義父母をみる私や家族が倒れてしまうこと、そしてうちに受験生の子がいてることが大きな理由だ。ケアマネには、遠くなってもいいから特養を探して欲しいとお願いし、ソーシャルワーカーさんには老健も考えてみては?と言われて調べ、日々本当に義父のことでバタバタしっぱなしだった。親戚に説明しても、介護する私の心配より、義父母の今後の心配が圧倒的に多くてしんどかった。
さて、義父だが、家族、親戚、プロ、といろいろな話し合いの末、先日、認知症患者も受け入れてくれる高齢者住宅に引越しをした。特養に空きがないことや、認知症の症状のみで体は元気な義父には、老健はあまり合っていないかも、そして、老健は病院と同じく長くはいられないからまた出ないといけないだろう、ということなどのアドバイスもあり、とりあえず、料金低めの高齢者住宅へ引越しした。考えてもみなかった選択肢だったし、これで正解なのかどうかもわからない。ただ、義父をどこかに引越しさせないといけないのは確かで…。とりあえずは病院を退院してその足で高齢者住宅へ引越しだった。比較的低料金な設定の高齢者住宅や有料老人ホームのいくつかから選んだが、レクレーションの多い老人ホームより、レクレーションが少なく自由時間の多い高齢者住宅のほうが、義父は気楽に過ごせるのかも、と思った。義父の引越し後、私はなんだか妙に疲れてしまい、まだ義父のところに行っていない。特養の順番がきたら、また引越しすることになるのかもしれないが、今は、認知症の義父を預かってくれる場所が見つかり本当にホッとしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?