(9)自宅介護その後

2023年春、義母が要介護になって退院し、自宅介護が始まって2年がたつ。義母に大きな変化はない。家の階段の上り下り、トイレ、近くのスーパーとコンビニならゆっくり歩いて行けるのも変わりなくできている。この2年の間に、熱中症になって入院したり、食道裂孔ヘルニアという聞き慣れない症状の手術で入院したり、2度も救急車に乗っている義母だが、大事には至らず過ごせている。物忘れが少し増えてきていたり、わがままになってきているが、介護サービスも利用しながら自宅で充分生活できている。この2年間で驚くほど変化したのは義父のほうだった。退院後の義母のお世話をしてあげてほしい、そのためにも仕事は引退してほしい、病院の付き添いをしてあげてほしい、買い物も一緒に行ってあげてほしい、と、義母のサポートをお願いしてきた。最初の1年ぐらい、2022年の春ぐらいまでは、特に大きな変化はなかったと思うが、それぐらいからお風呂に入らなくなった。着替えも毎日はしなくなった。そして2022年の暮れ、義母が食道裂孔ヘルニアで入院してるとき、どんどんと認知症が進んでいることに気づくことになった。

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