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ガイドさんは元技能実習生

昨夜、スリランカのコロンボに入り、今日は、車で5時間ほど走って、ボロンナウワ遺跡を観光しました。

今回の旅のガイドの方は、日本語がペラペラのスリランカ人の男性。

20歳で日本に技能実習生として来日し、3年後には、留学生ビザを取得して、日本語学校に通い、様々なアルバイトを経験し、日本からスリランカに車を輸出する有限会社を立ち上げて、日本に通算25年間滞在された方です。

日本語学校に通っていた頃は、一年間の学費として100万円以上を一括で前払いしなくてはいけなかったそうで、全額を借り入れすることになり、学校に行きながら、アルバイトをして返済する日々だったそうです。

午前中は日本語学校に行き、午後から2つの会社を掛け持ちし、午前3時まで働く日々だったとのこと。本来ならば留学生ビザで働いて良い時間は週28時間ですが、そのルールを守っていたら借金は返せないため、多くの留学生が28時間以上のアルバイトをしていたそうです。

しかし、彼はそんな過酷なアルバイト生活の中で、ビジネスチャンスを見つけて、人生を大きく切り拓いた方でした。

最近、様々な課題が報道される外国人労働者ですが、彼のように、どんな状況下でも、何かを見つけ出すという強い意志を持ち続けた彼の話を聞くと、少し救われた気がします。

彼は、日本に行かなかったら、今の自分はなかった。日本にとても感謝していると何度も話してくれました。

日本で働く外国人が今年からの新たなビザ制度によって増える予定ですが、彼のように、日本で働くことで、自国の発展に寄与するようなビジネスチャンスを見つけていただけるような支援もできると良いのではないかと思ったスリランカ1日目でした。

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