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世界のITエリートはなぜ子供に厳しくスマホを制限するのか

スティーブ・ジョブズはかつて、自宅では「iPadはそばに置くことすらしない」、そして子供にもスクリーンタイムを厳しく制限しているというのは有名な話。

ビル・ゲイツは子供が14歳になるまでスマホは持たせなかった。

ITに精通している人ほどそのネガティブな側面の影響の大きさをより認識している。いわゆる「スマホ脳」というやつ。

インスタグラムやFacebookなどのSNSは意図的に依存性が高くなるようにアプリを設計してるそう。脳は「何かが起こるかもしれない」という刺激が大好きで、そういう仕組みがドーパミンを出すことに繋がっているらしい。
Facebookの「いいね機能」を開発した人は、とんでもないものを作ってしまったと後に後悔しているとか。

ドーパミンが出るから、通知が来るとすぐスマホを見てしまう。
そして無駄だとわかっていてもスマホを触ってしまう。
まあまあな時間をスマホをいじっている私としても己を振り返り、いかんなぁーと思う

これね、親としても実は切実な話。
娘の反抗期が酷かった話は、「本当に反抗期ってやつは」という形でシリーズ的にいくつか記事にしたのだけど、私と娘の争ったNo1ポイントは何と言っても「携帯の使い方」と「お金の使い方」

特に携帯の使い方。
元々は小学5年生くらいに携帯電話を買い与えた。

と言ってもトーンモバイルという格安携帯で、基本的には電話機能とメッセージ機能、GPSしか使えなかったのでその時はほぼ関係なかった。

おかしくなったのは中学生以降、i-phoneのお古を与えてから。
最初の頃はLINEも私のアカウントでさせていて、結構不便な思いをしていたはずなのに、徐々にお友達と交流するのにインスタ入れたい、Twitterやりたい。そしてそれに伴い時間も長くなる。

特にi-phoneの機能で親が子供の時間を制限するペアレンタルコントロールを入れているはずなのに、そしてSNSなどは24時間使えるアプリに設定していないのになぜかその時間をすぎても全然使えている様子。(これについては、いまだに謎。どなたか教えてください。)

そうして基本は1日スマホを手に持つ、24時間スマホ体制。
そして制限を極端に強めようとすると、ちょっとおかしくなる。

どうおかしくなるかは、ドラマや映画に出てくるアル中、薬中みたいなやつをイメージしてもらえればいい。本当にあんな感じ。まじでやばいやつ。

そうして私と娘の戦争は勃発する。

娘の携帯依存はアメリカに来てから多少はマシになった気もするが、それでも結構ひどい。でもティーンエイジャーになると、多かれ少なかれ皆同じようになる(これが大問題なわけだけども)。

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アメリカに来てから気づいたことの一つ。
Google, Netflix, Appleなどで働いてる世界のITエリートの子供たちは本当に子供達にゲームもスマホもYouTUBEも厳しく制限しているってこと。
(私個人のネットワークによる調査)

そもそもなぜ調査しようかと思ったかというと、息子がやっぱりYouTUBEとかマインクラフトで1日30分などと時間を決めてみても段々ルーズになっていく上に、そういう時に取り上げると著しく機嫌が悪くなるのに危機感を覚えたから。

ママ友、パパ友と話す中で、皆がどうやっているのか聞いてみた。

ケース1:最近仲良くなったインド人 元Google社員
4年生の息子にゲームもYouTUBEもやらせていないとのこと。金土日はムービーナイトということで映画(やテレビ)は見たりするけど、基本的にゲームなどはなし。

ケース2:息子の最も仲の良いクラスメイトの親。二人ともエンジニア。
息子の同級生が唯一やっていいゲームはProgidyという算数のゲームだけ 笑

ケース3:息子のバスケチームのパパ友たち(5人で会話)
子供達が使っていいのはMAX1日30分。時間が経つと全てが強制的にシャットダウンされるらしい。

ケース4:その他の学校の友達の親
基本的には、ケース3と同様。

とまあ、こんな感じである。
ちなみに日本人を親にもつ人に聞いたりすると、ややその辺りが緩い気がするが、この辺りはN数が少なすぎるのでもう少し調査したい。

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元々、スマホなどは極力子供達から距離を取りたい私と夫。
息子の時間も厳しく制限することになった。

するとね、やっぱり、効果はテキメン。
子供は暇な方がいいわけ。

「ひまー」と言いながら、レゴで遊んだり、暇だからという理由で学校のプレイグラウンドに行ったりと、余白がある分、自分から「能動的」に遊びにいく。スマホの「受動的に」遊ばされて時間を消費するのとはぜんぜん違う。

ITエリートの親を持つ子供たちを遊ぶときも、遊び方は至って原始的。
学校で2-square(2スクエア)と言って、日本でいうドッジボール並みに市民権を得ているボール遊びをしたり、芝生の強いてあるフィールドでアメフトごっこしたり、はたまた遊具で鬼ごっこやチャンバラ遊びをしたり。

2squareをやるこどもたち

家で遊ぶ時も庭で木登りしたり。

原始的な遊びの木登り。楽しいよね

この前なんかは、ペットボトルをいかにうまく回転させて蓋の方で立たせるか的な遊びで20分は熱中していた。

余白があれば、自分で何かを始める。
退屈から創造性が生まれる。

まさにそれを目の当たりにしている。

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今週は子供たちは1週間の冬休み。
午前中は、息子をちょっとしたクラスにいれているものの、午後はとにかく遊びまくり。

午後1時に、仲良しの友達Sと遊び、おやつの時間に帰宅。おやつを食べてから今度は学校でたまたま遊びに来ていたRと遊び、夕飯を食べに帰宅。

夕飯後、さらにはクラスメイトのAの家にお泊まり。
つまり、食べる以外はほぼ遊び。

こどもの正しい遊び方というコンテストがあったら世界チャンピオンになれるじゃなかろうか。
一瞬、一瞬を全力で遊ぶ。

まさに今を生きる男。

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あ、ちなみに世界のITエリートの子供たちは寝るのもめっちゃ早いです。
平均就寝時間は夜9時。
8時半とか普通にある。

これもまた別の機会で記事にしたいが、まだまだ学ぶことはありそう。



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