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英語の学び直し

こんにちは、Kumiです。

ハワイに移住して早3年目。
ハワイというと、日本語が通じる外国として有名ですが、観光上(ホテルやレストラン、アクティビティなどには日本語が話せるアメリカ人、もしくは在住の日本人スタッフのおかげで)日本語だけでもなんとかなりますが、実際に住むとなるとやはり英語は必須になります。

住むところを選ぶのだって、内見を希望した物件が日本人不動産エージェントとは限りません。契約書だって英語。ケータイの契約だってお店にいるのはアメリカ人スタッフ。電気や水道、インターネットで問題があって問い合わせしなければならない、となるとこれも英語です。

ということで、ハワイ移住の夢を「英語」という壁でぶち壊してしまいそうですが、今現在私は英語の学び直しをしています。

1. 元々の私の英語能力

さて、本題に入る前に私の元々の英語能力の下地を。
しっかりと英語を勉強したのは中学〜高校の6年間です。全教科の中で1番英語が好きでしたが、飛び抜けて出来るわけではなく、高校3年次に受けたTOEICは確か600点をちょっと超えたくらいだったと思います。

大学1年次と2年次にも英語の授業はありましたが、実は何をしたかほぼ覚えてません。というのも、当時は第2外国語で取っていたフランス語が楽しくて、そっちに集中をしていたから。「授業」という面では英語はほぼやらなくなっていました。
ただし、大学で英語はよく話していました。
大学に来る他国からの留学生をサポートするサークルに入っていたので、日本語がまだ堪能ではない留学生達との会話は、英語が主流だったからです。

私の英語能力最盛期は、まさしく実際に留学生達と英語で話していた大学時代です。それでも問題なくなんでも話せるわけではなかったですが、英語バイリンガルの友人には当時「アメリカに1人ほっぽり出されても生きていける英語レベル」とは言ってもらえました。

その後、海外専門旅行会社に入り、会社のご厚意で飛行機代をマイルで出してもらって入社直前春休みに3週間だけイギリスに語学留学に行かせてもらいました(語学留学費用は自費)。おかげで入社直後のTOEICは800点越えでした。

とはいえ、これまで日常的に英語で話す機会があった大学時代に比べ、添乗業務で外国に行っている時以外は、紙面上では毎日英語に触れてはいましたが、話す機会は激減しました。
さらに社会人6年目からは一切英語を使わない仕事に転職、そこから約5年間、全く英語に触れずに過ごし、ハワイに移住したのです。

2. ハワイ移住当時

さて、実際にハワイに移住した当時の英語能力はどうだったか?
いやもうひどいもんでした。笑
配偶者ビザ取得にあたり、アメリカ大使館での最終面接時、何を言ってるのか聞き取れず、何回も聞き返す始末。
英語能力が地に落ちていると実感しました。。。

「もう英語話すの怖い。」

となってしまった私は(別に特に英語が通じなくてとんでもない失敗をしでかしたわけでもないのに)、英語が必要な場面を全て旦那に任せるようになりました。

また、こちらで仕事を開始してから、周りの日本人の方々の英語能力の高さを実感!日本にいる時は「英語話せてすごい!」と言われる側でしたが、もう井の中の蛙。自分はこんなに英語が話せなかったんだ、という劣等感に苛まれました。これもあって余計英語で話さなくていいなら極力話さないようになってしまいました。

3. のらりくらり逃げた2年間

ということで、英語から目を逸らし、見事に逃げつつけた移住後最初の2年間。笑
もちろん、買い物やオフィスに訪れるお客様の伝言を聞く、保育園や小学校の先生方とのやりとりなど、最低限の英語は使ってましたが、率先して学び直しをしようとしませんでした。
もうともかく英語を使いたくない。話さなくていいなら極力話したくない。
英語で電話なんてもってのほか。絶対にやりたくない。

なぜ学び直しをしなかったのか

さて、のらりくらり英語の学び直しを逃げてきたわけですが、なぜか?
もちろん、劣等感やら失敗したくないやらそうゆう負の感情によるところが多かったのですが、元々ポジティブな私、別に恥かいてもいいじゃん!やるだけやってみようよ!という気持ちには何回もなりました。
日本にいては得られない、ネイティブと直接話す機会が目の前にある。こんな恵まれた環境なのに英語をやらないなんて勿体無い!
そうゆう気持ちに何度もなったのですが、なぜ学び直しをしなかったのか。

それは、どうやって学び直しをすればいいのかわからなかったから。

文法で忘れてる部分もありますが、まぁある程度は覚えてます。でも忘れてるから文法書で勉強し直す?
単語も学んできた全部は覚えてない。これも単語帳で勉強し直す?

フルタイムの仕事に幼児の子育てしながら机に向かってしっかり勉強?もちろん子供らが寝た後1時間とか、時間が作れないわけではないのですが、ぶっちゃけそんな気力はなかったので、参考書など一応買ったものの積み本化。

というかそもそも、今私に一番必要なのは会話する能力。スピーキングです。
もちろん文法や単語も大切だと思いますが、文法や単語がわかったからといって、そのままスピーキング能力が向上するわけではない、というのは周知の事実。それなら日本人全員英語ペラペラだろっていう。

つまり、英語で会話ができるようになりたいのに、思い浮かぶ学び直しの方法がどれもしっくりこなかった、というのが結局学び直しに手が出ない理由でした。

それでもやったこと(1)リスニング向上

自分から話すことは極力避けていましたが、ハワイですから結局周りでは英語が話されています。なので、「聞いてもわからない」じゃ本当に生きていけないので(笑)、リスニングだけは強化しようと思い、Hawaii News NowなどのニュースのPodcastを聞くようにはしていました。それも1.5〜2倍速で。
流し聞きというわけではないですが、1.5〜2倍で聞いておけば、普段の会話は遅く感じられるので、聞き取り能力が向上すると思うのです。耳が慣れると言いますか。学生時代も、TOEICのテスト前もひたすら英語のニュースを聞いてリスニングテストに備えていましたので、それの応用です。
おかげで移住当時よりかは聞き取れなくてお店などで聞き返す機会は減りました。

それでもやったこと(2)フォニックス

ところで、私は大学時代にフランス留学をしています。フランス語に関してはえげつない環境で留学していたのもあり、留学1年を含む実質勉強期間3年でそれだけ話せるの!?と初対面のフランス人に驚かれるレベルを当時習得しました。(これも今は地に落ちてる。涙)

その当時の弊害で、知らない英単語が全部フランス語読みになってしまうのです。。。これが地味に困る。私が話す分には「こいつフランス語圏のやつか?訛ってんなー」って思われるだけでいいですが、問題は子供との絵本読み。
学校の宿題で、毎日こどもと絵本(もちろん英語)を読まなければならないのですが、いくら絵本でも知らない単語は出てくる。その際適当な発音を教えるわけにはいかないのです。
また、アメリカの子供達はアルファベットを習うと同時にフォニックスという発音も学びます。なので、単語を読むときにこのフォニックスでアルファベットを読むんですね。

例えば、「bottom(底)」。
「ビー・オー・ティー・ティー・オー・エム」アルファベット読み
         ↓
「ブッ・ア・トゥッ・トゥッ・ア・ンム」フォニックス読み

日本人だとどうしてもスペルから「ボトム」と読んでしまいますが、実際のネイティブの発音は「バタム」に近いです。Oがアの発音寄りなんですが、フォニックスでOはこのアに近い発音とちゃんと学ぶので、そもそも読み方が変わるんですよね。フォニックス学ばない日本人、そりゃ英語読めないわ。笑

こんな感じで、フォニックスというアルファベット毎に存在する発音の考え方さえ知らなかった私は息子の言うことについていけず(笑)、フランス語訛りからの脱却も考え、Atsueigoさんの発音マスター講座のオンライン講座を受けました。動画見るだけのやつ。これなら通勤のバスの中で見れますし、手軽。おかげで子供と一緒の絵本読みがついていけるようになりました。

4. 一念発起

のらりくらり逃げていた中で、なぜ急に英語の学び直しをしようと思ったのか?
1つ目は友人の言葉。彼女はアメリカの大学院で学び、私の友人らの中でトップレベルで英語が話せる人なのですが、彼女になんとなく相談したんですね。
フランス語は好きだけど英語は好きじゃない。じゃあフランス語の何が好きだったの?と聞かれ、日本語にはない言い回しとかが面白いって言ったら、「英語も結構あるじゃん」と。
そこから今までこちらで出会った日本語にはない英語の言い回しをお互い言い合ったら楽しくて。「あれ、英語も面白いじゃん」って見方が変わったんです。

2つ目は今後のキャリアを考えていた時、旦那様の雰囲気からして日本に戻るのは最終手段であることを感じ、じゃあどうやってアメリカでキャリアを築くのか?と。
それなりにいろんなことをやってきて知識も増えている現在、「英語が話せない」という足枷のせいでステップアップ出来ないのはもったいなくない?英語話せるようになるだけで、キャリアアップの道が広がるよな〜としみじみ思ったのも大きいです。

他にも、現在6歳の息子は頭の中で英語で考えているようで、日本語で伝えるより英語で伝えた方がうまく伝わることが増えていること(日本語もちゃんと習得してほしいので微妙なところですが)などがあります。
家族の会話が日本語になったり英語になったりするので、今後英語になって1人ついていけないのは嫌!ってのもあります。笑

ということで突然スイッチが入り、学び直しに本腰を入れることにしました。

5. フランス留学時代を振り返る

さて、そもそも何でフランス語はある程度習得出来たのか?と、自分自身の経験からどうにかヒントを得ようと振り返ることにしました。
私自身、フランス語に関しては日本で文法や単語を勉強し、実際にフランスに行って会話が出来るようになっています。
英語に関しても、かなり昔にはなりますが文法と単語は勉強済み、ハワイにいるから会話が出来るようになってもいいはず?

えげつない環境での留学と前述しましたが、当時同じように交換留学で来ていた他大学の日本人学生もいたのですが、私1人違う学生寮で(しかも徒歩30分くらい離れてる)私のみ法学部だったので、彼らと会おうとしなければ一切日本語に触れられない環境でした。
授業も2時間ぶっ通し、教授が喋ることをひたすらノートに書くという黒板も使わないスタイルの授業で(何十年前のスタイルだよ)、つまりは2時間ひたすらディクテーション。何か問題が起きて寮や大学側に問い合わせるのも全部自分、夢さえも全編フランス語になり、寝ても覚めてもフランス語漬けでした。笑
授業についていくこと自体が大変で、フランス語自体の勉強に割く時間なんてありませんでした。

そんな状況でどうやって会話を習得していったのか?

住んでいた学生寮は自分と同じ留学生が多く、そんな学生寮にいるフランス人学生も留学生との交流には慣れていて、会話中わからなくなると「ついていけてる?このフレーズ知ってる?」と、こちらの理解度に合わせて言い換えたり、よく使うフレーズを教えてくれたりと、こちらが意を決して質問する前に教えてくれていたのです。ともかく周りにいてくれる人に恵まれていました。彼らがせっかく都度教えてくれて知ったフレーズを一つでも逃さないよう、ポストイットに書いて、私は部屋中に貼ってました。ちなみに日本語の訳は書かず、目に入ったポストイットのフレーズを見て頭の中で可能ならフランス語で他の言い方に言い換えてみたり、難しかったら日本語で意味を思い浮かべて、ひたすらリピートしました。そして、もう完全に覚えたポストイットは捨てていく、と言うのを繰り返してました。そして覚えたフレーズはここぞとばかりに使ってみていました。

こう書くと、語学習得でよく言われる「フレーズで覚えよう」とか「実践で使ってみよう」とかそうゆうのと結局一緒なんですが。
それを自分の環境に落とし込む、自分流に変化させていたからこそ、いち早く習得出来たのではないか、と思いました。
あと1番大きな要因は、「楽しかったから」。フランス語って独特な表現が多く、それを知るのが楽しかった、更にそれを会話の中で使えた時の喜び(笑)が大きかったと思います。

6. 学び直し方法探しで右往左往

さて、大の苦手意識が出来てしまった英語、フランス語と同じように日本語にはない言い回しやフレーズがあると再発見したものの、フランス語習得と同じ環境ではない現在。
どうやって学び直ししていくかでかなり迷走しました。

突然いきなりネイティブとの本番の会話は難しい。というのも、フランスにいた当時、まわりには非ネイティブとの会話に慣れているネイティブばかりだったので助けてもらえましたが、アメリカはそうではありません。ハワイは移民が多い土地柄、英語がうまく話せなくても本土よりも優しい人が多いですが、フランス人とアメリカ人には大きな差があります。それは「他言語を勉強して苦労したことがあるかないか」です。笑

フランス人は、小学校から第二言語・第三言語を学校で勉強します。なので、他の言語を勉強した経験があるため、非ネイティブがつまづく所ややってほしいことをおのずとわかってくれるのです。
かたやアメリカ人の場合、他言語を勉強したことがある人は多くなく(選択授業で取る程度らしく、取らなくてもいいらしい)、どこで非ネイティブが苦労しているかがわからないのです(もちろん全員が全員そうではないでしょうが)。

最たる例が旦那様。笑
旦那様はバイリンガルなのですが、バイリンガルって頭の中でスイッチがあって、英語⇔日本語をスイッチで切り替えているようなのです。なので、英語→日本語、日本語→英語、と1単語ずつきっちり的確に訳すのは苦手なようで、「要約」は出来ても「通訳」は出来ないのです。なぜなら、それぞれの言語で意味やニュアンスをその言語で理解してしまっており、それをもう片方の言語で的確に言語化する必要がないし、やってきていないから。
なので、私が二つの単語、例えばBigとLargeなど、どうニュアンスが違うの?どう使い分けるの?と聞いても答えられないのです。また、おかしな言い方やネイティブが使わない表現を私が使っても、「別にその言い方でも通じるから」、と訂正してくれずにそのままスルーされてしまいます。
それを逐一訂正してほしいのですが、それをめんどくさがるんですよ!怒

非ネイティブがどうゆうところで苦労をするのか、どうゆうことをしてほしいのか、長い間主張し続けてようやく最近は「こう言った方がいいよ」と訂正をしてくれるようになりました。理解させるの大変だった。。。笑

なので、1番身近で私をアメリカに連れてきた本人が非協力的なので(いつか必ずフランスに移り住んで言語的に苦労させてやる)、どうするか?

とりあえずは教材に頼ろうと、フレーズで学ぶアプリやYouTubeなど、いろいろ試してきたのですが、どうも頭に入りません。実戦で使う以前にフレーズが覚えられない。ポストイット貼ってもだめ。

なので、再度フランス留学時のことを思い返してみたりして、何が違うのか考えることにしたのです。

7. 行動記憶が必須な自分

当時のように非ネイティブの苦しみを理解してくれるネイティブは周りにいない、家庭と仕事では日本語なので英語漬けではない、環境的には違いますが、「はじめて知ったフレーズをポストイットに書いてひたすらリピートする、使ってみる。」これは環境関係なく出来る。でもアプリや本で例文も読んでフレーズをポストイットに書き、覚えようとしても覚えられない。なぜか?

それは、私自身の「覚え方の性質」によるものだと発見しました。

学生時代、歴史のテストの際、人それぞれ覚える方法って違いましたよね?
ひたすら書いて覚える人、ひたすら赤と緑のシートで隠して覚える人、教科書読むだけで覚えちゃう人。記憶を写真のように覚える人や、行動に結びつけて覚える人、頭の中で動画のように覚える人などなど。

私の場合、行動に結びつけて覚えるタイプです。
つまり、アプリなどで覚える際に「ケータイを見る」という行動をしますが、どんなフレーズを覚えるにも「ケータイを見る」という行動だけになってしまうため、すべてごっちゃになって覚えられなかったのです。

確かに、留学時もポストイットのフレーズを見て「あぁ、これ共有キッチンでしゃべってた時に出たフレーズだな」といった感じで思い出していたんですよね。

となると、実践の中で学ぶしかないように感じますが、いやいやまだそんなネイティブで仲良い人がいるわけではないし、どうするか?

なら、擬似体験を出来るようにすればいい、つまりドラマや映画で覚えればいいのでは?と。

8. 最終的に辿り着いた方法

ドラマや映画で学ぶ、というのはよくある学習方法のひとつですが、これが見事に私には効果的でした。英語のドラマを見て、英語のサブタイトルを出して、意味がわからなかったフレーズをピックアップする。意味を旦那に教えてもらって(日本語で説明するのではなく、英語で言い換えたり説明してもらう)、それをひたすら覚えて、実際に使ってみる。これ、かなり私には有効でした。

これならリスニングの勉強にもなりますし、発音もわかる。フレーズをピックアップしてポストイットに書いて貼る、ケータイのメモに書いておいて、見た時に「あ、これあのシーンで出てきたフレーズだ」と関連づけて思い出せるんですよね。

ただ、普段使いの英語を学ぶっていう点では、今勉強に使っているNCIS: Hawaiiとかはちょっと微妙かもしれないですね。the chain of command(指揮系統)とか日常会話では使わない。笑
よくピックアップされますが、Friendsとか最適ではないかと思ってます。ちょっと古いので、言い回しも古かったりするらしいですが、旦那も私が使っても大丈夫だろうと言っていたので、これからはFriendsを見ようと思います。

9. まとめ

ということで、かなり長ったらしい文章になりましたが、私の「英語の学び直し」について書きました。
本当にね、ただハワイに滞在するだけだったら英語なんてカタコトで全然問題ないです。住むにしても、旦那とかバイリンガルになりはじめてる子供らに「ちょっと今なんて言ってんの?」と聞いて通訳してもらえば、生きていけます。笑
でも、本当にそれでいいのか?自分で会話出来なくていいのか?毎回病院の予約とか問い合わせとか深呼吸してドキドキしながら電話するの嫌じゃない?このままキャリアアップしていかないでいいの?とか思ってたら、「もう英語習得するしかないじゃん」って腹を括る気持ちになりました。
まだまだ学び直しをはじめたばかりなので、これをキープできるよう、モチベーション(基本私のモチベーションは反骨精神w)を保っていけるよう頑張ります。

今回見つけた学び直し方法で、どこまで英語能力が向上したかまた期間をあけて報告したいです。




#私の学び直し

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