見出し画像

生理をできるだけ快適に乗り切る方法をいろいろ試した

生理はつらい。心身ともにしんどいのに、血にまつわるあれこれが追い打ちをかける。
漏れたら汚れる、汚れたら洗濯、洗濯しても落ちない、落ちなかったら捨てる、という、軽い地獄のマジカルバナナ。
下着、ボトムス、寝ているときはふとん、シーツ。おのが精神と肉体を通常運転レベルにまで引き上げることすらできないときに、このアイテムたちにも気を配らねばならず、しかしうまくいかず、臭いと落ちない汚れと格闘せざるをえず、あるものは再起不能に陥り廃棄処分を余儀なくされ、フィジカルもメンタルもゴリッゴリに削られていくのである。
以下、生理の負担をなんとか軽減するために実践した策を挙げていく。

寝るときはタオル

とにかく、起きたら血の海、がきつい。だって朝だよ?これから出勤だよ?今ふとん洗うの?でも洗わないと今晩このふとんで寝る羽目になるよね?シーツだってパリッパリになって落ちなくなるよね?
洗濯するかしないかという選択(うまいこと言った)を、腹痛やだるさをこらえながら行い、よろよろしながらシーツを剥ぎ、洗剤とともにたらいにつっこみ……、うん、つらい。
夜用ナプキンを使ったり、ナプキンを2枚重ねたりしても寝ているうちにずれてしまうので、汚れてもいいタオルを使うことにした。
パンツと寝間着の間に挟む。タオルをまたぐ形にして、両端を前後から出す。両端は寝間着のウエストゴムでとめる。見栄えとかなりふりとかどうでもいい。パンツは犠牲になってもいい老兵にがんばってもらう。
これでふとんとシーツは救われた。
パンツや寝間着やバスタオルは、汚れていたらぬるま湯と洗剤を入れた洗面器につっこんでつけ置きしておく。一生懸命ごしごししても、つけ置きしておいても、あまり汚れ落ちは変わらない気がする(ただし、まだ新鮮な汚れは、軽くこすってすすいで取る)。ならば放置だ放置。しんどいことは限りなくゼロに近づけていこう。

月経カップはどうか

ごみがなくなってエコ。とか。自分の血液の量や色が見えて健康状態がわかりやすい。とか。漏れずに快適。とか。
メリットを聞いて試してみたが、私には合わなかった。
1、トイレで、カップを出して中身を捨てて、カップと手を洗ってまた装着するという手順を踏まねばならないのだが、個室に手とカップを洗う設備がない。
2、量が多すぎて溢れて大変なことになった。
3、痛い。入れるのが痛い。出すときも痛い。取り出すときにひっぱるためについてる取っ手も邪魔で痛い(長すぎると邪魔、短く切ったらひっかかって痛い)。
4、血の色が落ちず、茶色に染まって心が萎えた。
5、取り替えるときの臭いと染みついた臭いで、心が折れた。
私の健康状態や使い方が悪かったのかもしれないので、合う人なら使う価値はあるはず。サニタリーボックスがないトイレに入ったときに、ごみが発生しないのはやっぱり利点。

布ナプキンはどうか

取り替えたあと、吸血した布きれを持ち歩くことを考えると、難しいかなと思う。ちょっとした手荷物を持ってトイレに入る、ということができない職場(自分の席がないとか)だと厳しい。
ただ、ふつうの布を縫って作ってあることを知ったのはよかった。ナプキンの持ち合わせがないときに突然はじまってしまったことがあり、布ナプキンのことを思い出して、清潔な普通のタオルハンカチで代用して乗り切った。洗剤とぬるま湯でつけ置きすれば汚れは落ちる。オッケー。
経血汚れのつけ置き洗いは、専用洗剤でなくて普通の洗剤でよい。私は、石鹸は手洗いにしか使わないので、いただきものの石鹸で洗ってるよ。

頭を洗ったらだめ、ってほんと?

古今東西、の「古」と「東」だけでなのかもしれないが、生理中は頭を洗うな、髪を濡らすなと言われていると聞く。
アーユルヴェーダのインドや、日本、中国で言われていたのかな。西洋医学、西洋科学に席巻された現代日本ではなじまない言い伝えだと思うけど、試してみたところ、やはり生理痛は軽くなったり感じなかったりすることが多い。
生理中ずっと洗わないというのも大変なので、2日め、休日なら1日めも洗髪はストップする。
10年以上前に石鹸もシャンプーも使わない生活に切り替えたので、1日くらい洗髪しなくてもいける。
ただ、今年は夜に運動することが日課となって汗をダラッダラにかくので、お湯でさっと流して大急ぎでドライヤーで頭を完全に乾かすことにしている。生理痛がなくならないこともあるけど、薬を1回飲めば抑えられる程度かな。
世の大半は毎日シャンプーする人だと思うのでこの方法はおすすめはしないけど、もし外出する予定がない、人に会う予定もない、頭がかゆくなりそうな気配もない、のであれば、1、2日めは頭を洗わないことを試してみてもいいかもしれない。

今はこのアイテムに落ち着いた

シンクロフィットがすごくいいよ!と知人にすすめられたので購入。たしかにすごい!つけてる違和感がない、本体もパッケージもトイレに流せるからサニタリーボックスがないトイレも安心、小さいからポケットに入れて持ち運べる、チラッと見られてもそれが何だかばれない。うん、すごい。
また、ナプキンが不要になるパンツ(正式名称って何?吸水ショーツ?)も買ってみたが、これも便利。何度もトイレに行ったり、グッズを持ち歩いたりする縛りから解放されるのは、心底助かる。それなりのお値段なので初期投資はかかるが、そこを頑張れば快適生活が待っている。
で、今は、ふたつのアイテムあわせ技がメインとなった。シンクロフィットは、漏れを防ぐためナプキンとの併用を推奨されているので、ナプキン代わりに吸水ショーツだ。
仕事中はなかなかトイレに行けず、チャンスが到来したら「今だ!」とばかりに駆け込まないとならない。生理用品入りのポーチを持ち歩くとかはできない。服のポケットにいくつかシンクロフィットを入れておき、取り替え、終業時間近くになって全弾撃ち尽くしたあとは吸水ショーツだけにおまかせする。
寝ている間もシンクロフィットと吸水ショーツで持ちこたえられたので、タオル方式から卒業した。
ただ、吸水ショーツはタンブラー乾燥がNGのため、全自動洗濯機の我が家では若干めんどくさく、出血軽めのときは吸水ショーツを使わないでナプキンにしたり、逆に終わりかけのときは吸水ショーツのみにしたりと、なんとなく使い分けている。
血が漏れてスカートやズボン、シーツやふとんに臭いつきのなかなか落ちない赤い汚れがつき、悲しさと悔しさと恥ずかしさとやるせなさとしんどさとイライラに苛まれることはなくなった。
シンクロフィット、ネットでしこたま買い込んでしまい、そろそろゴールに向かっているお年頃なのに在庫がだぶつくのではと危惧したが、順調に消費中。シンクロフィット、実店舗で売っているところがなかなかないけど、もっと広まれ。

この記事が参加している募集

#QOLあげてみた

6,123件

数ある記事の中からこちらを読んでくださってありがとうございます!