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コロナと家族の記録 「愛の不時着」が面白すぎる ヒョンビンはいつからユンセリが好きだったのか

こんにちは。ナレーターの熊崎友香です。テレ東WBSなどでナレーターをしながら、2歳と5歳の子供を育てています。

WBSの「日経MJ上半期ヒット商品番付」にも登場した韓国ドラマ「愛の不時着」。遅ればせながら観たところ、すっかり虜になり、携帯の待受は、娘の写真から、ヒョンビンに変更、サントラもほとんど買い、家族が寝静まった夜中、こっそりドラマを見返すのが、ここ数週間の楽しみとなっています。

目ざとく待ち受けを変えたことに気づいた5歳の娘に、こっそり教えたつもりが、「あ、この人、ママが生まれ変わったら結婚したい人だよね?」とバラされ、家中が不穏な空気になるほどです。

YouTubeの動画で拝見した解説によると、このドラマには、韓国ドラマの面白い要素が全部詰まっているんだとか。1絶対悪の存在 2運命 3超えられない障壁 4ヒーローが完璧 5周りのキャラが個性的 6良い人が多い 7普段見られない北朝鮮の暮らしぶりがわかる 8構成が面白い(ドラマ終了後、エンディングの歌が終わったところで、補足の数分のシーンが流れ、そういうことだったのか!と二度楽しめる感) 9歌が良い 10脚本が素晴らしい。こんな脚本をどうやったら思いつくのでしょうか。同じテレビ業界で働くものとして、尊敬しかありません。

「愛の不時着ロス」という言葉の通り、私もドラマの世界観から抜け出せず、しかし、熱く語り合える友もおらず、こうしてブログを書いています。そして、一回観終わった後、リ・ジョンヒョクとユン・セリの場面だけを見返してはや3回目。2人が素敵すぎて。ジョンヒョクが可愛くてカッコ良くて。

「一体いつからユン・セリを意識していたのか」に焦点を当てて見返してみました。改めて振り返っても、全ての場面が恋に落ちる「事件」と取れる出来事ばかり。いわゆるキュンキュンポイントが、こんなにもふんだんに盛り込まれていたのか。と感嘆します。

*以下ネタバレになりますのでご注意ください。

とりあえず前半の北朝鮮パートのキュンキュンポイントをただただ羅列します。

出会い 空からユンセリ降臨事件

家の前で再会 いきなり壁ドン かくまってくれる事件
翌朝 麺スープ手作り事件
電話攻撃に嫌々ながらも応える事件
停電して怯え花瓶を武器に号泣するユンセリ 蝋燭を手で消しなぐさめる事件(シャンプーのお土産付き)
高級車で高速帰宅「僕の婚約者です」事件
朝見送り 髪結ぶ事件

船で逃走 急死に一生 キス事件

パラグライダーで抱き合い逃走事件

大佐の妻に接待しに行ったユンセリを迎えに行く 自転車2人乗りで帰宅事件(「気になる」発言あり)

貝殻バーベキュー しりとり会 目線をかわす事件
コーヒー豆を薪でくべた窯で煎りいれてくれる事件

市場で迷子 アロマキャンドルで点呼事件
「混乱を防ぐため告知 婚約者がいる」告白事件

婚約者遭遇「家はここだろ」事件 

空き缶で38°線 外泊事件 

平壌行きの電車が止まり野宿事件 肩を貸し一泊

ライバル登場 詐欺師にマジギレ嫉妬事件

初雪をビール飲みながら一緒に見る事件 肩を貸す②

いよいよお別れ「ハグはしない」事件

バイクで登場 代わりに打たれるハリウッド映画並みの炎上事件

術後 全身麻酔から目覚め 何故帰らなかったかと激怒事件

手術直後にもかかわらず探しに行って いきなりキス事件 点滴付き

婚約者に「彼女が好きだ」と早速報告事件

ユンセリ姿を消し、山奥まで迎えに行き 玉砕事件

学校で一晩過ごし母胎ソロ発覚「あなたの人生が心配」事件

ユンセリから突然別れの電話「リさん愛してる」と言われ銃声響きわたる事件

実家にて「彼女に何かあったら僕の人生は地獄だ」事件→この後のお父さんの顔最高でした

「彼女が心配だったから通報しなかった」告白事件

権力で外出許可発令 バーベキュー歌事件

いよいよお別れ 38度線超え「一歩くらいいいだろう」キス事件

あと、どこに入るか分からなくなってしまったのですが、ハートの指のお礼に翻弄されたり、ユンセリのハートの大盤振る舞いに嫉妬する事件。など。。

改めて、どれも、どれも、いいシーンばかり。どのシーンもリ・ジョンヒョクが素敵すぎやしませんか。完璧です。。皆さんはどの場面が好きですか。

さて、この場面の中の、どのあたりから、リ・ジョンヒョクは、ユンセリを意識し始めたのか。誰にも問われていないのに、検証してみました。

私の答えは、韓流ラブ賞のジュモクの予想と同じで、「危機一髪でキスをしたら恋が始まる」ここ辺りからではないかと思います。結構早い段階です。

なぜなら、その後の、パラグライダーで逃走を試みたユンセリを追う場面の息のキレ具合、2人で抱き合い飛んでいるときの、ユンセリの頭の撫で具合、その後のボスの妻のところへ迎えに行く時の仕草などを考えると、この辺りではすでに意識していたと言えるし、本人も「気になる」と認めています。つまり、出会って数日で恋に落ちているということになります。素敵です。来世ではこんなことを体験したいと願うばかり。

それにしても、なぜここまで韓国ドラマにハマってしまうのか。それは、特に今回の愛の不時着の場合、北朝鮮という未知の世界、軍事境界線を超えてしまった、いつ命を奪われてもおかしくない緊張感から、より、その命を捨ててまで守ろうとするもの、大切なもの、また守ろうとしてくれる人、大切な人が浮き彫りになるからではないかと思うのです。

家族を何より大切にする心、故郷を思う気持ち、友を大切にする思いやりの心。普段、コロナの前に、忙しさの中で忘れてしまっていた、シンプルだけで最も大切なことを忘れず、ぶれず、勇気を持って発言する人たちと、どんな時も笑いを忘れない精神ががたくさん登場するドラマだからではと。

財閥令嬢でお金には困ってないのに、家族とも友達ともうちとけないソウルのユンセリより、ガスもない洗面所もない環境で、みんなで囲んで料理を食べる北の暮らしが幸せそうに見えてしまう不思議。

ドラマ視聴後、片耳だけイヤホンをして、愛の不時着のサントラを聴きながら過ごす日常は、私の気持ちや、見える景色までをも変えてくれています。ただただ、40の男性と子供が公園で遊んでいる場面でも、「暑い、帰りたい、虫に刺されないか」などと思っていた時間が、愛の不時着の音楽が流れた途端、スローモーションで笑顔が弾け、キラキラ眩しく光り「自分の人生にとってこの時間が、一番幸せな時ではないか」などと少し恥ずかしいことを、だけどとても大切なことを味わう気持ちが沸き起こる不思議。

また、ユンセリにもたくさんの魅力があるのですが、1番凄いなと思うのは、リジョンヒョクの暴言を、「あんなのは気にしてない」と、必ずアッサリ許すこと。根にも持たず、すっぱり忘れている潔さ。かっこいい。賢い女性です。見習いたい!

コロナでこれまでと生活が大きく変わる中、「人生で本当に大切なものは、なんなのか。私にとって大事なものは何か」考えさせてくれるドラマでもありました。そして、すでに結婚した私ですが、もう一度大恋愛をさせてもらったような、そんな気分に浸れる時間でした。

長くなりますが、ヒョンビンについて調べたところ、一番きつい海兵隊を志願したんだそうですね。「今は辛くても、後に残るものが大きいと考えた」と。そして、役の撮影中は、その役に関わらない情報は一切シャットアウトし、撮影が終わると、その役に関わる全てのものを捨てるんだとか。ストイックですね!あの素敵な軍人の姿は、そうしたヒョンビン自身の生き様があるからこそなんですね。

私も、ナレーションという表現の場で、そのストイックさやスピリッツを真似させていただきます。

最近見た韓国ドラマの中では「トッケビ」「屋根部屋のプリンス」推しでしたが、(この二つもかなりおすすめです!)「愛の不時着」はこれを超えるかもしれません。もしご覧になっていない方がいましたら、全力でお勧めします。


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