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ナレーションを極める49 キャスターリポーターだった私に最初にいただいたナレーション

ナレーターの熊崎友香です。テレ東wbsなどでナレーションをしながら、4歳と6歳の子供を育てています。

NHKのキャスターリポーターをしていた私が、ナレーター声優事務所、俳協に所属し、はじめていただいたナレーションの仕事についてお話しします。

生放送を10年、ほぼずっとニュース原稿を読み、取材、原稿作成もしていた当時、表現力には欠けるかもしれないが、ニュースや、淡々と読むストレートならお任せください。と鼻高々に思っていました。今思うと、なんと恥ずかしいこと。。。

そんな私にマネージャーさんが言いました。

「一体どれくらい読めるの?」

この時、あぁ、アナウンサーとナレーションは全く別まもので、ナレーターとしての私はまだまだ未知で新米なのだと痛感したのです。

そして、そんな私に初めて舞い込んだお仕事は、医療系の専門用語が並んだ、医療系専門の方が見る、教材原稿でした。

聞いたことのない単語が並び、想像もつかない漢字の読み方(例えば、骨は、コツとよみ、額はガクとよむ!など)と、アクセントで、ページ数は10枚ほどだったのですが、ON音声などなく、文字がぎゅうぎゅうに埋め尽くされた原稿でした。

テレビ用の原稿は、正直とても読みやすいのだ、とその時感じました。言葉は短く、わかりやすく、インタビューなどの音も多く、それはもう本当に別物でした。

一番戸惑ったのは、下読みをしすぎると、そのアクセントや読み方が違っていた時、対応できない。ということ。その単語だけならまだしも、難しい文章が4行ほど続く中の、3行目あたりで予想外のアクセントに変える、、、この対応ができないのです。できたと思うと、そこを乗り越えた先で、間違えてしまい、文末まで辿り着けない、、、ということもありました。

大切なのは対応力、多少自分の予想と違うものが来ても、さっと対処できるよう、心に余白を設けておくことが大事だと悟りました。ガチガチに固めずに行く方が良い、ということが、真面目で一生懸命、準備は万端にしていきたい自分にとって、とても難しいことでした。

何とかなるさ!と、心にゆとりを持ってスタジオに向かう。そして、窮地に立たされても、明るく笑顔で対応する。

最初の現場を経て、反省したことは、そんな部分でした。


次回のオンラインワークショップでは

28日(月)21時から。ズームにて。

この辺りを体験できる原稿を用意しています。

ご参加希望の方は下記までメッセージをお送りください。

https://lin.ee/b4Nx1G4


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