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1980/01/16 正久にハードルだけは勝てたから

1980年に夫のクマちゃんが書いた日記を、2018年に妻が読んだときの感想とあわせて更新しています。(経緯はこちらから。)
昨日の日記では、気乗りのしない
バレー部の試合について
綴られていましたが

今日の日記では、心の根底に流れる
気持ちが溢れているようです。


1月16日(金)晴

体育の時間、昨年よりもハードルの高さが低いためか、思ったより快調に飛べる。

去年の時には、考えられなかったことだ。3台のハードルだったが、6人中3位になったのである。大変うれしい。それも高田や新垣くんと一歩の差ぐらいの3位だから大変ビックリしている。

内心うれしかったのは、正久に勝ったことである。向こうは気を抜いていたのかもしれないがうれしい。(本当は、そのようなことを感じてはいけないのだが・・・。)

それにしても、これが最初の花で後になるとダメだったりして。確かに持耐力がない私にはその可能性が大変高い。できるだけそうならないようにガンバりましょう。

今日でもだが、正久ではなくて私と彼女とがうまくいっていたらと考えてしまう。


聞くつもりはないのに、大野や江山がしらじらしく正久に「今日、金曜日だったっけ。そうだ一緒に帰るんだね。」と言っているような会話が耳に入ってくる。

前にすわっている平夫くんやでわ山も正久にたまたまそのような話をしているのが、イヤでも聞こえてくる。そのときに、つくづくそう感じるのだ。


付き合っていたら、女の子のだれとでも気軽に話せ、男の間でも磯野や正久たちともっと話せて、カオスらとヒガミっぽい話をしなくてもよいのだろうと、1人になったときはどうしても考えてしまう。

本当は、そのような考えをしていてはいけないのある。早くその考えが頭から抜け去らなければならない。しかし、多分二年生に間じゅう正久や南さんの近くにいる間は、その考えが抜けないだろう。

でも、あえて、それでも忘れ去らねばならない。その考えを完全に抑えることができたとき、これで一つ精神的に成長したことになるから。この事で私は少しだけども大人の考えに近づいたと思う。


今日、遅れて練習に出て行ったことはスマナイと思う。
薮内が、円陣でも組んでガンバロウと思っていたのに、そのような事をしていては本当にイケナイ事をした。

それにしても花村が燃えている。「木桜に絶対勝つぞ」と気合を入れている。私としては、あまり勝って欲しくないのだが・・・。

TWISTⅡを明日学校で山西に貸さなければならない。
明日は、練習がなくて、カオスやタケシたちと遊ぶことができるように・・・。


早く、あの考えが頭から抜け出て欲しい!


最後までお読みいただき
ありがとうござます。

本音をかなりオープンにしていて面白いです。クマちゃんは普段あまり嫉妬などのダークな感情を口にしないので・・・

明日の日記では、親友カオスも登場して男女の話題が多くなりそうです。

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