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中国の通販サイト「拼多多」で安いモノを買いまくる生徒を見て、彼女は話題を探しているのかもと思ったお話し

拼多多が大好きという生徒に会いました。

拼多多というのは、ネット通販サービスです。中国で言えば淘宝とかjD.com、日本で言えば楽天市場のようなもので、様々な出店者が拼多多というプラットフォームを使って商品を販売しています。

そして拼多多の特徴と言えば・・・

  1. 安い

  2. ボロい

  3. 胡散臭い

この3点になります。(個人的意見です)

拼多多は低価格を武器に多くの人の支持を集めています。特にストレス一杯だけどお小遣いも少ないような人が、消費して発散したいというストレスのはけ口になっているように思います。

この生徒、会うたびに拼多多で2元で買ったペンや筆箱とかなど、細々なモノを見せてくれます。とても嬉しそうにしていますが、見たところ買ったモノを大事に使うという風ではなさそうです。

そのことを聞いてみると、安くて良さそうなモノを見つけるのが楽しい。使うことよりも見つけることが楽しいと言ってました。

そんなもんなのでしょうかね?

そんな話しを聞いていて、深圳市羅湖ちかくの東門という場所を思い出しました。以前、出張で香港・深圳・东莞・広州と移動した際に深圳の国貿という場所に宿泊しました。恐らく2012年頃です。

時間があったので中国の1号店だという東門のマクドナルドへ行き、そして辺りを探索しました。夜遅い時間でしたが,大勢の若者で賑わってました。小さなお店がたくさんあり、そこには誰がこんなもの買うのだろうと思うようなモノが所狭しとおかれています。

若者たちは楽しそうに物色し、5元とか10元のものを買ったりします。耐久性とかどうなんだろう?と思いましたが、きっと拼多多で買い物する生徒と同じく、買うことそのものを楽しんでいるのでしょう。きっと一度使ってダメになっても、気にはしないのでしょう。

以前は店舗で販売されていたものが、今はネットで中国中に販売している。だったら家賃が高い深圳にお店を出すよりは、ネットショップで販売する方がコストも減らせるし気持ちも楽だろうなんて思いました。そこで生まれたのが拼多多なのかもしれません。

さて、気になるのが消費の方法です。

今の高校生や中学生をZ世代とくくって良いのかわかりません。しかしミレニアム世代とかそれ以前の中国っぽい言い方をすると80后(80年代生まれ)とか90后(90年代生まれ)とは異なっているはずです。

一般にZ世代は消費に保守的だと言われています。

大抵の資料がZ世代は消費にもこだわりを持っている。例えば「買う」場合にも製品を手に取って吟味するなどの「体験」に価値を見いだすなんて言います。でもわたしの生徒たちはスマホで何かを見つけると嬉しそうに見せ合い、買うか買わないか悩みます。買い物に高尚な価値を感じようとはしてません。

でももしかすると、彼ら彼女らは、拼多多という場所を使って友人とのコミュニケーションを楽しんでいるのかもしれません。美味しいスイーツを見つけては、SNSでシェアしたりするように、拼多多で見つけた商品を見せ合い盛り上がってるのかも・・・なんて思いました。

それって自分がガジェットを見つけたり、Tipsを発見したら友人にシェアしたくなるのと同じ感覚なのかもしれないななんて思ったりしました。

そうなると拼多多は中国の人々、特に中学生とかに新しい娯楽を提供しているのかもしれない・・・なんてことを考えちゃったりしました。

どうなんでしょうね。

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