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振替休日ではなくて、振替出勤という中国のルールについて思ったことと飛び石連休のお話

子どものころ、ゴールデンウィークが飛び石連休になるのか、それとも日曜日が祝日と組み合わさって大型連休になるのか、とっても気になってましたが、今の子供はそんなこと考えないでしょうね。

いやいや、もしかすると今の子どもたちや、もしかすると親世代でも飛び石連休なんて言葉しらないかもしれません。

ふと気になって、手持ちの辞書6冊で確認したところ「飛び石連休」について説明しているは大辞林と日本国語大辞典、そして大辞泉だけでした。

新明解や三省堂国語辞典、明鏡国語辞典には「飛び石連休」という用語はありませんので、もしかするともう死語なのかもしれません。

ちなみに飛び石連休の意味は以下の通りです。

とびいしれんきゅう—きう[5]【飛(び)石連休】
日曜や休日が飛び石を置いたように平日をはさんで並ぶこと。

大辞林

日本は土日を含めて三連休とか、祝日と祝日に挟まれた平日は祝日にするというルールで連休だらけの国になっていたんですね。

来年のカレンダーを見てみると、祝日は17日(うち土日と重なっているのは4日)です。もし完全週休2日なら、国民の祝日と土日を会わせると118日はお休みとなります。

日本人は働きすぎといいますが、カレンダーで確認してみるとしっかり休んでいますね。もし週休が1日だとしても、祝日をしっかり休めるのであれば60日くらいは休みだということになります。

日本では祝日が日曜日と重なる場合は、振替休日をもうけることが祝日法第3条第2項にて定められています。

わたしたちを休ませようと、お上はいろいろと考えてくれているわけです。

では、中国の祝日はどうなっているかというと、日本と同じく政府が発行するカレンダーにて予定が決まります。

1.元旦:2022年1月1日~3日、3日間。
2.春節:1月31日~2月6日、7日間。
3.清明節:4月3日~5日、3日間。
4.労働節:4月30日~5月4日、5日間。
5.端午節:6月3日~5日、3日間。
6.中秋節:9月10日~12日、3日間。
7.国慶節:10月1日~7日、7日間。

こうやってみますと、中国の祝日は日本と比べると多い様な気がします。そして、面白いのが毎年土日と祝日をセットにして5連休にしたり7連休にしたりします。

例えば10月のカレンダーはこんな感じです。

https://mp.weixin.qq.com/s/Gn6w0a9j_GDkOgIWDblzwg

10月1日(土曜日)から7日間のお休みです。まさにゴールデンウィークですね。ただ問題は7日間という数字です。これって日本だったら9日間になるんじゃないと思った人はかなり鋭いです。

そうなんです。中国の大型連休には「振替休日」ではなく「振替出勤」という謎システムがあります。

10月7日(金)に祝日が終わると、翌土曜日、そして日曜日は出勤日となり、子どもたちも登校し、授業を受けます。そして次のお休みは週末の土曜日ですから、7連休の後、7連勤となるわけです。

そんなわけで、中国の祝日は多いような気もしますが、実際には振替出勤システムうにより2022年の場合、7日間は土日でも仕事となりますので、実際のお休みの日数は日本と同じくらい。しかし気持ち的には中国のほうがハードと言って良さそうです。

中国の学校に通う子どもたちに振替登校について聞くと「意味わからない」と言ってますので、現地の人も納得のシステムというわけではなさそうです。

さて、今年最後の連休はすでに10月7日の終了しました。次のお休みは元旦です。カレンダー通りに出勤しないといけない皆さんは本当に大変と思います。本当にお疲れ様です。

国が違うと祝日のルールも違うわけですし、そのほか、様々なことが違っているのは当然です。でもやっぱり「振替出勤・登校」システムは変だな〜って思ってしまいます。

中国以外でこんなシステムを取ってる国があるのでしょうか?調べて見ようかな?
今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。


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