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中国人が急速に「さとり世代」化してると思ったお話

中国人って失敗を恐れないという印象がありました。

小さい店を出してみたり、何かに投資してみたりと、手間とコストがかかることにも積極的にチャレンジできるなんてスゴいなと思ってました。

でも、最近そうでもないような気がします。

中国人の中にも、損したくない。失敗する可能性があるならチャレンジしないという人が増えているように感じます。

特に、若い世代。

20代から30代前半の若者たちは、高学歴だろうが、良い仕事についていようが、また、日雇いのような仕事をしていても、挑戦したくないという人ばかりです。

今まで、付き合いがあったのは自分と同世代です。歳が離れているといっても10歳程度です。彼らは、40歳から60歳の中国人男性で、リスクを恐れず起業したりする傾向があります。

失敗して必至で借金返している人もいますが、それでもケロッとしています。子どもさんが大学生になったりして学費が大変でしょうとか聞くと、中国の学費安いから大丈夫と笑ってます。

また、次のチャンスがあれば借金してでもやってみたいと言います。わたしにはそんなモチベーションはないので、スゴいなこのオッサンといつも感心しています。

しかし、彼らの子ども世代はそうでもありません。

経済的な自由があったかなかったに関わらず、リスクを嫌う傾向があるように思います。また楽な方に流れていく人が目に付きます。

努力しても、うまくいかない可能性が高いならそもそも努力しないという彼らに、成功するかどうかはやってみないとわからないんじゃないと聞くと、根拠がないことには取り組めないよと言います。

これって日本で言うところの「さとり世代」と似ているのかもしれません。

欲はなく、そこそこ暮らしていけているのであれば無理をしない人のことを「さとり世代」というそうですが、中国の若者もおなじく悟ってるのかなと思ったりします。

彼らのことを、いろいろ期待しない世代とも言い換えることもできます。

もちろん期待できないという気持ちもわかります。アラフィフ外国人であるわたしが見ても、中国の経済は衰退気味ですし、今後社会が良くなっていく雰囲気は感じません。

だったら、今もっているものを享受して、そこそこ暮らす方が良さそうだと思うのは無理もないと思います。

わたしだって、成功するために真剣に努力したかと言われればそんなこともなく、どちらかというと世の中に対しても、また自分の生き方に対しても見積もりが甘いタイプです。それでも、ちゃんと生きてます。

ですから、今の中国の若者が悟ってようが、なんだろうがそれで良いと思いますが、わずか15年ほどの間に人々の考え方が大きく変化しているのを見て、中国の変化する速度は速いんだなぁと改めて思ったってことです。

さて、以前よくご飯食べていた东莞の社長たち、この1年ほど連絡取ってないのですが、今でも东莞で頑張っているのかなぁ?ちょっと連絡とってみようかな・・・なんても思ったりしました。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

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