中国の廃墟もガラガラモールも昔からあったけど、人の気持ちは変化してるかもって思った件
友人の中国人のなかに、仕事なくなったって方が数名います。
そんなことを書くと、中国は不景気なんでしょという日本の方は思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
企業が倒産したり、社長が夜逃げしたり、社員が突然退職するのは中国の日常です。
中国の不動産バブル崩壊の象徴のように言われる、建築途中で放置されている現場や、テナントがほとんど入っていない、もしくはテナントは入っているのに人気がないショッピングモールは、以前から普通に存在していました。
今でも賑わっている場所は賑わってますし、人気のお店は行列ができています。
それで、中国には閑古鳥が鳴いていて、悲壮感あふれる表情で人がゾンビのように歩いているってことはありませんので、ご安心ください。
ただ、人々の気持ちはすでに変化しているように思います。
中国まる見え情報局の呉さんが、人材派遣会社の社員にインタビューをしています。
そのインタビューのなかで人材派遣会社の方は、2018年当時、多くの新卒者は4年以内に給料が4倍になると信じていたが、今では「新卒者の初任給に対する期待値が下がっている」とコメントしています。
確かに多くの人は生活レベルを下げるには至っていませんが、将来への明るい見通しを持てずにいます。
つい数年前まで、人々は中国のすべての階層に属する人の生活レベルは向上したし、これからもそうなると信じていましたが、最近ではそうでもありません。
今の仕事の待遇には満足していないけど、失業すると再就職は難しいから辞めるわけにもいかないという人もいます。
この気分の落ち込みが、リアル経済に影響を与える可能性もあるかなって思います。
ただ、いちど贅沢を覚えたら、元の暮らしに戻すのは難しいっていいます。人々が今後の動きにどのように対応していくのか気になります。
最初に書いたとおり人がまったくいないモールや、建設が止まっている建設現場、廃墟となったビルなどは中国ではありふれた光景です。
ですから中国人は意味のわからない現状を見ても、自分に実害がない限り気にもとめません。
仕事がなくても首になっても食べていけるなら、慌てることもないでしょう。
ただ、いままでは右から左に受け流していた層に属する人々が、ストレスマックスだわ~みたいなことを言い出すようになりました。
これは大きな変化です。
そのような庶民の声が、今後大きな波を作り出すのか、それとも今までと同じく「仕方ないよね」という思考停止により自動的に整理されていくのか、とっても気になります。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
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