小学生に日本史を教えるために再学習したら面白すぎて時間を忘れる
日本人補習校で子どもたちに国語とか算数、そして今年から社会を教えるようになりました。
小学校6年生を担当しているので社会は歴史について学習します。
日本史について勉強するのは中学以来なので、ほとんどすべて忘れています。そして補習校で学ぶほとんどの児童はインターに通うか、現地の小学校へ通っていますので、日本の歴史ってなにそれ?って感じです。
それでまずわたしがゼロから学習してます。すると、いきなり疑問だらけになります。自分がまずわからない。でも意外にも教科書でしっかり説明されていることにびっくり。
というわけで現時点で源氏と平氏の権力争いまで学習したのですが、ここまでで不思議と思ったことや、面白いって思ったことをまとめておきます。
そもそも島国である日本に人がいるのはなぜ?
大陸から渡ってきたんだろうとは思いますが、どうやって渡ってきたのか?なんで渡ってきたのかについては良くわかりませんでした。
この件について教科書も特に詳しく説明していません。いきなり縄文時代の人々について説明が始まります。当然児童たちは始まりを知りたがるわけです。もちろんわたしも知りたい。
この件で参考にしたのはムンディ先生の日本史講座です。
児童たちも大納得の説明でした。本当にわかりやすい。答えは皆さんで動画をご覧ください。
大王と豪族の時代から天皇の時代
聖徳太子と蘇我馬子という組み合わせで権力を握り、三代が経過するころには蘇我氏の天下になっていた。
そして中臣鎌足と中大兄皇子が大化改新を行い、また権力を呼び戻すけど、結果的に鎌足の子孫である藤原氏の天下となる。
その後武士の登場にて平氏が権力の座につく。でも天皇という絶対的中心の影響力は残っていくという流れを学習して、なるほどそういうことか〜なんて思ってしまいました。
正直に言うと、なんで仏教の影響力が強くなったのか?そもそもどうして奈良の大仏が必要だったのか?鑑真のような僧を中国から招きたかったのはなぜかなどまったく理解していませんでした。
出来事としては知っていましたが理由についてはノーマーク。
このあたりの解説はNHKの以下の番組が詳しいです。
児童たちのなぜなぜどうしてに答えられない
例えば貴族社会なのにどうして武士が登場したのかとか、なんで蘇我氏を排除しなくてはいけなくなったのに、藤原氏の時代に同じような状況になったのか?さらに平清盛はどうして自分の家族だけが偉くなる道を選んだのかなどバンバン質問が出ます。
そもそも小学校の教員ではなく日本語教師にすぎない自分には答えられない質問ばかりです。それで毎日Youtubeで高校の授業を視聴したり、参考書を読んだりしだすとあっという間に時間が過ぎていきます。
不思議なのは子どものころ歴史に興味を抱けなかったこと
おっさんになって日本史というか小学校で学ぶ歴史を勉強し始めて思うのは、どうして子どものころこういった出来事やその背景に「なぜ」って思わなかったことです。
年号や人の名前などを暗記するのが苦痛で苦痛で、それぞれが人の営みであることに注意が向きませんでした。
それに引き換え自分が担当している児童が「先生、どうして平清盛は源氏の方が人気があるって分かっていたのに、わざわざ嫌われるようなことしたの?」とか「どうして勝負に負けた源氏の方が人気だったの?」なんて聞かれると、心の中で「まいったな〜、今日も良い質問出してくるな〜」なんて嬉しく思いつつも、自分と比較してなんだか「ハハハ〜」って気分になります。
とはいえ、学びたいときは学びどきってわけで、今日もまた来週の授業にむけて日本の歴史について資料を探し、まとめ考えます。
それにしてもNHKの番組、恐ろしいです。これ無料でみられる子どもたちって相当に幸せですよ。
ほぼ全教科網羅されていますし、おっさんでも楽しめます。おすすめです。
ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。