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同じZ世代でもエアコンを恐れる中国人と愛する中国人がいるお話

日本語を教えていて気になるのが、教室の温度です。

わたしのお好みのエアコン設定は、温度低め、風弱めです。これで乾燥した気持ちの良い空気を作り出せるだけではなく、騒音も抑えることができます。

しかも風量を抑えめにすると節電にもなりますので、お勧めですよ。

さて、節電のアイデアはこの辺にしまして・・・一般に中国人はエアコンが苦手と言われていますが、若い人たちのなかにはエアコンがないと生きていけないという人もいるようです。

20代から30歳くらいまでの学生たち30人あまりに、エアコンは好きですかと質問してみました。

すると、約7割の人がエアコンが好きだと答え、残りの3割の人が好きではないと答えました。

エアコンが嫌いな理由は身体を冷やすのは健康に良くないというものでした。換気の良い部屋で過ごすことで、夏の暑さをしのぐそうですが、このジメッとした風を浴びて爽やかになるものなのでしょうか。

エアコンが好きだと答えた人に理由を聞くと、汗をかくと不快だからとか、カビが怖いとかの理由を言ってました。

確かに、数日留守にするだけで部屋中カビだらけになるという話も聞いたことがあるので、そういう心配もあると思います。

加えて、エアコンの好き嫌いにかかわらず、冷たい飲み物を飲まないという意見がほとんどでした。

身体を冷やさないようにするという習慣は根強いものなのでしょう。

さて、エアコンが好きだという人、数名にさらに中国の伝統的な暮らしや、健康法について話を聞いてみました。

そのうちのひとり、Hさんは「揚げ物を食べると上火になるとか言うけど、あれも気のせいだと思う」といます。

ちなみに上火とか下火とかよく広東人は言いますが、それがなんなのかわたしにもさっぱりわかりません。

口の周りにできものができたりすると、○○を食べたから上火したとか言います。確かライチとかをたくさん食べるのも良くないと言っていたと思います。

でも、Hさんは「ヘルペスだよね。あれ」と笑います。

食べた物の種類でヘルペスが出るとは思えないし、揚げ物をたくさん食べたらニキビや吹き出物が出るのは当然で、それを上火と言われてもねとHさんは笑います。

Hさんの同僚のKさんも同じく、上火という病気はないと思うし、そんなに気をつける必要はないと言います。

それで、日本人は冷たい飲み物が好きだけど、中国人と比較して不健康とは思わないと言うと、HさんもKさんも韓国人も同じく冷たい飲み物飲むけど元気だよねと言います。

そんなわけで、エアコンを恐れない人は、いくらか中国の伝統的な考え方から自由になっているような気がします。

反面、エアコンを怖がる人たちのほとんどは上火を怖がりますし、表現が正しいのかわかりませんが「のぼせない」ように食生活にも気をつけています。

もちろん、健康に気を配ることは良いことですし、身体を冷やさないことは免疫力とかにも関係しそうです。

とはいえ、妊婦は外の空気に触れてはいけないとか、いろいろな伝統的な健康法があるので、すべてを信じ切ってしまうのはどうかなとも思います。

さて、わたしはエアコンがなければ死んじゃうと思ってますし、冷たい飲み物も大好きです。

中国の伝統的な考え方とは相容れない生き方をしています。その話をすると「だから汗かきなんじゃない」と突っ込まれていますが、汗かきは子どもの頃からですし、体質だと思っています。

そう反論すると、エアコンをやめて常温の水を飲めば治るとアドバイスいただいていますが、どうなのでしょう。

試した方がいましたら、教えていただきたいです。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
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