香港から深圳に入る時に税関に書籍について教えてもらったお話しーケース2(蛇口港)
先日は深圳湾口岸で大量の自動車部品を持ち込もうとしているのが見つかって、大汗をかいたお話しを書きました。
今回は香港国際空港からフェリーに乗って深圳へ入ったときのお話しです。
当時、すでに中国生活をはじめていて、日本語教師の仕事を真剣に考えている頃でした。この仕事で必要なのが「本」です。それで日本へ一時帰国したときに、文法や発声に関する本、教授法の本など欲しい本を買い集め、意気揚々と中国へ帰ってきました。
香港からフェリーで深圳に入る場合、預け入れ荷物は自動的に船に積まれ、蛇口港にて受けとります。ですからフェリーに乗って移動するのもストレスフリーです。
大抵香港から深圳へ行く船はガラガラで、その日も私を含めて20名程度の乗客しかいませんでした。
深圳に到着し、預けてたスーツケースを受けとれば、後は蛇口港を出るだけです。わたしのスーツケースには大量の日本語の教科書が入っています。
手荷物検査機を通して、通過しようとすると係員が声をかけてきました。これはカバンの検査だなと思い、指示に従いカウンターにてスーツケースを開けます。
するとそこには大量の日本語の本が・・・
係員がどうやら中国国内に持ち込める書籍には制限があると言っています。歴史的に繊細な内容のものや、ポルノなどは当然持ち込み付加なのは知っていました。しかし今回持ち込んでいるのは健全中の健全、日本語の教科書です。
胸を張って、わたしは日本語教師で自分の勉強のためにこれらの本を持ち込んでいますと説明しました。
すると係員は、そんなことはどうでもいい。多過ぎだからだめ!って言います。
つまり、中国に持ち込む書籍には冊数制限もあったのです。
ちゃんと政府がお達しをだしています。
つまり10冊までなら免税だけど、それ以上なら申告が必要だよってことです。
もちろん売り物ではないし、自分が自分のために持ち込む本なので、30冊位合ってもできれば免税でお願いしたいなと思い・・・まずは丁寧に謝ることにしました。
「10冊までしか持ち込めないとは知りませんでした。ご迷惑をおかけしてすいません。どうすれば良いのでしょうか?関税を支払う必要がありますか・・・」と謝りつつ、今後の手続きについて聞いてみました。
すると係員は知らなかったのなら仕方がない。これからは気をつけなさいと言います。それでよっぽど10冊を超えた場合の正式な方法を聞いてみようかと思ったのですが、やぶ蛇になってもこまるので「以後気をつけます」と言って、ゲートを通過することができました。
さてさて今回の係の方、にこりともしませんでしたが、恫喝したり大きな声をだすこともなく丁寧に何が問題なのかを教えてくれました。
このことを友人に話すと、ほとんどの場合、個人用の書籍をとがめられることはないそうです。恐らく同じ本を大量に持っていたりすると商用目的と見なされるだろうけど、今回のように冊数は多くても同じ本がない場合だと問題視されないとよと教えてくれました。
でも、ルールがあるのですから守るのがベストな方法です。それ以降、日本から本を持ち込むときは10冊までとしています。
◇◇◇
面倒に巻き込まれないために、ルールを知っておくのは大事ですね。
この時も、ルールを知らないがゆえにルールを破ってしまったのですが・・・中国の係員は結構な確率で許してくれます。でも許されなかったときの扱いはとってもひどそうなので気をつけるに超したことはないです。
はい。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日!
ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。