反日デモさなかに深圳へ行きビールをウェイトレスに注いでもらっただけのお話し
2012年頃、中国では反日デモが繰り広げられていました。
でもその頃、わたしは広東省东莞市の工場と契約を結んだばかりで、製品の検品のために2ヶ月に1度出張しなければなりませんでした。
まだ中国語もそれほど上手ではないし、中国人とのビジネスもはじめたばかりで右も左もわからない状態でしたが、すべてを中国側に丸投げすることもできず香港経由で深圳入りしました。
今でも覚えていますが、香港国際空港からバスに乗り上水まで行き、ボーダーを超えたときには緊張もマックス状態でした。
深圳について国貿のホテルまで歩いて行く
ネットで手配したホテルは深圳(羅湖)から近そうでしたので、歩くことにしました。
これが大失敗
中国のホテルの説明は適当で、羅湖から近いとありましたが深圳駅そのものが馬鹿でかく、駅を出るのも大変でした。
そして後で気がついたのですが、地下鉄の駅一駅分を徒歩で歩きホテルにたどり着きました。
ホテルに着くまでの間、客引きのおばさんたちに何度も腕を捕まれて怖い思いをしました。
もし日本人てバレたら身ぐるみ剥がされるかもと本気で心配してたので、ホテルが見えたときには本当にホッとしました。
ホテルに着いて食事に悩む
ホテルに着いて無事にチェックインすると、なんとホテルが部屋をグレードアップしてくれました。
日本からお疲れ様ですと言われて、セミスイートに変更しましたと言われました。
そして食事をどうしようかと思い、フロントで尋ねるとホテル内の中国料理のお店を紹介されました。
外で食事をする勇気はなかったので、本当に助かりました。
ホテルのレストランはひとりで食事をするような場所ではなかった
ただホテルのレストランは会食するためのような立派なもので、ひとりで入ったときに、受付の方から「ひとりなの????」って何度も念を押されてしまいました。
そして隅っこの厨房の入り口近くの席に案内されました。
適当に料理とビールを頼むと、ウェイトレスが「日本人」って聞いてきました。
嘘をつく必要はないし、ついても仕方ないしと思って「そうです。出張で今日着きました」と答えると、ビールを注いでくれました。
その後、ひとりで食べるわたしの元に、従業員たちが来ては、日本の状況を聞いてくれたりして会話相手になってくれました。
正直「引きこもり気質」なので、面倒臭く思ったのですが、変な人に絡まれるよりは良いかと思い会話を楽しむことにしました。
またビールをどんどん注いでもらって、これって店のおごりなのかな?って思いましたが、ちゃんと会計することになりました・・・
別に反日デモについては言及しなかったが・・・・
特に反日デモについて質問されることはありませんでしたが、数人から「この時期に出張は大変だね。东莞から迎えに来るの?」って心配されました。
わたしは高速鉄道で自分で行くというと、鉄道なら安心だと思うよって言われホッとしました。
そしてみんなが同じ考え方を持っている訳ではないので、変だなと思ったら逃げてねって言われ、優しさにちょっと感動しました。
帰りに飛行機はたったの4人
出張期間中に暴動はさらにエスカレートしていきました。
恐らく出張者が急激に減ったのか、帰りの飛行機に登場したのは4人だけでした。
4人、なぜか固まって座り一緒にビールを飲んだのが懐かしいです。名刺交換しておけば良かったです。
◇◇◇
なぜ今日そのことを思い出したのかわかりませんが、そういうこともあったと記録しておいた方が良いと思ったので書いておきます。
すべての人が同じ考えではない
このことをしっかりと心に刻みたいと思います。
自分の目でみて、判断する。
でも大きなうねりに巻き込まれると危険なので危ないところには近づかないというライフハックで中国生活を切り抜けていこうと思っています。
明日も生きるぞ!
ではまた明日。
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