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なんでも比較すると不幸せになると思う話。それがアイスクリームでも中国と日本でも。
今日、妻さんがネットスーパーで買い物をしていました。
注文していたモノが届いたようなので、なにを買ったのと聞くと、マグナムと恥ずかしそうにいいます。マグナムって世界中で売られているアイスクリームです。5本入りで38元くらいするのですが、今日は半額で19元だったそうです。
わたしが甘い物を控えているのを知っていて、アイスクリームを買うのを我慢していたようです。別に目の前でアイスを食べていても気にならないんですけどね。
さて、このマグナム5本で19元を買う時、妻氏はハーゲンダッツにするか悩んだそうです。ハーゲンダッツは1本で19元。値引き後で換算すると本当たりの単価は5倍です。ハーゲンダッツも普段は19元では買えませんので、お得なことには違いありません。
でも、同じ19元で5回楽しめるマグナムを選んだと笑ってました。そしてマグナムもハーゲンダッツも美味しいレベルに入ってるから気にしないと言います。
恐らく、マグナムを食べた時に感じる幸福感と、ハーゲンダッツを食べることによって得られる幸福度には違いはないでしょう。どちらも幸せって感じるはずです。
でももし二つを食べ比べてみれば、間違いなくハーゲンダッツのほうが美味しいと思います。ポイントは注意深く比較してしまうと、美味しいの中にも差があるってことに気づいてしまうことです。
1度でも比較してしまうと、マグナムを食べながら、あのとき食べたハーゲンダッツはもっと美味しかったななんて不毛なことをし始めるかもしれません。それは不幸せへの道ですし、良くない傾向だなと思います。
同じようなことが、中国生活でも生じます。
わたしの今住んでいる家は、新しくもなければ素敵でもありません。でも、同じ値段で借りられる住宅の中では良い方だと思います。隣人も素敵な人が多いですし、職場までも近い。満足度は比較的高いはずです。
しかし、これを日本の家と比較してはいけません。
この時期になると、日本の家のことを思い出します。リビングから紅葉を眺めることができますし、裏手には大きな植物園があり爽やかな風を感じることもできます。
あの頃の日本の生活は良かったなと比較してしまうと、今持っているものから得られる満足度がドンドン減っていくように思います。
中国の生活環境がとっても良いと言いたいのではなくて、すでに合格点に達しているのに、よりよいモノと比較することで、折角得ているものへの不満を募らせるのは良くないなと思っているだけです。
もちろん、中国の暮らしが、全面的に良いと思っているわけでもありません。水は飲むには適しませんし、空気だって良くありません。交通ルールは守られませんし、マナーも悪い。毎日PCR検査だって意味不明です。
でも、悪いことばっかりでもありません。
出前を取ったり、ネットスーパーのシステム、電子決済などはとっても便利ですし、仲良くなれば店員も親切です。職場環境はホワイトを通り過ぎて光り輝いてます。インフラの使用量は安く、交通費に至っては無視できるレベルで安いです。
それで、情緒的にも身体的にも不安定になりがちな中国生活を楽しむコツは、良いこともあれば悪いこともあるさ〜って達観することなんだろうと思います。
でも、日本から出たことがなかったときは、日本のここは良いな、悪いななんて考えたこともなかったと思います。そうなると、中国のみならず、海外である程度暮らすと客観性というスキルが身につくのかもしれませんね。
でも気をつけないと出羽守になりそう。
まぁ中国だし、大丈夫か。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。
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