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公園さんぽのイラストマップ

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現地での観察時間は1時間。ぐるっと回って発見した動植物たちをイラストマップにまとめています。
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#自然

あとちょっとで轟音鳴り響く夏だ...と滝に落ちる寸前みたいな6月の井頭公園。

夏なんですけど、まだ夏じゃない。本当の夏はもっとすごい。だってセミがニイニイゼミしか鳴いてないんだもん。まだだ。でも、もうすぐだ。そんなぎりぎり感。滝に落ちる寸前みたいな、あとちょっとで轟音の夏に入るぞ〜落ちるぞ〜というハラハラ感を感じながら歩きました。 次、こんな静けさが訪れる時は秋です 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」のセミとはニイニイゼミのことだそうです。チーーーと聞こえるこのセミの声のことだったのか。今はまだニイニイゼミしか聞こえない。(と言ってもこの日から2週間経っ

緑がふてぶてしくなってきた5月の井頭公園

田植えがすっかり完了(農家の皆様お疲れ様でした!) 稲の苗が弱々しいのなんて植えられた当日くらいで 日に日に緑の容量が増えているのが素人目にも明らか 夏が玄関先まで来ていると感じられた公園さんぽでした 金管楽器のような初夏の声そろそろ来ているはずだと思ってましたけど やっぱり来てました!キビタキ! キリリッ、ピリリッと金管楽器のような涼しげな声 毎年この声で高原を感じています 関東平野ではこれが精一杯の高原らしさです のどから胸にかけての黄色がきれいです これが卵焼きだっ

野生のものは滅多に見られないのでラッキーだった4月の筑波実験植物園

はい。今回も一番乗り! いつも開園9時に到着してます。朝の筑波実験植物園。ま、一番に入ってもキャラクターが出迎えてハグしてくれるわけでも、スタッフがハイタッチしてくれるわけでもないのですが、仕事の合間を縫って行う自然観察なのでサッと来て、サッと帰る。1日じっくり滞在するなんて贅沢できたらいいんですけどね。ボクの自然観察は案外せわしないんです。 こんな花、野生に咲いてたら腰抜かす園内の見どころは植物園のスタッフさんが作ってくれた「みどころ植物」の用紙を入り口でいただきます。

出張ついでに4月の小石川植物園

仕事があったのでちょっと早めに出て小石川植物園を歩いてきました。 このイラストマップ初の東京進出です。 やっぱり植物園の醍醐味は、普通の暮らしでは出会えないような花に出会えることだと思うんです。特に図鑑の中では知ってても、実物を見たことない花は多いです(というかほとんど!) ●ヤマブキとヤマブキソウ ヤマブキはその辺で咲いてるおなじみの花です ある日鼻歌まじりに「ヤマブキ」を図鑑で見ていてもヤマブキが載っていない! あれ?こんなメジャーな花なのになんで?? 索引を見ても

耳でさえずりを追い、目で花を追い90分で集中力が切れる情報量。4月の井頭公園

ボクは鳥、虫、花を愛でながら公園を歩くタイプ。 冬の間は楽なんです。花もないし、虫もいないし。 鳥を見てればいい。しかも葉っぱが落ちて見やすい。 冬ってラクチン。 今は春。しかも今年の春は忙しい。 2、3月が暖かったせいか ジェット機並みに春がやってきている 轟音が聞こえそうなくらい ああ、こわい。春がギュンギュンやってきている! ごめん鳥はまとめて。さえずり特集 先月まではトリトリトリトリ。 カモカモカモカモ。 でも、ごめん。今日は花に力を入れますので鳥はまとめてご

花を見るのに忙しかった3月の筑波実験植物園

上に下に花が咲いてて忙しい! 春の到来ですね 春の森の中は忙しいのです われ先にと咲き出す花々 草も木も一気に芽吹きます うかうかしてると森の中は葉が茂ってしまう そうなる前に咲かせないと!! なのでちょっと鳥は今回お休みです 画面右下で怒ってますが 花の方に忙しかったんだから許して 花と言っても木の花と草の花で図鑑が違う問題 花について調べたくて図鑑を買うじゃないですか でも調べても調べても出てこないことあるんですね 「うぉぉ、なんでだ?これはまさか新種か!?」なん

あまりの規模にヘトヘトになって城には登れなかった3月の大阪城公園

仕事で大阪を訪れる機会があったので 都心にありながらいろんな生きものに出会えるとの噂を聞いていた大阪城公園へ行ってきました! 外濠はキンクロハジロとホシハジロ とにかく驚いたのは大阪城公園の規模! すっげー広いんですね お堀も大きくてびっくりでした そこにいたのはキンクロハジロとホシハジロ いつも行ってる公園にはいない2種だったので しっかり観察させてもらいました キンクロの後ろ髪は相変わらず素敵です 内堀にはハシビロガモ! 内堀に移動していたのはハシビロガモ!

早春の花スペシャルだった3月の、みかも山

春はサクラが待ち遠しいですよね わかります でも目線を下におろすと これまた可憐な花たちが咲いているんです 泣く子も黙る一面のカタクリ みかも山のカタクリは、もう有名ですけど これは是非とも見てもらいたいくらい凄いです 斜面一面に広がる光景は ちょっとやそっとでは見られません 昔は里山に普通に見られていたそうです この根っこを乾かして粉にしたのがカタクリ粉 これでテンプラを揚げるとそれはそれは美味しいそうです でもカタクリの花が咲くまで7年要しますし カタクリ粉にで

春の花と冬の鳥が今なら共存中3月の井頭公園

ヤブツバキご苦労様 冬の花の座を一人守ってきたヤブツバキ マンサクやウメの花が咲き出して やっと仲間が増えてきました 地面に目を向ければ 小さな花もたくさん咲き出しています さあ、楽しい季節がやってきた! カモたちとはそろそろお別れ 一方で冬限定の彼らとのお別れの時期も近づいています オナガガモは10月に来た時は まだ羽がこんなじゃなくて 「なんとなく、オナガガモっぽいな」という感じだったけど すっかり尾も長くなって、これぞオナガガモ! ↓10月当時のオナガガモはこ

錦糸卵のようなマンサクと、目玉焼きのようなスイセン。みかも山の2月の生きものたち

久しぶりにみかも山へ行ってきました。 ここは春の花が充実しているので、これからの季節よく来る公園です。 錦糸卵のようなマンサク マンサクの花は黄色い細長いリボンのが垂れ下がっていて、毎年「錦糸卵」と思う花です。どうやら良い香りのする花だそうですが、かなり高いところに咲いているので嗅いだことがありません。 遠くにいてもわかるくらい強い香りとのことですが、まだ認識したことないんですよね〜。どこかに嗅げるマンサクありますかね? 目玉焼きのようなスイセン 足元に目を映せば、真

久しぶりに花の絵を描いた2月の井頭公園

春の兆し やっと花の季節がやってきましたね ザゼンソウに、ヤブツバキ。 あとウメの花もちらほら咲いていました これからぐんぐん春の花たちが咲いてくるから こっちも気合を入れておかないと あっという間に咲いて、いなくなってしまいますから この公園さんぽも、冬の間はペース落としてたんですが そろそろ元に戻さないとですね コゲラ風のエナガ 春は到来しても、まだまだはしり。 鳥たちの食糧事情は厳しいようです 地上に降りてエサを探す姿をよく見かけます シジュウカラ、ヤマガラ

青い鳥たちが遊んでくれたのでいい一年になりそうな予感がした1月の筑波実験植物園

今年1発目の公園さんぽのイラストマップは筑波実験植物園です! 順番的には他の公園だったのですが どうしてもシモバシラという植物を見たくて こちらに行ってきました! シモバシラの霜柱(しもばしら) 霜柱はご存じの方が多いと思います 土にできる柱状の霜のことですが 植物の茎から滲み出る水分が凍って まるで花びらのようになる現象があるんですね それがどんな植物でもできるわけではなく シモバシラという植物にはできるのです それが見たくて今回行ってきました 冬も厳しくなってく

メタセコイアの匂いと、夏秋の名残を見つけた12月の小山運動公園

クリスマスの朝 まったく色気のない投稿ですみません また公園歩いてきました いやあ、この日はちょっと大きなイベント開催してて 人通りが多かったから 見つかる生き物が少なかったですね〜 ま、そもそも冬場は少なくなっちゃうんですけどね 人の存在感 ボクがガイドになりたての頃 先輩に「たくさんの生き物を見たければ一人で行け」と教わりました 理由は二つ ①人が多いと動物たちが逃げちゃうから ②一緒に歩いている相手に気が散って見つかるものも見つからなくなるから 人の存在感が動物

昆虫たちのシーズンオフを見届けました。11月の小山運動公園

11月。確かに肌寒いけど、まだ手袋は必要のないくらいだから 暖かいと言っていいのでしょう さすがに虫たちはシーズンオフかな? 足元の小さな生き物にも注意を払って歩いてみようと思います 小さな鳥たちの混群 ちょうどエサを探す時間だったのか 歩くや否やいろんな鳥たちの声に囲まれました シジュウカラに、エナガ、コゲラ、メジロ… 冬になると小鳥たちは種の垣根を超えて グループを作ってエサを探し、移動します そんなことしたらエサの奪い合いになるのでは?と 心配してあげたのですが