笑顔最強

愛するということ

エーリッヒフロムのベストセラーであるこの本にこんなことが書いてあった。

人は愛に飢えている。愛は幸福をもたらしてくれるからだ。でも愛は貰うものでも落ちるものでもない。

愛はひたすら与える行為である。と。

例えば、元気な返事をすることや笑顔でいることは愛を与える行為であるが、これを受けた相手は絶対嬉しいはずである。少なからず嫌な気持ちにはならない。でもこのとき、一番喜びを感じているのは笑顔を受けた相手ではなく、まぎれもなく笑顔を発している自分自身なのだ。笑顔をふりまくことにより、相手が気持ち良くなる。このことを肌で感じることで自身の喜び、幸せを実感することができるのだ。

あぁ、俺は今、あの人の役に立ててるぞ!と。

これの何が優れているかというと、他の事象に比べて非常に再現性が高く、自分の意志で実感が可能な点だ。

例えば、相手から愛を受ける場合、もらった自分としては激烈に喜びを感じ、幸せを感じるものだが、これを受け取れる率は相手次第で、自分からはどうすることもできないのが欠点だ。また、落ちる愛の場合は、運命の相手はこの人なのだ!と恋に落ちた最初は本当に素晴らしい幸福を感じるものだが、時間と共に冷めていき、幸福も愛も受動的に得られるものではないことに気付くはずだ。

つまり、愛は与えることにより受ける愛が最も強いものだと言える。愛を与える行為には、笑顔でいることや相手に対する気付きを伝えること、また、元気な返事をすること等、たくさんある。だから、愛を与えようと思ったら第一歩は笑顔でいること、これ心掛けてみるのがおすすめである。

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