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今年の駅伝は (愛川町日記 2016年5月31日より転載)




生涯学習推進プラン推進委員会
開催日:平成28年2月25日
担当課:町文化会館
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15行足らずですが



なかなか時間がとれません。
この間も傍聴したい審議会があったのですが、どうしても時間がとれず。

で、今回も。

議事録

です。

でも今回の議事録は僕にとっては非常に興味深いものです。

今回の議事録は多くの愛川町町民に読んでもらい、ちょっと考えてもらいたい。

「愛川町町内一周駅伝競走大会」

の事です。


61年ぶりの「改革」





愛川町町内一周駅伝競走大会。

愛川町内では言わずと知れた新春の愛川町ビッグイベントです。

各行政区の代表選手たちが行政区の声援、愛川町の声援、家族の声援。
さまざまな想いを背負って愛川町を走り抜けます。


今年。
それが大きく変わりました。

議事録に沿っていきましょう。


まずは「コース変更」です。

これが一番の<変更点>

大きな変更は小沢地区や内陸工業団地内を通らず、半原地区のコースが延長されました。

まるまるコースから外れた小沢地区にとっては蚊帳の外に置かれた気分でしょう。

数々の名勝負を生んだ「小沢坂の攻防戦」がなくなったのも町内駅伝ファンにとっては残念です。

議事録にあるように、小沢地区といては当然納得がいかず、役場としても辛抱強く説得を行った形跡があります。

しかし、仮にも「町内一周」という冠がある以上通過しない地区はいかがなものでしょうか?
(正確に地図に線を引けば、小沢地区以外にもあるだろう。また、小沢地区もどこかで地区内をコースが通っているかもしれない)

ま、でもこれは、多少の感情論をエッセンスとしているので。
実務的に見れば、「小沢の坂」で行政区ごとの実力差が大きく出て、「繰り上げスタート」や「交通規制」など膨大な労力が発生するということが一番の要因でしょう。
特に小沢の坂がある主要地方道の相模原愛川線を長時間に渡って規制するのは、おまわりさんでも眉をひそめるでしょう。

小沢地区が外れたことが注目されますが、今回のコース改編で走らなくなった地区はいくつかありますし、新しくコースとなった半原地区はいままで走っていなかった場所のありますので「念願の」ということになります。

コースだけでもこれだけの騒ぎになるのですから、やはりこの駅伝は愛川町の生活に溶け込んでますね。


本当に変えるべきところは


いっその事。

費用や準備の膨大さなどを考慮せずにということですが、

「愛川町町内一周」という冠をとってしまえばいいのでは。

中津地区、高峰地区、半原地区をそれぞれ中心とした3つのコースを作成して、年度ごとに変えてみるのはどうでしょう。
幸い、一号公園や田代運動公園、三増運動公園といった比較的収容人数の多い場所もそれぞれにあります。
交通規制に関しても、コースをコンパクトにすればポイントポイントの規制で済む。

議事録だけでは見えてこないが、「愛川町町内一周駅伝実行員会」などあるのでしょう。
オリンピックの持ち回りの様に「今年はうちだ」「来年はあそこだ」となれば対象の区域は盛り上がるのでは。

区間の問題も出てますね
繰り上げスタートに関しても、「競技性チーム」「走りを楽しみたいチーム」で後半は差が出て、繰り上げスタートの連発になる。
そこに問題があるのならば、「コース」ではなく、「競技カテゴリー」の事なので
「1部行政区の部」を細分化し、<競技性の高い「第1部」>と<楽しんで走ろう「第2部」>に分けるというのはどうでしょう。
箱根駅伝の様に予選会を行う手も。

繰り上げスタートはコースの問題ではなく、それぞれのチームの実力差だと思うので、大会のシステムを変えれば大いに対処できそうな気がします。

今回は三つの行政区(桜台団地、坂本、下谷八菅山)が参加できませんでした。
どの地域も「人数確保」に頭を痛めていると思います。

「中学生と限定すると走れないチームが出てくる」ので「中学生でも走れる区間」を作る。
「中学生<でも>走れる区間」とは言葉の妙で、
会議録にあるようにその区間に大人や現役の大学生が走れば元も子もありません。

「中学生区間」だけではなく「女性区間」「シニア区間」を組み込んでみたらいかがでしょうか。


高校野球の様に「2つの行政区の連合チームを認める」や
ワールドカップの様に「行政区の区切りチームではなく、実力や人数で自治会を再編成し愛川町駅伝専用の区割りでチームとする」

これから先愛川町の人口は減り続けます。
「人数確保」には抜本的な方法を取り入れる必要があります。


愛川町の駅伝は、近いところで言えば「相模原駅伝」「相模湖駅伝」「武相駅伝」に比べて、町の中を疾走し、沿道の応援も熱が入り、数々の名勝負と歴史を重ねてきました。

60年という年月の中で、愛川町が大きく変わっていきました。

だからこそ、それに合わせて「駅伝」も変えていかなければ。

これからも新春の愛川町の風物詩には続いてもらいたい。

だからこそ、みなで知恵をだし存続させることを考えていく。

「うちの区は走らないから関係ない」「うちの区は人数足りなくて出ないから関係ない」という声を少しでも減らしていかないと。
実行委員会のみなさまの苦慮は重々承知の上で、町民の熱を冷まさせる決定だけはしてほしくない。

「閉会式の時間のかかりすぎ」は反省点を改善して、人海戦術でなんとかなるかも。

会議録ではほんの数行ですが
今年の駅伝の反省点や改善点が詰め込まれています。


今回の会議録はこの駅伝以外にも興味深い内容があります。

生涯学習推進プラン推進委員会。

僕にとっては注目の審議会です。

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