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理想のワーケーションその2:心置きなく声が出せる環境

自分にとって理想のワーケーションとは?を考えていたときに、「コワーキングスペースでPCに向きあう」というイメージがあまり出てこないことに気づいた。

実は私は15年前からコワーキングを利用してきた、古参のノマドワーカーなのだ。2005年頃だったと思うが、当時できたばかりのテレ朝通りのオサレなコワーキングスペースに入居した。確か月額5万ぐらいだったと思う。2010年に本を書いて忙しくなった時も築地のシェアオフィスを使っていた。

だけど私にはオープンな共同オフィスは長続きしなかった。なぜなら電話ができないから。メールとチャットも使うけど、「話したほうが早いので電話」ということが多々あるのだ。

最近は電話の機会がますます増えた。年齢とともにメールを書くのが面倒になってきたということもあるけれど、これは一緒に仕事する人の影響もあると思う。やりとりが多い人とのコミュニケーション手段にひっぱられるのはお互い様だ。

自宅オフィスで一人でいることがほとんどなので、スピーカーフォンにして誰に気を遣うことなく普通に話すようにして電話(といってもほとんどLINEかメッセンジャーの無料通話)をする。トレイのようにスマホを上向きに持って歩き回ったりもする。これが今のところ一番ラクなコミュニケーションスタイルだ。さらにコロナ後はズーム会議を頻繁に行うので、完全に「声を出す」仕事になってしまっている。人から見たらきっと「うるさい奴」でしかないと思う。

なので、人と仕事場をシェアするのはなかなか難しく、ワーケーションも心置きなく声が出せる個室での仕事環境があることが前提だ。その上で共用スペースがあればなおうれしい。

よくワーケーション誘致のサイトには、海を見渡せるベランダにPCを置いて、という写真を見かける。とっても素敵だけれど、もしその場所に他に人がいたとしたら私は仕事ができない。

こうやってワーケーションをきっかけに自分の仕事スタイルを振り返ると、イメージだけでなく本当に自分に必要なものは何かがわかってくるし、そこに新たな視点が生まれてくる。


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