「実家はどこ?」という質問に落胆する私
初対面の方との会話の糸口になりやすい、「実家はどこ?」という質問。
一般的には、質問された側には何の被害もない、ありふれた問いかけだと思います。
ですが、私の場合、この質問をされる度にひどく落ち込んでしまいます。
その理由は、生まれ育った家を失い、頼れる身内が皆無で、今住んでいるアパート以外には帰るべき家がないからです。
私の実家は、強いて言うなら「今住んでいるアパート」です。
とはいえ、一般的に「実家」といえば「親が住んでいる、自分が生まれ育った家」を指すでしょうから、私には実家がない、ということになります。
そんな”無実家”な私が「実家はどこ?」と尋ねられて落ち込む理由は、
「実家あることが当たり前」という質問者の想定を裏切ると同時に、私が”無実家"であることを軽蔑されることを恐れるから
です。
これは、学校の同級生がみんなスマホを持っているのに、自分一人だけがスマホを持っていない状況と同じです。
「お前、スマホも持ってねーのかよ、だっせぇの!」とバカにさせること、請け合いです。
自分の”無スマホ”をいじられたくないでしょうし、その話題には触れてほしくないでしょう。
このような「持っているのがアタリマエ」という質問は、時として他人を傷つけることがあります。
少なくとも私は、そんな質問をしないようにしたいと思っています。
…考えすぎ、でしょうかね?
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