〈アタリマエ〉を断ち切る勇気
〈アタリマエ〉
ヨノナカの「(す)べき」「~(し)なければならない」という規範・ルール。世間体(セケンテイ)とも。
〈アタリマエ〉教
ヨノナカの「~(す)べき」「~(し)なければならない」=〈アタリマエ〉を、絶対のものとして信じて疑わないこと。
日本は、決して「無宗教国家」ではありません。
日本は「〈アタリマエ〉教国家」です。
日本で暮らす私たちは、たとえ〈アタリマエ〉に違和感があるとしても、生活するため(給料を得るため、仲間外れにされないようにするため、など)には〈アタリマエ〉に従わざるを得ない場面を、多かれ少なかれ経験します。
「例のウイルス」のワクチン接種が代表例です。
接種の安全性に疑問を持っていたとしても、職場で「接種せよ」と言われれば、おカネ(生活費、住宅ローン、教育ローン、などなど)のために渋々接種しなければならない。
〈アタリマエ〉に従わず、自分に正直に生きる。
私自身、そのように生きたいと思っています。
ですが、〈アタリマエ〉を断ち切るためには、勇気が必要です。
会社を辞めるならば、今後の生計をどのように立てるかを考えることになるでしょう。
自分の意思を貫くならば、他者から何を言われようとも動じない心の準備をすることになるでしょう。
そんな不安を直視し、自分で道を切り拓く、勇気。
いざ行動に移してみると、案外何事もなくできてしまいます。
多くのnoterさんがおっしゃるように、必要なものは既に用意されている、ということなのでしょうか。
私の場合は、家庭問題で心身がボロボロになり、長期休養が必要になったことから、他人(家族)のために生きるのを止めて自分のために生きようと決意し、塾講師という生業を捨てました。
生計が成り立たないという不安はもちろんありましたし、今でも不安です。
ですが、社会資源を上手に利用することで当座の生活費は何とかなっていますし、準備期間を上手に使えば収入源の問題も何らかの形で解決すると思っています。
物心つく前から〈アタリマエ〉教のなかで育ち、気がつけば〈アタリマエ〉に雁字搦めにされている、私たち。
〈アタリマエ〉を断ち切りたいなら、勇気を出すことです。
……そう、私自身に言い聞かせています。
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