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”自分を生きる”ための第一歩「少し休ませてください」

先週から、就労継続支援B型事業所に通所するようになりました。

「就労継続支援B型事業」とは、障害者総合支援法で定められた障害福祉サービスのうち「通常の事業所に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して行う就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援」をすることを指します。
ざっくり言えば、一般就労が困難な障害者に就労の機会を提供して支援する施設が「就労継続支援B型事業所」ということになります。

私は、20代で発症したうつ病が原因で障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)を交付された障害者です。
週20時間以上働ける心身状態ではありませんが、少しでも働きたいと思っているので、通うことにしました。

B型の平均工賃(賃金)は、約1万6千円
雇用契約を結ばないので、労働基準法の最低賃金の対象範囲外です。
もちろん、この収入だけでは生計は成り立ちません。
ですが、働くことで達成感を得たり、事業所で顔を合わせる方々と人間関係を築いたりすることが、私がB型に通う動機です。
収入は別の方法で獲得しつつ、自分のやりたいことを優先することで「自分を生きる」ようにしたかったのです。

今日も、午後の3時間、B型に通いました。
作業内容は、畑の草取り。
最高気温が30度を超える暑さの中、熱中症にならないように気をつけながらの作業。
これまで屋内の仕事しかしてこなかった私。
体力づくりのために朝の散歩を日課にして日が浅い私。
半月近くの入院で体力が低下している私。
そんな私ですから、10分作業するだけで、へとへとです。
これ以上無理をすれば、熱中症になるかもしれません。
すぐに日陰で休憩したいところです。

こんなとき、以前の私であれば、「そんなわがままを言っているヒマがあるなら、作業を続けろ!」と自分自身に言い聞かせ、休憩したいことを周囲に告げず、倒れる寸前まで作業をし続けていたことでしょう。
ですが「自分を生きる」ためにB型に通っているのです。
自分の心の声、無視なんかしたくない。
そこで、素直に言いました。

「少し休ませてください」

……無事、休憩を取り、体力を回復することができました。


些細なことかもしれませんが、これまで同様の場面で「少し休ませてください」と素直に言えなかった私にとっては、自分の殻を破った記念すべき出来事でした。
これは、自分を愛するための日課「くま会議」の、今日のメインテーマになることは間違いなし(笑)

ありのままの自分を大切にして生きる。
自分の心の声に正直に生きる。
「自分軸」を持って生きる。
……表現はいろいろあるでしょうが、「自分を生きる」ことが、人生を再スタートさせる私の目標です。
その記念すべき第一歩が「少し休ませてください」。

明日もB型に通います。
自分に正直に、楽しい時間を過ごしてきます!

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