Voicyを半年続けてみて、最終回を前に振り返ってみた

今年の4月から、所属している母親アップデートコミュニティ(HUC)のVoicyチャンネルで週1のパーソナリティを務めてきたが、いよいよ明日が最終回ということで総括を。

以前、noteも書いたが、Voicyを始めたことで、いかに自分が話し下手なのか、ということを認識できただけでもよい経験だった。

私の配信のテーマは、「本」。ということで、読書が趣味&本について語るの大好きな私が、半分以上は、一人でただ、特定の本について好きに喋っているだけの番組。あとは、同じHUCメンバーをゲストに呼んで、その人の本との関わりや、好きな本、おすすめ本なんかについて聞くインタビュー会。

メインは、HUCメンバーに向けて、私自身が聞きたい、素敵な本の話を配信して、私と同じような嗜好を持った誰かが喜んでくれたり、本を通して、HUCメンバーの人柄が伝わればいいな、と思ってやっていた。それが、出版社で編集者をやっている友人(高校時代の同級生)のあやこさんの縁で、本の著者を呼んでのインタビューという、予想もしなかった貴重な経験もさせていただいた。

毎週、必ず配信する、ということで、それなりに大変だったが、やっぱりVoicyにチャレンジできて本当に良かった。

これまでの配信を振り返りながら、思い出を書いてみる。

外部スペシャルゲスト会①フローレンス前田さん

光文社で新書の編集を担当しているあやこさんが最初に紹介してくれた本がこちら。

育休や育児経験を通して、男性目線から書かれた、父親はもっと家庭進出していこうよ、という本。さすが男性が書いたものだけあって、基本的なデータもわかりやすく揃っていて納得しやすいし、男性の気持ちにも寄り添いながら書かれている。

これはHUCとの相性もめちゃくちゃいい。この本は、ぜひコミュニティ内でも広げたい、と思って、Voicyで紹介するね、と言ったら、なんと著者ご本人が出演してくれるという。

めちゃめちゃ緊張したが、なんとも光栄なことと思い、インタビューさせていただいた。すごく優しい方で、返って気を遣っていただいた気もするが、HUC内での反響も多く、価値ある放送を届けられたのではないかと思う。

外部スペシャルゲスト会②治部れんげさん

次にあやこさんが持ってきてくれたのがこちら。

私自身もジェンダーについては高い関心を持っているし、ヒットドラマをジェンダー目線で解説、というこれまでにない切り口でとにかく楽しく読める本。HUCにもネトフリ部があったりするし、この本もHUCメンバー間で盛り上がれそうだなあと思っていたら、友達が(頼んでもないのに)治部れんげさんからVoicy出演OKを取り付けてきた。

治部れんげさんといえば、私は自分がワーママになった2014年頃からファンで、色々なジェンダー関連、ワーママ関連の記事の熱い読者だったので、逆に恐れ多くて無理!って思ったのが正直なところ。緊張で逃げ出したいくらいだったが、またとない機会だし、編集者の友達は治部さんとはお付き合いが長いようで、「優しい人だから大丈夫」というので勇気を出してインタビューすることにした。結果、取材される側がプロなので、上手にまとめてくださったし、最後には、母親たちへ向けてのあたたかすぎるメッセージをいただいて、聞いた方からも感動の声が多く届いた。

お忙しいだろうに、収録後も雑談にお付き合いくださり、治部さんとお話できたことに舞い上がったのを覚えている。

外部スペシャルゲスト会③編集者の友人あやこさん

またまた送ってもらった本がこちら。

このnoteでも書いているが、コロナをきっかけに、私は、政府の対応、公教育の体制、など、子育てを取りまく日本の状況が、いかに、親の負担の上にしか成り立ちえないのか、という現実を痛感していた。なので、日本は子育て罰社会(子育て世帯が社会的・経済的にペナルティを受ける社会)ということが書かれたこちらの本は、読んでいて心が痛かった。

子供は社会の宝ではないのか、なぜこんなに親だけに重く責任と負担が押し付けられるのか?子供を産んだ私が悪いのか?

この本については思うこともたくさんあったので、子育ての当事者であり、編集者としての思いも聞きたいと思って、あやこさんにVoicyで喋ってもらった。母親同士、自分が体験してきたことをベースに、社会への問題意識で、収録も忘れるほど話が盛り上がった。この回は、子供が寝た後の夜10時から撮ってたのだが、収録以外の時間も話が止まらず、深夜すぎまで話しこんだ思い出。

HUCメンバーのインタビュー会

私がVoicyを通してどうしてもやりたかったのが、HUCメンバーへのインタビュー。HUCにいる個性的で魅力的な方々がどんな本を読んでいるのか知りたい、というのがvoicyを始めた一番のモチベーション。

ちょうどこのVoicy始めるのと同時に、HUC内でも「お勧め本シェア会」という夜会を月1ペースで始めたのだが、人のおすすめ本の話を聞くのはとにかく楽しい。

とはいえ、最初は、HUC歴が浅く、お互いよく知らないメンバーにVoicyへの出演を頼むにも勇気がいった。でも、これまでに声をかけた全員が、忙しかったり、人前で喋るのはちょっと、と思ったり、きっと個々に断る理由もあっただろうに、全員が快く出演を引き受けてくれた。

これまでにインタビューしたHUCメンバー:ひろこさん、まなっぺ、Mikiさん、えっちゃん、あやじ、あすかち、あいーな、さいとう。

本当に本当にありがとう。

初期の頃は、インタビューも下手だったと思う。逆に、最後に近くなると、ほぼ打ち合わせもなく、私の即興にお付き合いいただいた。

それぞれ、どの方との収録時間も、私にとっては、最高に楽しい時間でした。楽しくて、楽しくて、幸せでした。

Voicyを終えて思うこと

任期が終わるのが寂しいような、それでいてちょっとホッとするような、そんな心境。もちろん、希望すれば続けることもできたんだけど、こんな素敵な経験をさせてもらったので、他の方にもぜひ味わって欲しい、と思い、バトンを次に渡すことにした。

自分が配信するようになると、Voicyに接する時間が増え、HUCの毎日のパーソナリティの配信はもちろんのこと、それ以外でも、たくさんVoicyでフォローする人が増えた。Voicyの良いところはとにかくライブ感。一度チャプターを取り終えると後から編集不可。これのおかげで、ある意味、沈黙とか、言い間違いがあっても、ありのままでいこうと開き直れる。聞く方としても、加工のない、その場に一緒にいたような感覚で聞けるので、より親近感が増したんじゃないかと思う。

Voicyを通して学んだことは何か?

一つは、自分の声を嫌というほど聞いたので、自分の喋りを客観的に見ることができた。これまで意識していなかったが、意外と私ってダラダラと喋るなあという、嬉しくない気づき。

仕事で使う英語で、もっと効果的なスピーチをしたい、と思っていたが、実は、そもそも英語の前に日本語ですらできていなかった。

もう一つの気づきは、声の持つパワーを知れたこと。声というのは、それだけで伝わってくることが多い。ちょっとした緊張や、感情も声に乗るし、声は一人ひとり違うので、記憶にも残りやすい。私も毎日のHUCパーソナリティの放送を聞いていたので、全員が最初に「母親アップデートラジオ」っていう一言だけで、どのパーソナリティの声か判別できるようになった。リアルに会ったこともないのに、すごく親近感も持っている。

今後、自分の仕事としてのマーケティングでも、声だけの配信、というのもありだなあと思っている。より親密感を増したいユーザー会などのクローズドな場によりなじみそうな気がしている。

これまでの配信一覧

これまでの配信アーカイブを作ってみた。こう見ると、ほんとに色々な話をしてきたんだなあ。自分が好きな「本」というテーマだからこそ、ここまで続けられたんだと思う。気になる会があれば、ぜひ聞いてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?