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拝啓、昔上司だった皆様へ

前職は東証プライム上場の日系大手化学メーカーに新卒入社し、長く新規事業部にて研究開発に勤しんでいました。
研究開発職かつ新規事業ということで、直のお客様や即製品化!というわけでもなく、大学院での研究室時代とあまり変わりない基礎研究よりの実験に勤しむ日々でした。

私のような役職のない一般社員はのほほんとしていましたが、当時の管理職は毎回役員がラボに訪問するたびに成果やスケジュールについて締め上げられ、怒号を飛ばされていました。

その時の私には、上司たちの辛さが、苦労が分からなかった。上司はできない人たちなのかな、とすら思っていた。

あれから何年か経ち、私はとある小さいスタートアップで開発職として製品開発に勤しんでいます。こちらは、お客様もいますし、製品化のスケジュールやクレームなど詰められる要素が満載です。そしてスタートアップなので、役員直下で私を含め現場の人間が詰められ責め立てられます。

しかも役員人の指示というのは、フワフワで抽象的で、なんとなくいい感じにみたいな指示なので、よきにはからえ、という指示にあの時の元上司たちは四苦八苦していたんだなということを今更ながら感じます。

指示は具体的に、的確に、コミュニケーションがうまく行きないのは双方の責任、とよく本で読みますが、役員にいたっては当てはまらないのでしょうかね。


前職の元上司の方々、今更ながらあの時の皆様の苦労を今味わっています。打開策は、忙しい役員様を怒らせずにこまめにコミュニケーションをとること、これに尽きるのかなと思います。でも、すぐにコロコロ意見を変えてくるので、全体を俯瞰して自分でも最適解を持っておかないとえらいことにもなりますね。。。

私はよわよわスタートアップでの役員とのやりとりなのでそこまでプレッシャーはないですが、大企業での役員とのやりとりは、ものすごいプレッシャーであったと思います。

最近私も胃からくるストレスで食事が喉を通らない時もありますが、きっと元上司たちはそんな比ではなかったろうな、と最近思います。

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