愛なんか、知らない。 第5章 ⑥どういうこと?
夏休みが終わり、海老原さんに注文されたミニチュアハウスを何とか仕上げた。
失礼なおっさん、もとい勝志さんから「そんなに時間がかかるの?」って言われたのが悔しかったっていうのもあるけど、やっぱり生活費が丸々なくなるのが不安で、「早く仕上げて、他の仕事をしよう」って気持ちが強くて。
お父さんの書斎の豆本づくりは心にも手伝ってもらった。
写真を見ている限りでは、家具も物もそんなに多くなくて、スッキリした家だから、思っていたより作業が少なかったのも助かった。
美由紀さんに