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女子高生×ミニチュアハウス

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後藤葵はミニチュア作りが大好きな女子高生。 つらいときも、悲しいときも、ミニチュアを作っていれば、すべてを忘れられる。 そんな葵のミニチュアが注目を集めて、人生が大きく動き出す。…
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#老人ホーム

愛なんか、知らない。 最終章⑭訣別の時

 その日は、老人ホームのワークショップの日だった。  久しぶりだから、どうなることかと思…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 第6章 ⑤夕暮れの図書室

 うーん。  図書室だから複雑な構造ではないけれど、本棚は本によって高さが違うし、床も机…

凪
5か月前
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愛なんか、知らない。 第5章 ⑧再生の家

 おじいさんは家の中を覗き込んでいる。 「いやあ、細かい、細かい。教科書を束ねてあるのま…

凪
5か月前
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愛なんか、知らない。 第5章 ⑦ゴミ屋敷の真実

「うっわ~、これはすごいな」  私は目の前に広がる光景に、ただただ圧倒されていた。  私の…

凪
5か月前
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愛なんか、知らない。 第5章 ⑥どういうこと?

 夏休みが終わり、海老原さんに注文されたミニチュアハウスを何とか仕上げた。  失礼なおっ…

凪
5か月前
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愛なんか、知らない。 第5章 ④ミニチュアハウスの注文

「葵さん、ちょっと時間ある?」  老人ホームでのワークショップを終えて片付けていると、ス…

凪
5か月前
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愛なんか、知らない。 第5章 ③ガクチカって何ですか?

「後藤さんって、インターンシップにはもう行ったの?」  しばらく、私は話しかけられたことに気づかなかった。 「後藤さんってば」  強く言われて、やっと気づいてノートパソコンから顔を上げた。 「え?」 「インターンシップに行ったの? って聞いたの」  ここは臨床心理学のゼミの教室。同じ3年生の鹿島さんが、ムッとした顔をしていた。 「あ、ごめ、ごめんね、気づかなくて」 「いいけど。すごい集中力だね」 「あー、実験のテーマを何にしようか悩んでて」 「なら、私と同じチームにならない

愛なんか、知らない。 第4章④ミニチュア講師デビュー!

 老人ホームでのワークショップ当日になった。 「えーと、き、今日は、おべ、おべ、お弁当を…

凪
5か月前
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愛なんか、知らない。 第4章③信じられない💢

 老人ホームでのワークショップを来週に控えた日、職員さんから電話があった。 「あのー、先…

凪
5か月前
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