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note: 『kikairider』

文章に匂いを感じる。カメラの匂い。機械という無機質のものでも匂いはある。そこに使われている金属や樹脂、微量の油などの匂いなのだろう。好きな人に言わせると、メーカーによる違いもあるかもしれない。機種によっても使う部品が違うのだから匂いも違うだろう。ひょっとしたら、生産した工場によっても違うのかもしれない。このnoteには中古機のこともたくさん書かれているので、それまで使っていた人の生活から染み込んだ匂いもある。

kikairiderさんがカメラの匂いを意識しているのかいないのか知らないが、カメラが好きであることは文章から伝わってくる。本当に溢れ出る想いは言葉にはならない。言葉にしてしまうと想いとは違ったものになってしまう。ダラダラと言葉が垂れ流されている文章に書かれていることは、大抵は何か良からぬ意図があったり、本当に思っていることではなかったりするのだと思う。想いの溢れた文章は言葉数が少ない。そして、読んだ側に「好き」が伝染する。kikairiderさんのnoteを読むとカメラを手にしてみたくなる。

蛇足だが、見出しの写真は厩舎の隅にある馬具置き場。匂いに満ちた場所。その匂いが感じられる写真かどうかは別の話だ。

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