石牟礼道子さんをしのぶ会、新聞に載らなかった、池澤夏樹さんや参加者の想い
石牟礼さんの想いを引き継ごうと集まった人たち
2月10日、石牟礼道子さんの7回忌を追悼する「不知火忌」が、熊本市東区の真宗寺で開かれました。キャッチ画像は、歌を披露した坂口恭平さんと長女のアオさんです。石牟礼さんの詩に曲を付けたもので、二人の歌声は素晴らしく、聞く人を感動させるものでした。参加者は、石牟礼さんを想い、水俣病被害者の全面的な救済を願って焼香をあげました。
次の日、11日の熊本日日新聞には、以下の記事が載りました。
「水俣病と沖縄は同じ構図、自民党の政治を変えよう」
池澤夏樹さんは、1時間余りの話の大半の時間で、石牟礼さんの文学について語られました。記事の内容はそれを簡潔に要約したもので、これだけの短い文章で、とてもよくまとめられていて異論はありません。
ただ、池澤さんが最後に語ったことが載っていません。
池澤さんは、追悼の会に沖縄から駆け付けたこと、辺野古の新基地建設は県民の意思に反するものだということ。また、一方で、今でも危険な普天間基地が居座っていること。沖縄の状況は、水俣病の被害が広がり、今も救済されていない状況と同じ構図だと述べました。
会場からは、「沖縄の状況を考える本当に胸が詰まります。私たちはどうしたらいいんでしょうか」という質問が出されました。これに対して池澤さんは、自民党の政治を変えないといけないと述べられました。
池澤夏樹さんと、追悼の会に参加した多くの人の強い思いが、記事にならなかったのが残念です。
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