専門性に悶々とする日々 作業療法士②

興望館の展示を見た日から専門性などを考える日々、「シラス」で東浩紀さんが「合唱などは一緒でいる事、連帯をつくる。言論は差異をつくるんだよ」と言っているのを聞きました。
「なるほどー」。私にはこの視点は全くなく、異なるレイヤーをのものを一つのものとしていた事も混乱のひとつだと気が付きました。「With People」で、作業をしたり、一緒にただいるだけでも成立する時間。専門性としてその作業などの意味性などを言語化する際には「差異」を生み出していることを意識的になると少し楽になると思いました。

イサムノグチの滑り台 ヴェネチア・ビエンナーレ「スライド・マントラ」は「With People, Not For People」であるか、「For People」なのか、専門性は何かという事にヒントをくれました。

アートトにて美術評論家の沢山遼さんの「境界線」の講義で、イサムノグチの話をされました。第二次世界大戦中に日系人収容所に収容されなかったイサムノグチが、収容された日系人のために絵などを教えたりしたいと、自ら名乗り出て収容されたそうです。しかし、その試みはうまくいかったそうです(イサムノグチの伝記に載っているそうですが未読です)。
その後にイサムノグチは体験することで表裏とつながりを感じさせる滑り台を作成し、発表します。その滑り台は体験することで外/内の境界を考える場でした。

専門性がどういった場で、方法で発揮されるか。自分によせるとおそらく、「課題」とか「目標」とかも関係する話なんだと思います。

シラス:https://shirasu.io/
アートト:https://artto.jp/

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