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終わらないロックダウン

(※半年以上前の未公開記事ですが、記録の為に今更ですがアップしています。)

今日の日付を見る。2021年4月10日。

たしかこのnoteで最後に記事を書いたのは・・・

あれから1年近い年月が経ったけれど、ドイツのコロナの状況は改善することもなく、昨年の秋あたりからじわじわと強化されてきたロックダウンの規定は、イースターホリデーにはさすがに自由になれるでしょ?と年明けに楽観視していた人々の気持ちを、一気に諦めモードに追いやった。

2月ごろまでは、まだ、ドイツ人の友人からも、春の緩和を期待する声を聞いていたんだよね。

だけど、クリスマスだけじゃなく、イースターホリデーまでもが台無しになってしまうことをメルケルさんから知らされたあの日から、もう誰も「いつロックダウンが終わるか」ということを、口にしなくなってしまった。

諦めと、この状況に慣らされてしまった多くの人たちは、もう後の事は神のみぞ知る、という風に、匙を投げてしまったかのようだ。

私も、10月の部分的ロックダウンが、本格的なロックダウンに強化された冬から、クリスマスも家、年末年始も家、ずっと家・・・ほぼ延々と、同じような1週間を繰り返し繰り返し、気づいたら4月になっていたという有様で、不意に今日が2022年の4月だよ、と言われても、さほど驚かないんじゃないか、というくらい、メリハリのない、単調な日々を過ごしていた。

基本一人としか会えないし、寒い冬のさ中、店が閉まっていれば座ってお茶をすることもできず、遠出をしてもトイレを借りるところもない。必然的に、スーパーへの買い物や、時折近所の友達と二人で散歩をする以外、直接人に会うこともなく日々を過ごした数か月。

食品以外のショッピングはほぼ通販以外に方法はなく、今年のフォーブス世界長者番付で、ジェフくんがまたさらに富を増やしたというのも、驚きはしない。

ものすごく不毛な抵抗であることは分かっているけれど、租税回避をしている大企業に消費者として投資することは不本意なので、これまではなるべく安易に利用しないようにはしていた。いや、私が20€の買い物しなかったってことが、その企業には砂粒投げるほどの抵抗にもならないってことは重々承知。でもこれは気持ちの問題。とはいえググったりとかFB使ってたりとかしてる時点で意味なし。まあ、その程度のもんなんですが。

この全世界を駆け巡ったコロナ禍、ロックダウン社会の消費を救った救世主。世界中でアマゾンの大勝利ってことですね。

国はこれらの企業から税金を回収しておらず、税金収入が減れば必然的に国が使えるお金も少なくなるっていうことですよね。お金持ちの大企業にお金を借りて成り立ってる国家ってすでにあるのかな。あったとしてもおかしくない。

これだけ世の中の富の不均衡が助長され続けていけば、将来は国境は無くなり、今存在する国の名前もなくなり、アマゾン王国とか、イーロン王国の王様に税金を払う、仮想国家の住民たちが存在する地球になりそう。もはやすでにそんな状態ですが。

日本に限らず、政治家が税金を好き勝手に使ったり、自分の懐に流れ込むようなトリックを使ってたりすることだってあるんだから、もはや誰が誰の為に税金を払うのかということもあるし、アマゾン王国に税金払っても結局同じなのかもしれない。

いずれにしろ、信じられないほどお金をもっている人たちの対極に、今この瞬間も、飢えや紛争で命を落としている人が大勢いる。

この状況は、もうずっと改善することのないまま続いていて、いったい世界がどの方向へ向かっていくのか、私にはさっぱり分からない。

ちょっと昔までは、そんなことに首を突っ込んで色々知りたいと思っていたけれど、今はもう、生産能力なしと値踏みされ、姥捨て山にポイ捨てされる未来がやってくる前にピンピンコロリで寿命を終えることを願うばかり。

世界はどこに向かっているのか。コロナは世界をどこに連れていこうとしているのか?

1年後、果たして何かがみえてくるのでしょうか。




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