転職時に求められる「セルフスターター」とは

本日こんなツイートをしました。

ここに書いてあることは、ある意味では外資マーケ職への転職時の要件でどこでも出てくる内容ではあります。(暇なときLinkedInの採用要件を上から下まで見ている私が言うのだから間違いありません。)

その中でも「セルフスターター」という言葉は頻出なのですが、これに変わる単語ってあまり日本の求人で見ないような気がする?ということで書いてみます。

セルフスターターとはなんぞや

そもそもどんな意味合いなのでしょうか。ケンブリッジディクショナリーにありました。

a person who is able to work effectively without regularly needing to be told what to do - Cambridge Dictionary

翻訳するとこれをやれと定期的に指示されなくても効率的に働くことの出来る人ということで、ざっくりいうと「指示待ち人間じゃない人」ってカンジでしょうか。

上記の通り外資系企業の求人ではよく見かける単語であります。
今テキトーに引っ張ってきた範囲でも、世界の時価総額Top10に入るNVIDIAの求人にもSelf-starter, working with minimal directionと入っていて、手離れよく仕事ができることが求められているようです。

AWSさんだとMotivated self-starter, proactive, and action-orientedということで、さらにアクション志向まで言われています。

外資系の日本法人というとGAFAみたいな大企業のイメージが強いですが、外資系スタートアップも日本にいっぱいあります。私の知る限りでは、その場合、自分で業務を組み立てて一人でグローバルのリソースとローカルのベンダーをうまく使いながら、文字通り「全業務」やりつつ本国にうまーくレポートすることが求められます。(求められるようです→伝聞です)

本国にいる上司は日本市場なんてわかっていないことも多々あります。なんなら日本だとLast NameがFirstに来ることすらわからない中で、施策をやりとげないといけません。そのためセルフスターターでないと爆死してしまうようです。

日本企業でのセルフスターター

和を以て貴しとなすな日本でも、時代の変化にともない「セルフスターター的」であることが求められつつあるようです。

品質不正問題で社長が交代した三菱電機でも、「ミドルに託す」と社長が期待していました。つまり中間管理職が自発的に動くことが求められるのではないでしょうか。

一方で、このようにミドルやメンバーに動いてもらうには、権限委譲がないと成り立ちません。自発的に動いても上に全部潰されたら意味がなくなるので、それであれば最初から「会社の決定とそれに基づく指示に対して忠実にエグゼキューションできるひと」と書いておいた方がミスマッチががなくなるかと思います。

逆に担当は何を考えないといけないでしょうか。私個人の意見は、どのようにレポート(報告)するか、だと思います。

「外資・裁量・自主性」というとなんでも権限が与えられて自由に伸び伸びやるように見えますが、上司の意図をくみ取り、期待値通り or それ以上の成果を「自発的に動きながら」達成しないといけません。涙ぐましい努力です。

ただ好き勝手動いていたら、ただのチームワークができないクソ野郎に映ってしまうので、「いかに上司の意のままに動いているように見せながらも、上司に成果を献上するか」が重要なんだと思います。(個人の感想です)

上司の意図をまず確認し(たいていちゃんと言ってくれなかったり、理解できなかったりする)、上司が欲しいと思うタイミングでCheck In(中間報告)をして、きちんと成果を出す。

コンサルティングをやっていると求められる技能に近いような気がしまし、外資系に限らずきっとどこでも求められる能力なんだと思います。

だって、何も言わなくても部下が勝手に悟ってやってくれて、定期的に報告してくれて満足させてくれて、成果も出してくれて、自分はどや顔で上に報告できる。こんなこと望まない人なんていないじゃないですかね。

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