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読書感想文Vol.14『アリス殺し』

小林泰三氏著、『アリス殺し』読了しました!

夢と現実はつながっている中の謎解き、という拡張現実が頭角を現してきた昨今だと受け入れやすそうな世界観で、夢の世界の『アリス』が、夢の世界で容疑者になってしまった!
夢の世界で殺されれば、現実世界でも死んでしまう。
アリスは無実を証明できるのか、そして黒幕とは——

あらすじ


結論から言うと余り刺さらず……

日記にも書きましたが、私は賛否両論の否サイドに居る人間らしいです。原因としてはこの三つ

  1. オチがずるい

  2. なんとなく予想がついた

  3. もしかしたら道中の会話もしんどいかも、、、

1.オチがずるい

最初にして最大の理由です。かなり後出しじゃんけん感が強いというか、とあるトリックのために隠されすぎでは、、? と興ざめしてしまいました。

2.オチの予想がつく

そしてそのトリックも、具体的にこそ言い当てられませんでしたが「まぁこれ系の奴かな?」と予想したとおりになってしまい、明かされても「やられたっ」というカタルシスよりは「やっぱりそうか」と興ざめよりに。

3.途中の会話のしんどさ

世界観の構築の為なのでしょうが、登場人物たちがおバカ、作中では頭のおかしいなどと言って形容されるほどに幼稚です。
私もそうだったのですが、すぐ屁理屈を言ったり、自分が発言したことを忘れたり、、なんとも一言一言にストレスが溜まる。

一々アリスと共に受け流すのにも力を使い、登場人物を覚えるのにも苦労してしまったんです。
恥ずかしながら私は容疑になったけど犯人じゃない、じゃあ黒幕は? という疑問の答えであるキャラクターが姿を現したときに出た言葉は「誰?」でした。

3日に分けて読了しましたが、一気読みしたら分かるんですかね?

……てなわけで、一応シリーズものみたいですがしばらくは遠慮ですかね。もちろんオチまではさっと読み進められるほどのめり込めましたし、世界観の構築など良いところもありますが、、といったところで今回はここまで。

最後にまとめて終わります。ご精読ありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

文体:少し軽め
分量:384ページ(文庫)
読了日数:3日

ノリ感:(手に汗握ったり、感情を震わせられたりしたら高得点)
起:2/10
承:5/10
転:6/10
結:2/10

総合評価:72/100

おすすめ度:★☆
(★★★★★ = MAX、★ = ☆☆)

次は、『サマーゴースト』の原作小説を読んでみようと考えております。

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