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多国語翻訳チャット稼働への道

こんにちは!
最近、機械翻訳に興味を持っています。
というのも、お客様の製造業さんところの現場で、異国人さんが増えてきてそのコミュニケーションに翻訳サービスをつくてもらえないかとのリクエストを受けたのがきっかけです。

最初は軽く考えていました。
チャットのサンプルでいいのを見つけて、ChatGPTで翻訳して返せばいいと。。。

ところが。。。

そうなんです。
返す先はどの言語の人か、バラバラなんですよね。
そうなんですよね。broadcastで返すわけにはいかないんです。
返す先ごとに、「あなたはどこの言語をご希望ですか?」って意識しながら返す必要があります。
それに常に翻訳させるわけにはいきません。
理由は2つ
・返答を返すのに時間がかかる
・ChatGPTの利用料が嵩む(^^;
主に2つ目の理由が切実ではありますけど(^^;

そんなわけで、翻訳したのはキャッシュしておいて、同じ言語を返す先があったらキャッシュから返したり。。
それと、その人の望む言語設定をしてあげる必要もあります。
そんなこんなで、翻訳のもそうですが、チャットシステムの方に時間が取られました。。

英語くさいフランス語?

ヨタヨタながらも、先日デモを開催できました。
参加されたのは翻訳をされる日本人の方。
日本語、英語、フランス語、韓国語でやってみました。
Zoomで画面共有しながら、今入力したのが、どのように翻訳されて表示されているのかを一つずつ確認しながら実施しました。
これは貴重な体験でした。
それで一つ言われたのが、「このフランス語、英語の匂いがあるなぁ」って。。
現在の翻訳は、ピボット翻訳方式を採用しています。
どの言葉も、一度英語に翻訳して、その後、希望される言語に翻訳をして返しています。
レアな言語の時は英語を経由した方がそれっぽい翻訳になるよって聞いていたんでその方法を取ったんですが、まさか”英語の匂いのするフランス語”に翻訳されるとは(^^;
これは、私では絶対気が付かないことでした。
その後も主語を抜いたらどうなるかとかいろいろ試してみました。
ちなみに、いまは「ChatGPT-4o」を使っています。
これがいいのかどうかは別の話で、もしかしたら他のAIのほうがよりいい翻訳をしてくれるかもですが、今回は高評価でした。

私の興味は、「文化を考慮した翻訳」がどこまでできるのかってところです。
今回参加いただいた方たちとの会話でも、「この言葉や言い回しは日本語にはないねぇ」って時に、どう翻訳されるのか(^^)

次回はどうする

1)翻訳システムをピボット翻訳からダイレクト翻訳に変えてみます。
今回の中で、ダイレクト翻訳でもいい感じに翻訳されるとの話がありましたので、ダイレクト翻訳方式に変えてみます。

2)チャットシステムの基本的な機能の改善ですね。
このシステムは何人かで使うことを前提としているので、DM機能は実装をしていません。会議室のみです。まだ。。。(^^;
会議室の制作やら管理やらの機能をつけなくてはって感じです。

3)対応できる言語を増やす。
今回準備したのは、日本語、英語、フランス語、中国語、韓国語でした。
どこまで準備すればってのはありますけど、十カ国後くらいは準備します。

どこで使われることを想定している?

1)サポート対応
問い合わせをする方も、される方も、言語を意識する必要がなくなるので、世界のどこにサポートセンターがあっても対応ができることになります。

2)会議
グローバルな会議をする時ですね。
ただ、この手の場合はチャットより音声での翻訳が必要になります。
人間の同時翻訳のように、会話をしながらどんどん翻訳がされていくのがベストです。さて、これをどうやったらいいのやら(^^;

さて頑張るか!

まずは、チャットシステムの改善から入っています。
近いうちに、ダイレクト翻訳方式でのデモを開催します(^^)

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