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85/大卒新入社員の離職

2023年7月13日(木)
がん告知から85日目
※3,869文字


今日は午後からCT含む検査をしてきました。
結果は来週の入院時に分かると思います。
(結果が出たら報告します)

来週から6サイクル目に入ります。
入院に飽きてきた感は否めませんが…(笑)

体調もまずまずで、
副作用(冷感刺激)も治ってきました。
手足の先が黒ずんでいるのが気になりますが、
これもまた治すためには仕方ないですね。


ということで、
(どういうことで?)
今日のお話に入りたいと思います。

今日は少し前に記事が出ていた、
「働きたい若者から成長する機会を奪う、ゆるいブラック企業」
についてお話ししていきます。


▼大卒新入社員の離職


当社も新卒のスタッフがいますし、
みなさんの会社にもいるかもしれません。

あくまでも、
数値は「大卒新入社員」となっていますが、
今の若手は(全員ではないが)
こういったことを考えている人もいるから、

(特に中小企業で新卒採用をしている会社は)
しっかりとヒヤリングをして、

どのように新卒スタッフを育てていくか、
採用決定者(中小企業ならトップ)が、
丁寧に育成(成長)ステップを考える必要があると思います。

(特に中小企業のトップ)は、
脱サラをして起業をした人が多いと思いますが、
自分のサラリーマン時代と、
「今の時代はハッキリと違う」ということを、
念頭に置いておく必要があります。

『俺が若い頃は〜〜』
『私の時代は〜〜』


これはもう通用しません。
この価値観を(特に中小企業のトップは)捨てないと、
人がどんどん辞めていく会社になります。

(時代背景もあると思いますが)
自身が新卒で入社した時、
「退職」することは、
そこまで考えていなかったでしょう。

それは昭和時代の、
「定年まで勤め上げるべし精神」があるからで、

今の令和時代は、
働く場所や環境は様々あるから、
「嫌になったら辞めて次に行きます」です。
(個人で稼ぐことも容易になってきました)

これは年齢も若干関係あるかもしれませんが、
「若者は」という括りにはならないと感じます。

特に人手不足の業界は(ほぼ全て)、
転職先はたくさんあるし、
条件さえ妥協すれば選び放題。
(改正になりそうですが、お祝い金をくれる紹介会社も)

今の時代と、
働く人のニーズをしっかり把握をしないと、まずいです。

昭和時代の「全員右に倣え」は通用せず、
令和時代の「個々の価値観」を把握をする。

50人未満ならトップが、
50人以上なら指導者が、
まずは自分の古い価値観を捨てないと、
今の時代に人は定着しません。

(おそらく、この投稿を見てる多くの人が雇われていると思いますが、ほぼ全員が「頷いてる」と思います。)


さて、
話を戻して質問をします。

『大卒新入社員は3年で何割が辞めると思いますか?』



『正解は、3割です』

予想より多いですか?少ないですか?

僕の主観ですが、
多いと思った方は昭和の価値観が強いかもしれないです。

『え?そんなもん?』と思った人は、
令和時代の価値観かなぁと個人的に思います。
(データはありませんので、主観)

ちなみに…

『1年以内に1割が辞めます』

▼大卒新入社員が辞める理由


さて、
次に考えていただきたいのが、
「辞める理由です」

ランキングとしては、
5位までありますので、

少し考えてもらって良いですか?


…お金?


…人間関係?


…そろそろ答えを出しますね。

先にお伝えしますが、
これは若者がそうとか、
大卒新入社員の全員がという話ではないです。
(あくまでも一部)

けれども、
これは現実にデータとしていることも事実です。

『自分の社員はそんなことはない』
『うちの会社に限って』

というセリフは通用しないことも理解していただきたいです。

あなたの会社の、
若手社員や新卒者は、
あなたの思いとは違う【かも】しれません。


ちなみに、
今回の話で「注目して欲しいランキング」は後半でお伝えします。

今の時代背景を、
見事に反映しているなぁと思っていますので、
後半にまとめながら発表します。

この理由(ランキング)の是非は置いといても、
これが現代の事実であることを、
トップや指導者は知っておかないといけません。


では…


第5位(15.9%)

「人間関係」

30代以降だと上位にくるものの、
新卒者のランキングだと下位になっています。
※これが上位だと思っていた人は価値観要注意です!


第4位(26.1%)
第3位(27.3%)は後ほど…


第2位(29.5%)

「休みが取りにくい」

これも意外と思う方もいるかもしれませんが、
「仕事とプライベートは別」という考えも、
今はスタンダードです。

『仕事なんだから残ってやれよ』
『若手なんだから休まないで手伝えよ』

これらは今の時代はタブーです。

また、会社の飲み会やイベントは、
「仕事」なのか「プライベート」なのか、
ハッキリせず強要するとハラスメントに該当する可能性もあります。
(あくまでも本人の捉え方によるので、ヒアリングは必須ですね。僕は飲みニケーション派なので歓迎です!が、これも昭和時代の考えかも…)


そして…

第1位(40.9%)

「昇給の見込みがない」

これはまぁ妥当ですね。
給料が上がる見込みがなければ、
他の仕事を見つけるのは当然ですが、

昭和時代の「若手なんだから給料は安くて当然」は、
今の時代では通用しないとも言えます。

中小企業の3割は、
「昇給させてあげたいのにあげられない」
と苦しい経営状況だと、
働き手は諦めて次を探します。 

(特に中小企業は)
愛社精神=社長についていきたいか。です。

大手企業や有名企業、
地元の有名企業や公務員は、
ブランド(自尊欲求)があります。
『ここで働いているんだぜ!ドヤっ!』です。

中小企業はそれがありません。
ましてや給料が上がらないとなると、
働く意味を見失う人もいます。

『それでも、社長も頑張っているし、
俺も社長のためにもう少し頑張ろう!』


これがないと、
中小企業は自滅していくでしょうね。

実際に、
「採用は出来るけど離職が多い」という、
中小企業は4割ほどありますが、
理由はシンプルに社長(役員)です。
(逆にずっと働き続ける社員が多い会社もありますが、ほとんど全ての会社の社長は、面倒見が良くて社員から愛されています。)


▼知っておきたい第3位、第4位


では、
早速ランキングの第3位、第4位です。


第3位(27.3%)

「成長や昇進の見込みがない」

第4位(26.1%)

「成長につながる仕事や責任ある仕事を任せてもらえない」

いかがでしょうか?

「成長」です。

この理由を思いついた人は、
今の時代のニーズを理解されていると思います。
(全ての人がこのランキングではありません)


さて、質問ばかりしていますが質問です。

あなたの会社は…

『成長できる環境ですか?』
『成長する機会(場)を与えていますか?』
『成長意欲がある社員が多いですか?』

人は人の影響を、
特に接している時間の長い人の影響を受けます。

1日の労働時間を8時間とすると、
家族と過ごす時間よりも、
社員と接している時間の方が長いかもしれませんが、
その社員の影響を受けるのが人です。

そして、
成長する機会(責任ある仕事)を作ってあげるのが、
中小企業ならトップ、
大企業なら指導者です。

50人未満の会社なら、
社長自らヒアリングをして、
指導方法や成長機会を考えて、
本人と相談しながら進めていくのが良いかもしれません。
(『採用したから、あとはやっておいて』は絶対にダメ!)

成長できなければ辞めます。
成長する機会を与えられなければ辞めます。
成長する仲間がいなければ辞めます。

50人未満の会社なら、
トップがその気になれば、
明日から変えることができます。

(大企業は、このあたりも踏まえて教育プログラムや研修導入がすごい!)

中小企業などでよかあるのが、
研修に参加させて終わり。という投げっぱなしパターンです。
あとは、指導者(リーダー)に任せっぱなしパターン。

先にも書いたように、
中小企業の顔は社長であり、
愛社精神は社長に対してです。

愛社精神がなくなれば、
あとはランキングにあるように、
自分の価値観と合わなければ、
すぐに人はいなくなります。

特に今の時代は、
「成長できる」かどうかも、
辞める理由に入っています。

おそらく昭和時代には、ありえません。
※僕が若手の頃も考えたことすらありません。


最後に、
僕が実際コンサルさせていただいた会社や、
知人友人、関係者から、
実際に見聞きした会社社長(規模問わず)のお話をして終わります。

愛社精神が湧いてくるような社長さん達です。

ある会社では、
朝夕に必ず社長がトイレ掃除と床拭きをしています。

ある会社の社長は、
社員とその家族の誕生日を覚えていて、
その日はお休み、もしくは早く帰宅させるそうです。
(本人、家族にはお花をプレゼントするそうです)

ある会社では、
社員が帰る時に社長が必ず
『また明日もよろしくお願いします。』と、
立って挨拶をするそうです。

ある会社では、
雨の日は社員全員を早めに帰宅させ、
残った片付けや掃除は、
社長が全て行うそうです。

ある会社では、
社員全員の入社日を覚えていて、
入社日を迎えた社員に対して、
社長が感謝状を渡して感謝を伝えるそうです。

ある会社では、
社員の子供の運動会や文化祭には必ず顔を出して、
親(社員)よりも、はしゃぐ社長がいます。

ある会社では、
自分のお金で研修に通い、
社員に共有し行きたい社員へは、
経費ではなくポケットマネーで参加費を出してくれる社長がいます。

素敵な社長さん(会社)もたくさんいます(あります)ね。


2023/07/13
熊谷翼

知ってても出来ても続ける(やってる)のは、
ごく一部の人ですね。会社も個人も。

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