Iターンした僕が「田舎暮らし」という言葉に違和感を覚え作った言葉
「田舎に暮らし」っていいよね、とかたまに言われる。
だいたい都心部の人に(笑)
その度になんかちょっと違う気がするのである。
確かに「都会」の対義語としては「田舎」になるのであるが、「都会」と「田舎」の間にはもっといろんな「地域」があって、それをひと言で「田舎」と表すのはあまりにも乱暴ではないかと。
「田舎」ではなく「地方」という言い方もある。
「地方」もよく考えればモヤっとする言い方だ。「地方地方地方…」どこだよ!
言葉からのイメージというのはとても大切で、「都会」がビルが立ち並んで、お洒落なショップが沢山あって、人が行き交って洗練された感じを思い浮かべるかと思うが、「都会」が今は新型コロナの「感染地域」になっている訳で、「都会」を「感染地域」と読み替えると全然ときめかない
4月から就職で「都会」に引っ越したんだよ。
↓
4月から就職で「感染地域」に引っ越したんだよ。
かなり無理矢理で極端な話だけど。
話を戻すと「田舎暮らし」というのは牧歌的なのどかなイメージがあるが、自分の生活がその「田舎暮らし」とは思えない。
平日デザイン仕事やって週末カフェ営業やって、シーカヤックの予約が入ればガイドもする。毎日バタバタしてて全然スローライフではないが、自然も近いし、体も動かすし、人間的な充実した暮らしではあると思う。
「Iターン」という言葉もあまり好きではない。自分もそのカテゴリーに入るらしいが、「ターン」が付くはおかしい。
そこで何が合うか考えた言葉が
「都離れ暮らし」
都会から離れた暮らし、だから都離れ。
旅館で「離れ」がある所は「本館」より意匠が凝らしてあって価格もサービスも高かったりする。自ら自主的に離れた、選んだ感があり、本館より特別な暮らし。そこにはネガティブなイメージはない。
アイツ今は田舎暮らししてるらしいよ。
へぇ〜そうなんだ。
アイツ今Uターン就職したらしいよ。
あ、そう 田舎帰ったんだ。
アイツ今は I ターン就職したらしいよ。
へぇ〜…( I ターンって何だっけ?)
アイツ今は都離れ暮らししてるらしいよ。
いいねぇ〜俺も都離れしたい。
とはならないだろうか。
画一的な都会より特別な離れ。
「離れ」に住んでいるという意識で暮らすと悪くない。
移住者促進としては、移住する人が羨ましいと思われる様な、ポジティブなイメージや仕掛けが必要だと思う。
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