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どうやらホンモノになれたのかもしれない

お気に入りのパジャマの袖に小さな穴が開いて破けていることに気づいたのは先月のことでした。

それはまだ子供が生まれる前に通販サイトのフェリシモで購入した、あったかい素材のクマのパジャマでした。

考えてみたらもう10年以上着ているんだな...よく見るとところどころ毛玉もついてるし、気に入っていたけど替え時かなと思っていたんです。

今日はそんな感じのお話です。
気楽にお付き合い下さい。

先日、娘と出かける時にアウターがきつくなっていることに寸前で気づいて、結局娘は少し薄着で出なくちゃいけなくなってしまったのですが、その時に「あったかいアウターを買おう」という話をしていました。

そんな訳で、近くのGUに行って、あたたかそうなダウンを購入。

うちの娘さんは母が買ってきたものをまだ嫌がりません。なるべく一緒に行ける時は同行してもらって彼女の好みを聞きたいのですが、この日は一緒に行けなさそうだったので、勝手にセレクトしてしまいました。

こだわりがあるのかないのかわからないけど、まあ、ひとまずあまり何も言われないので今のところは助かっております。


ダウンをカゴに入れた時に、娘のパジャマもサイズが小さくなっていたことを思い出したので、パジャマ売り場へ移動して商品を眺めていました。


そこでこんなものと遭遇。

クマの耳がついてるよ
お子様サイズもある

こ、こ、これは

買うしかない!
(もちろん自分に)


私はアカウントでもう既に名乗っておりますが
昔から仲間内で
くまさん
が一つのあだ名になっていました。

(詳しくは過去記事を参照していただければ)

なので、普段からクマのグッズには、ついつい食指が動いてしまうのです。

サイズはXLじゃないと絶対入らないので、陳列棚の奥の方まで探してみると、白色がわずか一品だけ残っていました。(他の茶色などはLまでしかなかった)

私は娘のあたたかダウンともこもこパジャマと、この白クマ耳のパジャマをカゴに入れて....正確に言うと、みんなもこもこしすぎていたので完全にカゴからはみ出して大変おかしなことになっていましたが、レジに向かってお会計を済ませました。
(レジ袋も一番大きいサイズなのにはみ出していた)


夜、さっそくお風呂後に着てみました。

横幅はいいのですが、やはり手足の丈が若干短いなと思いました。まあそこはご愛嬌。許容範囲です。
私は気をよくして、フードを被ってくま耳をたてて、ソファで本を読んでいました。

今まで着ていた服も充分あたたかかったのですが、このパジャマもかなりもこもこしてるし、お腹にポケットもあるし(スマホとか入れられる)フードを被ればなおあたたかさが増します。

いい買い物をしたな。

このかわいさは年甲斐もないですが、家で過ごす時くらい、おばはんがこんなかわいいものを着ていても、どこの誰にも迷惑をかけるでもなし。

いいじゃないか!!40代でこんなの着ちゃっても!!


と、どこかでほんの少しばかり脳裏をかすめる恥ずかしさ(私の大人の部分)を吹き飛ばすように、むしろドンと開き直った態度で堂々と過ごしていたら、まず息子が新しいパジャマに気づきました。

北極探検隊でもないのですが

彼が白クマ発見者第一号です。

「お母さん、それめっちゃかわいい。似合うね。クマなんだね!」

気づいた瞬間、彼はいきなり超絶ハンサムスマイルで褒めてきました。

ええええ!!
なんてイケメン発言!!
100点!!!

私はいきなりレベルの高い褒めを繰り出してくる我が子に、思わずお礼を述べハグをしました。

そして、彼が最近狙っている一万円超のT-REXのフィギュアをあまつさえAmazonでポチってしまうようなレベルでした。(そこは冷静に鉄の意思でぐっとこらえました)

これは夫が見たらどうなるんだろう……


夫はその日も通常運転でした。
当然ながら、この時間はいびきをかいて寝ています。(リビングまで聞こえてくる)

「まあ、この格好で寝ていたら気づくかもしれない。ひとまず何も言わずに私も寝よう。」

と思い、息子が言ってくれたように夫ももしかして「かわいい」と言ってくれることを淡く儚く期待しながら私は眠りについたのです。(だって普段からかわいいって絶対言ってくれないんですもん)(まあ、こんなでっかい生物にかわいさのカケラもないことはわかりきっているのですが、妻として期待するくらいいいじゃないか。)



朝起きたら、夫はもう起床していました。横にはおりません。



私は寝ぼけ眼で、2階の階段から降りて、リビングへ出てきました。

キッチンには夫がいました。


私を一目見てぷっと吹き出し


「とうとうホンモノが出た」




と、言いながらにやにやと笑っていました。

白クマ発見者二号です。

そのあとも
「とうとうホンモノが…….」
「ホンモノ………」
「ホンモノのクマ…….」
「リアルだなぁ」
「それ着なくても充分(クマ)なのに」
「クマが料理をしている……」
「クマが昨日の残りのカレーを食べている」
と私を見るたびに吹き出して笑っていました。

そして思わず、うちの息子に「お母さん、ホンモノのクマになっちゃったよ」と報告をしに行くくらいの感じでしたので、かなり夫的には心を動かすものがあったようです。

『はぁ、やっぱりかわいいって言われなかった。』

『しかも横で寝ているのにこの格好に気づいてなかった…..』

と内心がっかりしてましたが、
普段あまり笑うことの少ない彼が(笑顔はあるけど笑い出すことは少ないんです)これだけ、朝から笑ってくれたので、もうわたし的にはオッケーということにしました。

最終的にはカントリベアーシアター(東京ディズニーランドのシアター系のアトラクション)のようだというおことばを頂きましたので


ディズニーランドの公式サイトより
これこれ、このクマさんたちが歌い踊るんです。

(私は幼少の頃からこのショーが大好きで、今大人になって、全部の流れが頭に入っている状態でも、かなり毎回楽しめます。)

むしろ、褒めことばかな!光栄だな!
と前向きに気持ちを切り替えていきたいと思っています。

今日はとうとうホンモノ白クマになってしまった話でした。


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