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年末のおてがみ

今日はおそらく
自身の一年を振り返るような日なのでしょうね。

けれども、わたしはおてがみをしたためることにしました。

最初は
「ラブレター」ってタイトルにしようと思ったんです。

でも、なんだか違うなと思って「おてがみ」にしました。

夫さんへ

夫婦というのは18年も一緒にいると
恋とか
愛だけではないものに
形が変わるような気もしています。

だからといって
そこにひとことで名前をつけることは
容易いことではなくて

社会から見ると
私たちは「夫婦」
という名称になりますが

私たちはそれだけではない関係性で
それだけではない関係性だからこそ
ここまでやってこられたのではないかと
ここ最近あらためて感じたのです。

私たちの共通項の一つの中に
「同じ職業人である」
という項目があります。

『同じ作業療法士として』

私はあなたと話すのが何よりも楽しいのかもしれません。
それはあなたが作業療法士として
甘んじた態度を取らずに
働きながら大学院で学んだり
論文を書いたり
学会発表をしたり
講師をつとめたり
研修会に参加したり
そんなところも尊敬はしているのですが

そういうわかりやすいすごさも
もちろん尊敬はしているのです。
でもね

それよりも私は
しごとのらくがきみたいなものを
お互いに日常的に会話の中で描けることを
とても楽しみにしていることに
ふと気づきました。

最近私が話したこと。

リハビリテーションを提供する側として
利用者さんや患者さんに関わるときに
関わること自体が
相手を傷つけている
可能性を
はらみながら
念頭におきながら
関わりたいというような話をしたのを

覚えていますか?
(覚えていなさそうではあるのですが)

私たちが関わることが

今の目の前にいるあなたの
自信を喪失させたり
自己否定に
ならなければ
いいなぁと
思うのです。

リハビリテーションは「全人的復権」であると
上田敏先生も定義づけていますが

権利を取り戻す!といった
歴史的背景もさることながら

はじまりは「人間らしく生きる権利の回復」
というなんとも力強いワードから
はじまっております。

今は歴史も浅いながら
(なにせ100年に満たない分野ではあるのです)
様々なパラダイムシフトがおこって

もっと時代に即した
やわらかく
ひらかれた
ものへと
定義も
変化しています。

けれども関わる方たちは
そんなことも知る由もなく
もしかして
働いている人たちも
そんな歴史があることなども
知らなかったりするのかも知れません。

人間らしく生きるとは?

では今目の前にいるあなたは
人間らしくはないのか?

生まれながらにして
障害を持っている人の
「回復」とは?

私たちは歴史を
はじまりを
大事にするとともに
そこからまた
これでいいのだろうかという
「問い」を続けることを
忘れてはならないと思います。

そして変化をおそれず。

私は関わらせてもらう方と一緒に
よりよく生きるために
あなたにとっての
よりよくを
あなたがどうありたいのかを
共に考えたいのです。

それと同時に大切にしたいこと。

それは今のあなたも好きだということ。
今のあなたを認めたいこと。
今のあなたが精一杯がんばっていることを
私は見ていたいし
受け止めたい、と思う。

「よりよく」と
「今のあなたも好き」は
同時進行にしたいと思うのです。
どちらかに偏らず
両方を伝えたい。

そんな話を

ざっくばらんに

したような

しないような....。


私は仕事の話をしているのが
たぶん楽しいのです。

そして、それを1番近くにいる人と
他愛もなくできることが
私にとっては幸せなんだと思います。

同じ職業、同じ会社で
よくやってますね、と言われますが

まあ、夫婦喧嘩をした次の日は
気まずいこともありましたが

私は概ねこの生活で
さほど他者が心配するような
不安を感じたことがありません。

今日はお誕生日おめでとう。

また来年もよろしくね。



ここからは
これを読んでくださっている
みなさまへ

「私の好きにさせてください」と思いながら
続けてきたnoteは
来年もたぶん
好きなようにさせてもらいます。

そこはご容赦ください。

2位は今年書いたものではありません。
長く長く読まれているこの記事について
私はたまに振り返ります。

息子と楽しく生きています。
楽しく生きることが
「死ね」というメッセージに対しての
アンサーかなと思っています。

今年も一年大変お世話になりました。

私だけでは見えない景色や
想いや
気持ちに
ふれさせてもらって
感謝しております。
ありがとうございました。

また来年もよろしくお願いします。

よいお年をお迎えください。

今日の夜は年越しそばと誕生日ケーキでお祝いしたいと思います。

それではまた!

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