365分のある1日
朝「握手」をしてもらった気分になった。
だから今日もきっと楽しいことがある。
私の何でもない一日。
今日のお仕事は山方面なんだ。
普段見ているなんでもない木たちの写真を撮ってみた。
今日は昼休憩が少ないから間で写真を撮ることも許してもらおう。
ここは少し市街地より温度が低い。
今日は小雨だから少し肌寒いくらい。
夏はどこに行ってしまったんだ。
利用者さんのおうちのテレビは甲子園を映している。
高校球児たちが雨の中ずぶぬれで試合をしている。
はらはらしながら一緒に見ていると、雨が強くなってきたのでとうとう試合は一時中断になってしまった。
「かわいそうにね」
全くもっていろいろな意味で同感。でも雨宿りしている姿に少しほっとする。
違うおうちに行く。
先週はなかったお孫さんの写真が飾ってある。下には名前が一人一人書いてあった。
「息子が私が忘れちゃうからってこれを眺めろって言うの。失礼じゃない?」
うん。失礼かも。まだそこまで忘れませんよね。
そこから孫自慢がはじまる。
「この子はねぇ、会社、いいとこ入ったんだけど、いじめられて辞めちゃったのよ。」
うん。もう3回目だけど、その話は心配だからしたいんだよね。
人の想いに付き合うのは嫌いなことではないから。
また違うおうち。
離れて暮らしているお子さんにお仏壇をお盆仕様に立派に飾ってもらったから、妹さんに写メを送りたいですって?
えーと.....携帯かして下さい。
うーん、うーーん。
メールアドレスが登録されていないので難しいですね。
LINEだと早いですよ。
「そっか~LINEは思いつかなかったな」
今時のおじいちゃまおばあちゃまは写真もメールもスマホもやるのです。
でも妹さんがアプリを入れてなかったので、断念。
また今度にしましょ。
あら時間が経っちゃいましたね。次に行かなくては....。
「おたくが来るだけでいいんだよ。もうそれで充分。」
嬉しいこと言ってくれますけど、そこに甘んじてはいけない。
気をひきしめる。
油断するといけないのです。
ちょっと移動。
午後は少し雨が上がってきた。
「あんた、これ食べなさいよー。」
訪問して、いきなり冷蔵庫からアイスを勧めてくる婦人。
ずっこける。
でも気持ちは嬉しいのだ。まるで私は帰省した孫のようである。
いやいや、まだ、私仕事してないんで、仕事させてください~。
と言いつつ、スッと血圧を測る。
今日もいい調子ですね~。良かった。
また、違うおうちでたわいもない話。
先週まできれいだったネイルはやめちゃったんですか。
「爪が死んでるって言われたから、ちょっと除光液を控えなくちゃいけなくて。しょうがないわね。」
とってもきれいな沖縄の海の色みたいなネイル、好きだったけど残念。
なになに。感染症がおさまったら、買い物に行きたい?
やっぱり服をみたいんですね。おしゃれさんだなぁ。
「リハビリが始まってから体が動く様になったのよ。これからもお願いね。」
体が動いてこの方が買い物へ行くところを想像する。
行けるといいなぁ。それまで一緒にがんばらなくては。
しかし、今日はどうしたんだろう。
みんな、嬉しい事を言ってくれる。
これも朝の握手のおかげかな。
ここへきて晴れました。
夕方が一番暑い。夏戻ってきた?
雨はやんだね。
事業所へ着き、夫と効果判定について話す。
その人に合わせた評価をしっかりとしていくこと。
課題を共有する。
帰宅して、子どもから「今日は市のシークレットの花火が打ちあがる」という情報を聞く。
シークレットなのに何で知っているんだろう。シークレットとは?
あぁ、始まった。
急いで取ったらブレブレになったが、これはこれで美しいかもしれない。
咲いているお花みたい。
あ、とりだ。
わ、これって。
くまだ。
横で夫がにこにこしている。我が子は一生懸命見つめている。
夏、まだ残ってましたね。
今日はこんな何でもない一日。
名前にひかれておやつに買ったこいつは結局食べなかったので、明日の出番だね。
天国って。
ちょっと大きく出ているけど。
私は毎日そのようなもんだな。
あんこは正義だと思うしね。
明日もまた何でもない一日が来ることを願って。
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