どんびき家族
えーと
ちなみにわたくし「万引き家族」はまだ視聴しておりません。
え、そんなことは聞いてないと...。
そうですか。
今日は変な話ですよ。
うちの家族が
「どんびきされること」
を承知で書いてみたいと思います。
4人で夕飯を食べている時のお話です。
食べている時はうちの家族は誰かが絶対おしゃべりをしているので、毎回賑やかなのです。
(黙食とかまず無理な話なんですよね)
それでその日は、私たち家族のタイプが二分されるというか、あきらかに性格や思考が決定的に違うことを目の当たりにしたので、それを書いてみようと思っています。
ここでうちの家族のざっくりとした紹介です。
うちの家族は基本的にみんな内弁慶です。
よそではみんな割と「いい人」で通っています。
「いいお子さんねぇ」と褒められたりするし、「いい旦那さんねぇ」とも言われます。
まあ「いい奥さんね」と言われているかはさておきなのですが、穏やかそうとか、やさしそうなんて言われたりするんです。
でもまあ、そんな側面ばかりではないわけですよね。
家族だけだとみんな遠慮もないし、適度に嫌なやつになります。
くま家、裏の顔をみんな持ち合わせています。
それでその日は
嫌なやつに嫌なことされたらどうするか
という話題になりました。
元々は...夫の同級生が地元で議員さんに立候補したり、権威のある立場になる人が多い中で「あいつら平気で昔いじめとかしてたからな」と夫が言い始めたことが話の発端です。
それで、昔小学生の頃にいじめてきた人がいたから、夫は雪玉の中に石を入れて投げ返したという話をしました。(よいこはマネしちゃいけません)
ひどいねーひどいねー
お父さんはひどいと皆が盛り上がる。
「でも嫌なことされたら
それはやり返していいってことだよね?」
娘は真顔です。
マジです。本気と書いてマジです。
「いや、お姉ちゃん、それはやばいでしょ」
息子がカツを食べながら声を出して笑います。
口元にはご飯粒がついてます(いつもの通常運転)
「やられたら
やり返すよね」
「絶対こいつ復讐してやるって思ってるから」
夫は断言します。
「いや、やらないでしょ」
私も自分の意見を話しました。
ここで家族の意見が分かれました
顔もお互い似てるのです。
娘は夫に。
息子は私に。
それで基本的な思考のパターンも割とこの感じで分かれることが多い。
そして、この日も示し合わせたわけでもないけども、自然にそうなりました。
「そういう嫌なことするっていうのは、嫌なことされるリスクを負ってやってる訳だから、やり返されても仕方ないと思う」
娘は変わらず目を見開いて真顔で主張します。
「そういえば、おねえちゃんは僕が何にもしてないのに、殴ったり蹴ったりするんだよ」
娘が一番この世で心を許しているのは、おそらくうちの「息子」です。彼は確かに娘のいらいらのはけ口になっていることを私はこっそりと知っています。
でも今の話題はそこが焦点ではないので、息子以外の人間はスルーします(←ひどい)
娘はおそらく前頭葉がかなり発達してきたのだと思いますが、昔より自分自身の衝動をかなり抑えることができるようになりました。
(しかし余談ですが、その反動もあって、日常生活の中であらわれる困難感に繋がっていると私は思っています)
幼い頃は、学童で娘の正義感に反するやつがいた時に「水筒をそいつの頭に落としてやった」と告白するような子でした。
根っこはたぶん、その頃から変わっておりません。
復讐あるのみ。
目には目を
歯には歯を
です。
ハンムラビ法典!
息子は「やっぱり僕はやらないなぁ」
「暴力はふるいたくないもん」とにこにこしながら話しました。
そして続けてこう言いました。
「だって、そんな僕がそこで暴力をふるったら、相手と同じになっちゃうでしょ?僕は暴力ふるうやつらと
同じことしたくないもん」
ああ
それ!
私もそれだ。
「そうそれ、私もそう!
あんなやつらと同じレベルに落ちたくないよね。ほんとそれだけ」
お、お母さん......。
3人とも私を見つめています。
つまり
みんなかなり性格悪いんじゃん
みたいな結論に至りました。
私は復讐派よりも
逆襲派ですね。
心の中でなんだよーと思うけども。
それをバネに自分が頑張れればいいかなと思っています。
そんないつでも慈悲深く生きてられねーぜ!
という、ひどい私とひどい私の家族のお話でした。
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