くまのぬくぬく日記11
3月中旬から後半の日記
【岸先生もくまだった】
タイトルにもさせてもらっている「ぬくぬく日記」は、私の好きな岸政彦先生の著書「にがにが日記」のパクリであることを以前noteに書き記したが、岸先生が最近20分程度のラジオを始めたので、喜んで運転中に拝聴している毎日である。
以前からつれあいのおさい先生が岸先生の「どんくま」のイラストを描いているのは知っていたが、とうとうそのイラストがLINEスタンプになった。
よく白いフリースを着ていたこと、内面的な部分、あと、食の嗜好的にはちみつが好きだったりすることから、おさい先生に「きしどん」と呼ばれ、そしてそれがこの「どんくま」登場のきっかけになったという話を聞いて、にやにやした。
ふふふ、先生もくま仲間やないかい。
思わぬ共通点を見つけました。
【鷺】
自宅の真ん前は私道なのだが、その先は湿地帯のようになっている。
四季を通して草花が生え、そして水が溜まっている。おそらく様々な生き物が生息していて、夜にはげこげことカエルの合唱が聞こえてくることもある。
この湿地帯に、時々、鷺が来る。
いい餌がいるのだろう。
何日間かいて、そしていなくなる。
この鷺は毎年同じやつが来てるのか
はたまた違う鷺が来ているのかはわからない。
この彼だか彼女だかわからないが、この方は、姿勢良くいつもスッとした横顔を見せつけてくるタイプである。
大体なぜか遠くを見ているのだ。
しかし私の気配にも奴は確実に気づいているはず。
「何の鷺なんだろう...」とおもむろにスマホで鷺の種類の画像を検索すると
どうやら青鷺であるらしいことが判明する。
え?
どうしよう...急にあの青鷺からサギ男が出てきたら、私はどうしたらいいんだろう!トライストリンガー弓矢も持っていないし、モチブキはオーバーフロッシャーだし←
私はせいぜいうちの小さな風呂桶を振り回すくらいしかできないと思う。
言ってることがよくわからない方は「君たちはどう生きるか」をいつの日か観ることをおすすめする。
ジブリに出てくるおばあちゃんたちがいつも何気に気になる私である。
かわいいよね。あのおばあちゃんたち。
【息子らしい卒業式】
息子の小学校の卒業式が、娘の卒業式の1週間後に行われた。
これには夫も無事に午前休みをとって参加する事ができたので、二人で普段仕事では全く着ることのないスーツを、ぶつぶつ文句を言いながらどうにかこうにか身にまとって、いそいそと学校に歩いて行った。
講堂では在校生が合唱の練習をしていた。
まわりは卒業生の親たちがパイプ椅子に腰かけている。
夫は早くも居眠りしそうになっていた。
すぐに起こすのも面倒くさいので、卒業生入場の時間になったら肩をゆすって静かに起こした。
卒業生入場!
先生を先頭にして、児童たちはどこか緊張した面持ちで、ゆっくりゆっくりと入場してくる。
うちの子が入ってきた。
む?
あれ?
あああぁぁ...!
恐れていた事態が起きた。
白のシャツがズボンにインしていないから、上のスーツの下からはみ出ているのが見える。
夫と小声でひそひそ話をする。
『どうしよう...このままだと卒業証書授与の時もみんなの前でシャツ出しっぱなしだよ』
『全校生徒の前でシャツ出したままか』
『親が出ていってなおすわけにも行かないものね』
『朝はしまわれていたけど、トイレの時とかに出しっぱなしになっちゃったのかもね』
『うちの母親が来賓で来てるからLINEしてみる』
私の母親は地域の民生委員を務めていて、この日も来賓で呼ばれていた。
授与式の際、来賓席の近くを通るからなんとかその時に母親がうまく伝えてくれないかと、策を練ったが
あいにく母は式の間に携帯を見ることもなく(そりゃそうだ)
授与式はシャツ出しっぱなしで
なんなら卒業式が終わるまで、ずっとシャツはズボンにインすることなく、私たちにその存在感を見せつけていた。
あははは、息子らしいっちゃらしいんじゃない?
別にシャツが出ていても仕方ないよね。
私と夫は顔を見合わせて笑った。
息子らしい卒業式。
彼は式の間、卒業の歌を歌いながら、何度も目をこすってあふれる涙を拭っていた。
かわいいなぁ(親バカ)
卒業、おめでとう。
【デッドデッド!】
親子3人で映画を観た。
息子が春休みに突入して、その日は甥っ子の面倒を見るために実家にかりだされていたので、3人で行くチャンスだった。
娘が「今日見たい!」と言い始めたので、近所のシネコンで映画鑑賞することにした。
浅野いにおさんは「ソラニン」の前の「素晴らしい世界」からずっと読み続けている。
今回観た「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」も原作の一巻から追いかけていて、夫もなぜか読み始めて、娘も気づいたら読んでいた。
幾田りらさんとあのちゃんは、とても主人公2人に声がマッチしていた。
私たちが一番驚いたのは
おん(↑)たん(→)
ではなく
おん(↓)たん(→)
だったことだ。(イントネーションが違った)
親子で観る映画なのかどうかわからないが、後半もおそらく3人で観に行くと思う。
なかなかよかったですよー。
【それはご遠慮願います】
私は抱きしめ魔である。
それは家族に対してだけ発動するようにしており、遠慮なくいきなり抱きしめたり、膝枕するように頭を乗せていったり、体を寄りかからせたり...娘も息子も夫もこんなでかい図体の生き物が甘えてくるのもかなりいい迷惑だと思うが、嫌だと言われたことはないので、ついついやってしまうのである。
娘は照れたようにへへへと笑う。
息子はニコニコしながら私が抱きしめた力の倍の力でぎゅーと抱きしめ返してくる。
夫は表情も崩さず何事もなかったようにしている。
そしてかなりの高確率で放屁する。
私は「わーくさい、嫌だ!ばかー!」と言いながら涙目で離れる。
こんなことってあるか。
妻の愛情こもったハグに対して
放屁とはなにごとか!?
「だって反射的に出ちゃうんだもん」
夫のおならスイッチを、どうやら私は無意識に押してしまっているようだ。
放屁はご遠慮願いたい。
私はそんなものは返してほしくないのだ。
こんなやり取りばかりしている夫だが...本日、彼に一ついいことが起こる予定である。
私はある発表を楽しみにしている。
朝からそれをぬくぬくした心で待ちのぞみながら、私は今日も仕事に励みたいと思っている。
本日のぬくぬくはここまで。
サポートは読んでくれただけで充分です。あなたの資源はぜひ他のことにお使い下さい。それでもいただけるのであれば、私も他の方に渡していきたいです。