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わたしやかぞくのはなし

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わたしやわたしをとりまく家族たちの話です。
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#家族の物語

涙のしずくと自分で選ぶこと

お天気がいいので、先日また家族で出かけた。 私たちが住んでいる家を建ててくれたハウスメーカーさんが参加している屋外のイベントがあって、私がそこに先日行きたいと言ったからだ。 しかし、当日は午前中に私の先約があって、そこがなかなか終わらずに帰ってきたら、少し予定出発時間をオーバーしてしまった。 なんとなく不機嫌な夫は、それでも車を出発させた。時間を守らないやつは許せなくて、でも約束は必ず果たす人だ。真面目でやさしい人だなといつも思う。 私は大きい体を、助手席でなるべく小

案じて祈るだけ

妹の子どもが入院したのは先々週のことだった。 ずっと熱が下がらず、夜間救急の受診に私も同行した。 しかし毎回「薬を飲んで様子を見て下さい」と言われて帰路につく。 妹は初めての子どもの事なので、不安そうな表情をうかべる。 そんなやり取りが1週間くらい続いた頃。 かかりつけ医が紹介状を書いて下さり、地域の三次救急対応の機関病院へ受診し、入院となった。 この記事でも触れたが私にとって胃が痛くなるような「つらたん」な出来事の1つはこの事であった。 「川崎病かもしれないって」

南高梅の梅干しをつけながらお姑さんのおにぎりに思いを馳せた日

noteを離れていた。 こんなに離れていたのは(noteを)初めてから初めてかもしれない。 ここ数日、何かと体も気持ちも動いていた。 なかなかnoteに立ち寄れずにいながら、前回の記事にたくさん励ましのコメントを頂いており、ありがたいなぁという気持ちと、ごめんなさいなぁという気持ちに昨夜はひたっておりました。 さて、タイトルの通り、人生初めて梅干しをつけました。 何でも挑戦したい気持ちと、なにか作りだすのは元来好きな性分もあり「その話のっかります」という勢いで、人生の

つらたんな君と私と守りたい僕

つらいつらいつらいつらいつらいつらいつらい つらたん 「つらたん」とは 内科医の國松淳和先生がヤンデル先生とオンライン上でコロナの事についてお話しされている時に、私が初めて耳にしたことば。 意味は「辛い」ということ。 10〜20代の若者を中心とした人たちがネットスラングとして少し前に使い始めたとの事。 何はともあれ今は「つらたん」である。 娘が泣いている。 理由はなかなか話してくれない。 先々週、学校で泣いてしまい、保健室で2時間位過ごしていたと、担任の先生から電

後片付けとおそばと在り方

夫がおそばを食べながら「それは在り方だから」と私に言った。 私は自分の家族と関わっていて、毎日ささやかな発見や驚きがある。 今日は「やっぱりこの人尊敬できるなぁ」とあらためて思ったことを、備忘録として記してみる。 事の始まりは自宅での夕食時。 我が子が「聞いてよ」と学校の様子を話し始めた。 それは、中学校の給食の後片付けについての話題だった。 どうやら、後片付けの係というものが当番として決まっていないらしい。片付けは、気づいた人や先に動いた人がやるという自主性にまか